第346回「マニュアルや情報サイトに頼っているのに恋愛が空回りする理由は その2」
前回に引き続き、恋愛マニュアルや情報サイトを熱心に研究しているのに、なぜか恋愛が空回りしてしまう背景についてテーマに扱いました。
結論から申し上げると、「両極端なアドバイス」を目にすることで、心が動揺してしまうというのが要因の一つでもあります。
サイトやマニュアルによって正反対なアドバイスが書かれているということです。
場面で例えると、
1.デートに断られたら、もう諦めて誘わないほうが良い。
というアドバイスと、
2.デートに断られたら、まだチャンスはあるから時間を明けてから再チャレンジするべき。
という真反対のメッセージがあるとします。
1の理由は、どれだけ美辞麗句を固めた断り方だったとしても、誘いに応じないというのはあなたに興味がないから。追えば追うほどあなたへの評価が下がるし、自分がみじめになるだけだから引くべきだというアドバイスだとします。
2の理由は、デートに断れたというのはあくまでも「今」の時点ではあるし、時と状況が変わればまたチャンスがあるから、ここで身を引いたらもったいないからというものだとします。
この2つのアドバイスを自分に置き換えた時に、どちらが正解なのか心がかき乱されて困惑されてしまう方も少なくはないと思います。
他にも、「告白して断られたら諦めた方が良い」という考えと、「断られてからが本当の勝負」という対照的なアドバイスが存在していて、どちらが正しくて間違っているのか迷ってしまうこともあるかもしれません。
極端な話、絶対的な正解など存在しないのですよね。
諦めるか、諦めないかという2つの選択に分かれた時こそ、「自分がこの先どうなりたいのか」をイメージングしてみることが肝心になってきます。
諦めない選択によってまた傷ついたり恥をかくようなことになっても、頑張ってみたい気持ちが勝るならば、後悔は少なくなるでしょうし、もうここらが限界で可能性を感じられずに自分も疲れ果てているという状況ならば、諦める選択肢がベストと言えるでしょう。
自分の気持ちが分からなくてモヤモヤしている時や、感情がかき乱されていて判断能力が衰えている時に、勢いで選択すると後悔の残る未来につながってしまうかもしれません。
また、情報サイトの言うとおりに行動することで上手く転ぶこともあるかもしれませんが、不本意ながら従うことで思いもよらない展開になって悔恨の念が残ってしまうこともあるかもしれません。
情報サイト等はあなたの人生に責任を持ってくれて発信しているわけではないので、全部信じ込んで選択してしまうことはリスクがあるものです。
私も以前、「相手から連絡が全く来なかったら脈なしだし、あなたに興味が無いから」というネット上のアドバイスを多数目にしましたが、実際にそのような相手にダメ元でデートを誘ったところ、2つ返事でOKしてもらい、ドタキャンもなしにトントン拍子で全う出来たというエピソードもあるので、そのアドバイスを鵜呑みにして諦めなくて良かったと振り返る経験もあります。
人の心はパターン化したり、見ず知らずの人間が想像から断言できるものではないのですよね。
不安な胸中が続いている時は即断せずに、前回も述べたように客観的に話を聴いて寄り添ってくれるアドバイザーに相談してみることをオススメします。
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