第354回「受け身な異性への恋に限界を感じたらこう考えてみる」

 

受け身 アプローチ」と言ったキーワードでネットリサーチをすると、大多数のサイトが「受け身な男性を好きになった女性へのアドバイス」であることに気付かされます。

10年ほど前までは「受け身」と言ったら「受け身な女性へのアプローチサイト」が中心になっていましたが、時代の流れを感じずにはいられませんでした。

確かに、私に相談してくださる女性の多くが「受け身で自分からはアプローチしてこない男性を好きになって悩んでいる」という声をしばしば耳にしています。

「草食男子」のように恋愛に興味を持たなくなっている男性が激増しているという情報を随所で目にするようにはなりましたが、恋する乙女の身近にいらっしゃる意中の殿方も恋愛に消極的なようで、女性側からお近づきになる方法を模索しているのです。

今回のコラムは、草食男子へのアプローチ法と限定したわけではなくて、受け身な異性とどう向き合って言ったら恋愛が上手く行くのかをテーマにしました。

男女の差があっても、受け身に関してのスタンスとしては共通する部分があるからです。


私がこれまで好きになった(アプローチした含む)女性の多くが「受け身」でありました。

自分からは連絡をしてこない。
好意を感じるような言動がなかなか見受けられない。
自分から誘ってくることはしない。

このような進展を感じられない恋路をしばしば歩んできました。

女性は基本的に受け身だと言われていますが、上記のような状態が長い間続くと、脈を感じられずに心身ともに疲弊してしまうことが多々ありました。

能動的ではない受け身な異性を好きになると、「忍耐」とか「克己心」のような修行とも言える道を歩むようになるものです。

それは、思い通りに行かない歯がゆさや虚しさの感情と否応にも向き合わざるを得なくなるからです。

自分がこれだけアピールをしているのに、相手から連絡が来ることはない。

気持ちの温度差を痛感せざるを得なくなり、「もうダメかも」と自己嫌悪に陥ることも一度や二度ではありません。

相手の出方を待って連絡を控えても一向に連絡がこない。
自分から連絡をしなければこのまま自然消滅してしまうのではないか。

このような焦りと不安に支配されているのかもしれませんね。

受け身な異性と向き合う上で上手く付き合わなければならない感情として、「期待」の二文字があります。

自分がこれだけ想っているのだから、相手が応えてくれるのが当然だ。

このような期待心が強すぎると、その通りに行かない現実を突きつけられた時に打ちひしがれることになるのです。

人の気持ちは思い通りにならないものですが、受け身な異性に対しては如実です。

駆け引きや小手先のテクニックを駆使しても、自分の方に振り向かせるのは至難の業です。

受け身な異性を自分のペースに引き合わせようとすることは大抵徒労に終わってしまうと心得ていた方が心の傷は少ないかもしれません。

 

 

そもそも受け身な異性はなぜ受け身なのでしょうか。

まずは相手の特徴を分析することから活路が見出せるかもしれません。


恋愛経験が皆無に等しくて、異性との向き合い方が分からないからなのか。
今は恋愛に興味がなくて、優先順位が仕事や趣味や友人との生活に向いているからか。
あなた様との関係のみ受け身で、他の異性との関係は積極的になっているのか(過去も含む)。
LINEやメールを誰に対しても自発的には送らない傾向があるのか。


相手のタイプを細かく把握することで、戦略を練ることが可能になることもあります。

その上で、受け身な異性にどのようなアプローチが効果的と言えるのかを考えてみることにします。

人の気持ちが一定ではないように、絶対的な正解はありませんが、私の経験上及びこれまで相談者様からうかがってきた受け身男子との恋バナを振り返った上でお答えします。


 

単刀直入に申し上げますと、自分が思い立ったように行動をすれば良い。結果上手く行くときは上手くし、ダメなものはダメと言うのが私の見解です。

相手を自分と同じペースに引き合わせようとしても無理が生じると言うのは前述の通りですが、思い通りにならない相手の気持ちの中でも、自分への好意を推し量れる瞬間も訪れます。

それは、デートの誘いに応じる。
告白をする。

と言った異性を意識せざるを得ないシチュエーションです。

LINEやメールで他愛もない会話で好意を深めようとしたり、相手の本心を探ろうとする方法もありますが、文字のやり取りでは受け身タイプの人間の真意は読み取りにくいところがあります。

相手の方から告白させようとしたり、デートに誘わせようとしても、上手くいかなくて当たり前ですから、受け身の異性を好きになった場合、自分から仕掛け続けることが前提になってしまいます。

どれだけ恋愛に鈍感だったり、受け身であってもデートに誘ったり、告白をされれば、今の段階の気持ちを表明してくれるでしょう。

自分から追い続けるという行為で手応えを感じられない時期が続くと自信を失いつつあるものです。
けれども、そこで諦めてしまったら成就の可能性が少なくなってしまいます。

受け身タイプを好きになった場合、相手からアプローチをしてくることを期待して叶わない場合が多いのです。

だから、自分の思い通りに、自分軸で行動を起こし続ける他ないと言えるのです。

 

 

そんな独りよがりの片思いには疲れたからと見切りをつけるのも得策です。

忍耐や我慢の連続で自分を抑え続けて相手と向き合い続けた末に付き合えたとしても、その先も相手のペースは変わらずに、振り回されて自分を見失って悲恋の結末を向かえる可能性もありますから。

受け身タイプの異性を好きになった時こそ自分が主人公であることを強く意識してあげてくださいね。



一方的な片思いは、裏を返せば自分のペースで好きな時にアプローチ出来るメリットもあります。

もしも受け身な異性が誰に対しても消極的な態度を取っているならば、他の異性と急激に仲良くなる可能性も少ないですし、焦って自滅してしまう必要もなくなります。

受け身な異性も一人の人間です。

あなた様の真剣な想いを受け入れてくれる時は何らかのサインを発してくれるはずです。

そのためには、急がず慌てず相手の性格を把握しながら長丁場で根気強くアプローチしてあげてくださいね。

 

投稿者プロフィール

TAKA
TAKA
恋愛がうまく行かずに、明日を見失っている方に向けてのコラムを20年間発信してまいりました。メールと通話を使った直接対話サービスも10年以上続けております。累計の相談実績は約5000件。
マイナビニュースでも拙コラムの一部を掲載しております。

筆者自身が20代から30代前半まで10回連続片思い失恋を経験したこともあります。

男女の心理が分からない、片思い止まりでどこからどう変われば良いのかさまよわれている方に向けて、拙コラムがお役に立てれば幸いです。


関連取得資格

公認心理師
精神保健福祉士
国家資格キャリアコンサルタント
伴走型支援士
ストレスチェック実施者
メンタルヘルス・マネジメント検定II種III種