第381回「振られた恨みやつらみは体内からデトックスするしかありません」

失恋した心に贈る,実体験・人間考察コラム,未分類

2024年初のコラムになります。
新年早々から哀しいニュースが全国で続いているので、暗澹たる気持ちに覆われて、今年一年希望を持てない方も多いのかもしれません。

まさに今日、怒りに震えながら心境を吐露してくれた香川くん(仮)もそうでした。

別の活動で関わっている人間ですので、少し内容をぼかして展開します。


彼の場合は、社会情勢を憂いているのではなくて、昨年末に初めて付き合った女性から振られた場面を未だに引きずっています。

心の中は、鎮静化せずに、くすぶっているような心境なのです。

彼は、別れたショックで、自宅に引きこもっており、家族とも誰とも口をきかずに、ネットやゲームに耽る日々を過ごしていました。

なぜ彼女と別れることになったのか、その原因が分かればまた違った「今」があったのかもしれません。

彼によると、ある時から彼女の態度が急変し、理由を尋ねて、関係を改善しようと試みたのですが、彼女の態度はそっけなくなる一方でした。

彼は嫌な予感がしつつも、それでも、話し合えばなんとかなる可能性を信じて、話し合いの場を設けるべくアプローチを続け、ようやくそれが適ったあかつきには、彼女から一方的に別れを切り出されたそうなのです。

理由は一切説明されなかったようで、香川くんのことをまくしたてられるかのように、嫌になったところを責められ続けたようです。

取り付く島もないとはまさにその状況のことだったようで、妥協案や改善案など聞く耳持たずに、強制的に恋人関係が終幕する形に至ったのです。

それから一ヶ月以上が経っても、彼は別れを受け入れることができずに、その時から心の時計が止まったかのように、堂々巡りを続けているようでした。

身近な人間にも心を吐露できずに、彼女への怒りやつらみで気持ちが膨れ上がっているのです。


彼は、「せめて、彼女が自分にも悪いところがあったと言ってくれれば、救われるのに」と、成仏できるかのような要件をつぶやきましたが、おそらくその願いは叶わないでしょう。

彼は、彼女のような女性が全てではない、世の中にはもっと悲惨な経験をしている男性もいると分析しつつも、「一生独身でも良い」「もう自信をなくした」とぼやいていました。

私からは、「そういう一方的に突き放される経験は自分にもあるし、まだ初期段階で良かったね」と伝えつつ、「雪解けにはもう少し時間が必要なのかな」と返しました。


彼は引きこもりながら自分の中で気持ちと向き合っている日々ですので、心身にも悪影響が生じていて、睡眠不足や慢性疲労や胃腸の不調などに悩んでいました。

こうして外に出てきて私に話をしてくれたのは本当に良かったと思っています。

なにより怖いのは、自分の殻に閉じこもって、怒りを溜め込み続けることです。

私も経験があるのでよくわかりますが、怒りは抱え込むのではなくて、ブログでも愚痴吐きでも良いので、どこかで発散しないと、自分を滅ぼすフラグだけではなくて、他者を傷つけてしまうような言動に至ってしまうリスクもあるからです。


香川くんとはまた来月会う約束をしました。

孤立せずに、彼の心の内に耳を傾けながら、彼の魅力を伝えつつ、心の変化を見守って行きたいと思います。

Posted by TAKA