第386回「どれだけ頑張っても付き合えない……連続で振られ続けた私が「頑張るのをやめた」途端に好転した理由」

2026年8月5日

「どれだけ努力しても、一向に交際まで進めない……」

今でこそ笑い話としてネタにしていますが、私自身、20代後半から30代前半にかけての数年間は、まさにこの「何をやっても成果が出ない暗黒スパイラル」の真っ只中にいました。

出会いの数を増やそうと、街コン、友人からの紹介、マッチングアプリ、職場など、あらゆるチャンスを狙って行動しました。

しかし、どれだけ好きになった人にアプローチしても、ことごとく玉砕。

成就しなかった回数は連続で10回以上。

まさに七転八倒どころか地獄のような苦しさを味わっていました。

今回は、そんな出口の見えない迷宮から抜け出したきっかけと、「頑張るのをやめた途端に恋が動き出す」心理メカニズムについてお話しします。

頑張れば頑張るほど、恋が遠のく心理的からくり

出会いを探し、気になる人にアプローチを続けるのには膨大なエネルギーを要します。

何度も振られ続けると、心理学でいう「学習性無力感(何をしても無駄だと感じてしまう状態)」に陥り、何が正しいのか、自分のどこが悪いのかが完全に分からなくなってしまいますよね。

過去の私も、「好かれたい」「選ばれたい」と必死になるあまり、心理学的な「過剰適応(相手の好みに自分を合わせすぎて自分を見失うこと)」を起こしていました。

  • 好きになったら一直線で、猛アプローチを仕掛ける
  • 相手の気持ちが冷めていると分かっていても、諦めずに執着してしまう
  • 好かれようと自分を偽り、肩に力が入りすぎている

「好意を持ってもらおう」と頑張れば頑張るほど、その必死さや重い執着が無言のプレッシャーとなって相手に伝わり、無意識に距離を置かれてしまっていたのです。

ターニングポイントは「頑張るのをやめた」こと

そんな暗中模索の日々が好転したきっかけは、出会いを諦めることではなく「好かれようと頑張るのをやめたこと」でした。

出会いの場には行きつつも、「別に好かれなくてもいいや」「自然体の自分でいよう」と意識を切り替え、肩の力を抜いて接するようにしたのです。

すると不思議なことに、女性側から好意を寄せられる機会が目に見えて増えていきました。

これは駆け引きなどではなく、「執着を手放し、自己受容(素の自分を認めること)ができたこと」で、雰囲気に「心の余白(余裕)」が生まれ、人間的な魅力を引き立てたからに他なりません。

上司の一言で気づいた「主導権を手放す」大切さ

当時、やさぐれていた私は信頼する上司に飲み会で恋愛がうまくいかない悩みをぶつけたことがあります。

その時、上司から返ってきたのは「だったら自分から動かずに、待ってみたらいいじゃん」という拍子抜けするほどシンプルな一言でした。

当時は「そんなことで解決すれば苦労しない」とひねくれて受け止めていましたが、後になって深く胸に染み込みました。

当時の私は「押して、引いて、また押して……」と一人で主導権を握ろうと必死になり、自分の気持ちの余裕を完全に失っていたのです。

自分から必死に追わなくても、ありのままの自分を気に入ってくれる人は存在する。

「頑張ること=恋愛成就の絶対条件ではない」と身をもって知った瞬間でした。

10回振られても、あなたの価値は1ミリも下がらない

長く結果が出ないと、「自分には人間的な魅力がないのではないか」と自分を責めてしまいがちです。

ですが、うまくいかなかったのは「あなたの魅力不足」ではなく、単純に「相手のニーズやタイミングが合っていなかっただけ」です。

過去の失敗や「頑張った経験」は、何一つ無駄にはなりません。

自分の限界値や弱点を知ったからこそ、押し引きのさじ加減や「自然体でいることの強さ」をコントロールできるようになります。

気に入られようと無理にアプローチをしなくても、上手くいくときは嘘のようにすんなり上手くいきます。

一途に真面目に誰かを想えるのは、あなたの素晴らしい長所です。

その良さは、必死なアプローチをしなくても、あなたが自然体で自分軸を保っているだけで、必要な相手には必ず伝わります。

一人で抱え込んで視野が狭くなってしまった時は、いつでも私に胸の内を聴かせてくださいね。

出口は必ずありますから、焦らず進んでいきましょう。

投稿者プロフィール

たか
たか
たかさん(公認心理師 )

恋愛や人間関係で悩み、自分を見失っている方に向けた心理コラムを22年間執筆・発信。

メールや通話による1対1の心理カウンセリングは20年以上継続し、累計5,000件以上の相談実績を持つ。

大手ニュースメディア(マイナビニュース等)でのコラム掲載実績多数。

筆者自身、20代から30代前半にかけて「10回連続で片思い失恋を経験する」という壮絶な挫折を経験。
必死なアプローチによる空回りや過度な執着、自尊心の崩壊を自ら乗り越えてきた。

心理学の専門知識(公認心理師・精神保健福祉士などの国家資格)と、実体験に基づく独自のカウンセリング手法を融合。

「相手軸」の執着や過剰適応から抜け出し、ありのままの「自分軸」を取り戻すための具体的なアプローチを提案している。

相手の心理が分からない、過去の未練や執着から抜け出せないと悩む方々へ寄り添い、心の整理と自己受容をサポートする「心の伴走者」として活動中。

【保有資格】

公認心理師(心理職唯一の国家資格)
精神保健福祉士(国家資格)
国家資格キャリアコンサルタント(国家資格)
伴走型支援士
心理相談員
両立支援コーディネーター
ストレスチェック実施者
メンタルヘルス・マネジメント検定 II種・III種