第386回「頑張るのを止めた途端に恋愛が成就したわけ」

2024年5月31日

主題については、まさに私自身のことを指しています。
今では過去のネタとしてちょくちょく話題にしていますが、20代後半から30代前半にかけての数年間は、どれだけ努力を尽くしても、そもそも交際という段階にまで進めないスパイラルに陥っていました。


好きになった人が現れるためには、相対的に出逢いの数を増やす必要があり、当時流行っていた街コンや、友人からの紹介、マッチングアプリ、職場の出逢い等、様々なチャンスをうかがっていました。

そうして気になる異性に巡り合っても、そこからアプローチしても、決して恋人という段階に進むことが叶わなかったのです。

成就できなかった総数は、連続で10回は到達していまして、七転八倒という四字熟語を凌駕していたほどです。

再三申し上げますが、今だからこそこうして自虐ネタのようにまとめていますが、当時はどれも地獄の苦しみのような心境でした。

出逢いからアプローチを開始するまでは、持続的にエネルギーを要しますし、結果が見えないことで自分をどんどん見失って行きました。

対象者が異なっても何度も続くことで、何が正しいのか完全に見失い、答えが見えない迷宮入りをさまよっていたような感覚でした。

そんな暗中模索の日々が好転したのは、色々な事情がありますが、「頑張ることを止めた」というのがターニングポイントだったと振り返っています。

出逢いを諦めたということではありません、10回以上振られてしまった後も、変わらず出逢いの場や機会は設けるように取り組んでいました。

何が異なっていたかと言うと、極力自然体の自分で、「好かれなくてもいいかな」と意識する時間が増えるようになってから、お相手の女性から好意を寄せていただくことが増え始めたのです。

これは駆け引きでもなんでもなくて、肩に力を入れずに、自分に見合った人についての視野を広めるようになっったことから、風向きが変わったように感じています。

それまでは、好きになったら一直線で、他の異性のことは目も向けないくらい、猛アプローチというのが私の一貫したスタンスでしたが、ある時からふとした拍子に自然体を意識するようになってから、という感覚です。

どれだけ頑張っても相手の気持ちが自分にはないと分かっていても、諦めずにチャンスをうかがっていましたが、やがて相手の方から離れて行ってしまうというケースもありました。

ここで肝心なのは、頑張ることが恋愛にとっては、非効率的なことで悪いこととは思ってはいません。

それまで成就することができなかった一つ一つの経験は無駄ではなくて、それらの過程があったからこそ、また新しい気付きや自分に成長できたのだと思います。

頑張ることをたくさん経験している人間は、自分の限界値や弱点をよく理解しているので、押すところと引くところのさじかげんをコントロールできるようになる可能性があります。

私の経験から言えることは、たとえ10人に想いが届かなくとも、告白して断られても、自分の可能性を諦めなければ、そんな自分を好いてくれて、必要としてくれる人間は必ずこの世界のどこかに存在するということです。

気に入られようと頑張らなくても、告白にこだわらなくても、上手く行くときは上手く行きます。

あなた様の人間性に魅力がないわけではなくて、お相手のニーズが合っていなかった、もしくは今はタイミングではなくて、ご縁があればこの先に状況が好転する可能性もあり得ます。

長い間結果が伴わないと、本当にしんどくて、先の見えないトンネルを進んでいるようで苦しいですが、出口は必ずあります。

そして、一人で悩まずに、身近な人間の言葉(本や動画含む)も羅針盤になることもあります。

私の場合、信頼する上司に、当時上手くいかない恋愛について飲み会の場でぼやいたところ、

「そしたら自分から動かずに、待ってみたらばいいじゃん」

と、シンプルに返されたことがあり、その言葉がずっと胸に沁み込んでいました。

当時は、そんなことで解決すれば悩みはしないと、やさぐれていましたが、確かに、当時上手くいかなかった自分は、押して引いて押して押してを繰り返していて、気持ちの余裕を見失っている状態でした。


自分から頑張らなくても、有り難いことに気に入ってくださる方がいらっしゃることを知ってからは、頑張る=絶対に必要な条件ではないということを身を持って知りました。

あなた様の恋路がどのような状況かは想像の域ですが、きっと真面目に一途に想いを貫かれておられることでしょう。

そのこと自体を変える必要はなくて、あなた様自身の良さを伝えるのには、必ずしもアプローチすることが前提ではないということをお伝えしたいと思いつつ、今回のコラムを締めさせていただきます。

投稿者プロフィール

TAKA
TAKA
恋愛がうまく行かずに、明日を見失っている方に向けてのコラムを20年間発信してまいりました。メールと通話を使った直接対話サービスも10年以上続けております。累計の相談実績は約5000件。
マイナビニュースでも拙コラムの一部を掲載しております。

筆者自身が20代から30代前半まで10回連続片思い失恋を経験したこともあります。

男女の心理が分からない、片思い止まりでどこからどう変われば良いのかさまよわれている方に向けて、拙コラムがお役に立てれば幸いです。


関連取得資格

公認心理師
精神保健福祉士
国家資格キャリアコンサルタント
伴走型支援士
ストレスチェック実施者
メンタルヘルス・マネジメント検定II種III種