第77回「外見のコンプレックスが恋愛を阻む原因になっていたら」その2
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コンプレックスは、他人から見てもどうってことがなくても、本人にとっては深刻な悩みであるものですよね。
外見にコンプレックスを抱えていて、苦しみ続けているみなさんは、かつての自分を思い出すようで共感できるのです。
そんな悩みの連続の中でも、転機は訪れるものです。
私はあまりにも女性に縁がなくて、何事にも自信を持てなかった日々が続きすぎたことで、心の底から刺激のない現実に嫌気がさしたため、一念発起したのです。
コンプレックスを言い訳にして消極的になっていても、内心では、
「それでも、人並みに恋愛がしたい。好きになった人と付き合いたい」
という欲求から目を逸らすことができなかったのです。
私が恋愛に縁がないことを外見だけを理由にしてはいけないと決意した時は、高校生活で本気になれる恋があった時期からでした。
17年間生まれた時から運命共同体だった、あの目の上のコブですが、ついに決別の日を迎えることができました。
両親からも理解を得た私は、意を決して、地元の病院の皮膚科で、日帰り手術を行いました。
「手術」と聞いて、施術直前までは恐怖で頭がいっぱいでしたが、局部麻酔で痛みもなくて、たった1時間で除去されました。
保険適用で1万円弱の費用でした。
手術後に取り除かれたコブの本体を肉眼で確認しました。
手術後に取り除かれたコブの本体を肉眼で確認しました。
長い間コンプレックスの正体だった“ヤツ”と最初で最後の対面を交わしたのです。
目の前にすると、それまでの半生が走馬灯のように流れました。
痕も目立たずに修復してもらい、悩みの火種があっという間に消え失せてしまった呆気なさの余韻に浸りました。
それからはこれまでの欲求不満を発散させるかのように、ヘアスタイルにこだわりました。
敷居が高かった美容院デビューを果たし、ピンパーマや縮毛矯正など、かつて試みたことがない髪形を楽しみました。
同時にファッションにも興味が湧いてきて、それまでは1500円以下くらいのTシャツと、2着しか持っていないノーブランドのジーンズしか穿いていなかった自分が、ブランド品に関心を示すようになりました。
失われていた時間は確かに刻み始めました。
敷居が高かった美容院デビューを果たし、ピンパーマや縮毛矯正など、かつて試みたことがない髪形を楽しみました。
同時にファッションにも興味が湧いてきて、それまでは1500円以下くらいのTシャツと、2着しか持っていないノーブランドのジーンズしか穿いていなかった自分が、ブランド品に関心を示すようになりました。
失われていた時間は確かに刻み始めました。
それから2年後、大学に入学して2か月経ったある朝の出来事です。
いつものように寝床から目を覚ましたら、両まぶたに明らかな違和感を感じたので、鏡で確認したところ、二重になっていたのです。
いつものように寝床から目を覚ましたら、両まぶたに明らかな違和感を感じたので、鏡で確認したところ、二重になっていたのです。
一時的だと思ったのですが、それから今に至るまで、すっかりコンプレックスだった一重まぶたがなくなったのです。
私の変化ぶりを見た周りの反応は如実でした。
私の変化ぶりを見た周りの反応は如実でした。
特に印象的だったのは、20歳になった成人式の日に、中学時代までの私しか知らなかった同級生達がその外見のギャップに驚いたようで、
「本当にTAKA氏君なの?」
「かっこよくなりすぎだよ!」
「別人すぎ!大学デビューしたの?」
なんて具合に、顔を見るなり次々と称賛の言葉をかけてくるのです。
馬子にも衣装髪形とはよく言ったものです。
「もうあの頃の自分ではないんだ」と実感させられました。
さらに、外見が劣っていたことで、見下されたような冷たい言葉を突き刺されてきたのに、ここまで人の対応が変わるものかと驚かされました。
それからの人生は打って変わって、モテモテで輝かしい日々を過ごすことになりました。
それからの人生は打って変わって、モテモテで輝かしい日々を過ごすことになりました。
めでたしめでたし……
ではないのですが、昔から悩み続けてきたコンプレックスが努力によって解消できたことで、実生活の中で目に見えた変化を感じました。
大学卒業を一つの節目に、残された課題である「デビルスマイル」とおさらばするために、歯の矯正を思いきってはじめました。
歯並びはキレイになったものの、顔のしわはなくなるどころか加齢の影響で増えています。
過去の名残から、未だに思いっきり笑うのはためらってしまう時もあります。
ですが、あの当時と決定的に違うのは、
「笑顔をもっと見たい」とか「TAKA氏は笑っている時が幸せそうだね」と評価されるようになったことです。
自然に笑う時に反射的に口元を手で隠してしまうクセも解消されていきました。
効果はそれだけではありません。
効果はそれだけではありません。
マウスピースを使った自宅での歯のホワイトニングも定期的に行っており、超音波電動歯ブラシやフロスを使うようになってから、虫歯が皆無になりました。
その影響から、健康と美容などにも興味が湧いてくるようにもなりました。
かつてコンプレックスが行動の枷になっていて、オシャレや美容に無頓着だった自分が嘘のようです。
コンプレックスから内面も消極的になっていましたが、世界観が大きく変わりました。
2回にわたって私の長いコンプレックスの軌跡にお付き合いいただきありがとうございました。
こんな私が現在、外見のコンプレックスで悩まれている方に、経験からお伝えしたいのは、「変わりたい」という思いが原動力になって、ほんの小さな勇気があれば新しい自分に生まれ変われるのです。
変わることは確かに怖いですし、何の意味もないとためらっているかもしれませんが、行動をすれば分かります。
コンプレックスをバネにすれば強い自分の味方になってくれることもあるんです。
恋愛は自分を向上するためのモチベーションにも繋がっています。
私を突き動かしたのも、モテるためでした。
「どうせ自分じゃ恋愛なんて無理だし。もういいや」にストップをしましょう!
「どうせ自分じゃ恋愛なんて無理だし。もういいや」にストップをしましょう!
私の経験がみなさんのコンプレックスを解消するため、見方を変えるための一つのきっかけになれれば救われ思いがします。
投稿者プロフィール

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恋愛がうまく行かずに、明日を見失っている方に向けてのコラムを20年間発信してまいりました。メールと通話を使った直接対話サービスも10年以上続けております。累計の相談実績は約5000件。
マイナビニュースでも拙コラムの一部を掲載しております。
筆者自身が20代から30代前半まで10回連続片思い失恋を経験したこともあります。
男女の心理が分からない、片思い止まりでどこからどう変われば良いのかさまよわれている方に向けて、拙コラムがお役に立てれば幸いです。
関連取得資格
公認心理師
精神保健福祉士
国家資格キャリアコンサルタント
伴走型支援士
ストレスチェック実施者
メンタルヘルス・マネジメント検定II種III種
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