第345回「マニュアルや情報サイトに頼っているのに恋愛が空回りする理由は」

2019年5月31日上手くいかない恋愛関係マニュアル,情報教材,活かし方,恋愛

恋愛は「場数を踏めば必ず結果が出る」

と言われています。

確かに、「経験」ほど恋愛成就に欠かせない要素はないでしょう。

しかし、何度も何度も失恋が続いていて、片思いから進展することのない関係を繰り返していたら、場数を踏めば踏むほど自信を喪失してしまうのが自然だと思います。

こんな自分が恋愛成就することなんて無理なんでないか。

恋愛に縁がないのは自分に魅力がないからで、諦めるしか手はないのではないか。

頑張れば頑張るほど空回りして、要因を考えれば考えるほど自分に否があるとしか思えなくなると、どんどん異性に対して億劫になって、恋愛の縁から遠ざかってしまう負のスパイラルにさまよいこんでしまうものです。

そんな自分を脱却するために、ネットの力を借りて恋愛成就の方法をリサーチすると、数多の情報サイトが溢れています。

私のコラムはテクニック重視のテーマではありませんが、異性にモテる心理学やアプローチ法といった類のサイトや情報教材は山ほど存在します。

ところが、「これで自分も変われるはずだ。今度こそは上手くいけるはずだ」と一念発起して見よう見まねで実践しても、一向に成就する気配が見られないどころか、ますます距離が開いてしまう逆効果を喰らってもがいている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

恐らく、他人のアドバイスを鵜呑みにして、「これだけ努力してもダメだった自分は恋愛をする資格がない」とか、「もう手のほどこしがない」と、ますます自信を見失ってしまう方が多いのではないかと思います。

ネットの情報を総括すると、ある多くの共通点に気づくことができます。

それは、

恋愛は、好きになった方が負け。

相手を好きにさせるテクニックに特化している。

という法則です(もちろん例外もありますが)。

好意を伝えると主導権を相手に握られてしまい、関係が思うように進まなくなる。

「こんな内容は絶対にNG」といったダメなLINE・メールの見本が至るところで例示されており、「相手の気持ちを常に考えながら自分の心をコントロールできないと恋愛成就は難しい」という数多のアドバイスが存在しています。

恋愛は相手あってのコミュニケーションなので、相手の立場になって物事を考えつつ推し量るような慎重性はとても大切なことですし、関係がギクシャクするリスクは断然減るでしょう。

けれども裏を返せば、相手を好きにさせることは、守りの姿勢に切り替わって自分の気持ちをブレーキするスタンスと言い換えられます。

自分から行動を起こさなくても、相手から好きになってもらって、ともすれば相手側から告白をしてもらえて、自分が選択の主導権がある。

多くの人間にとって夢のような展開ですよね。

そうなるために、アドバイスやマニュアルに従ってガツガツせずに相手の心を自分に向けようとしても、実際には上手くいかないケースの方が断然多いでしょう。

それは、そのはずなんです。

なぜならば、守りの姿勢に切り替わった瞬間に、自分の意に反する方向に進むからです。

本当は自分から連絡したい。
本当は誘いたい。

でも、相手を好きにさせるためには好意を示したら負になるから、がっついたところを間違っても見せられない。

相手に好意を示した瞬間相手優位になってしまって、その先はどれだけ頑張っても劣勢に進むことになるから、気持ちは最小限に抑えるしかないんだ。

このように自分を守ろうとすればするほど傷つくリスクは少なくなりますが、相手との心の距離が離れてしまうのです。

マニュアルを参考にすることで恋愛の潤滑油になれば意義がありますが、傷つくことを恐れてどんどん恋愛に億劫になって、守りの姿勢が固まってしまうのならば、本末転倒です。

個人的には不特定多数を相手に情報を発信しているサイトやマニュアルよりも、占いやカウンセリングのような一対一のやり取りの方が、より正確なアドバイスや具体的な指南がもらえるので、オススメします。

それらのサービスは、あなたと相手の関係やこれまでの経緯を鑑みた上で助言をもらえるので、精度が高いというのが理由の一つです。

アドバイスサイトや情報教材は読み手側に徹するわけですが(一部個人サポートに載ってくれるサービスもありますが、例外として)、占いやカウンセリングは自分の置かれた状況と過去の経緯や相手の特徴を整理して、支援者に伝えるという作業を行うことで、心が落ち着けるというメリットもあります。

もちろん支援者との相性もあるので、セカンドオピニオンのように複数のサービスを活用するのも手ですが、バラバラのアドバイスをもらうと、答えを見失って堂々巡りになってしまうリスクもあります。

本当は自分がどうしたいか。この先相手とどうなりたいのか。

自分の行動のプラスになるような情報ならば大いに取り込んで、守りの姿勢に拍車をかけるような情報や違和感を覚える助言ならば、うのみにせずに切り捨てたほうが後悔は残らなくなるというのが私の経験則です。

失恋を繰り返せば繰り返すほど恋愛に億劫になってセルフイメージが低下してしまうので、自信を取り戻せるような支援者や情報を見分けられるようになるためには、その時に五感でつかみとった自分の本心に従って取捨選択してみてください。

2019年5月31日

Posted by TAKA