第343回「それだけ待ったなら、たった1回行動を起こせば未来に進めるよ」
第339回「片思いや復縁で脈なしを感じたら一時停止を選びましょう」は、脈がなかったら連絡を一時停止して、時機が訪れるまで冷却期間を置くことの大切さを描きましたが、「じゃあいつ停止解除したらいいの?」と、具体的なアドバイスを求めている方のヒントになれればという思いから今作を手がけました。
結論から申し上げると、具体的な期間に関しては提示することが難しいです。
相手との関係や両者の性格、停止してから既にどのくらい時間が経っているのか等を総合的に勘案しないとアドバイスを組み立てられない訳があります。
個別のケースによって再開時期の目安もマチマチなので、ここではヒントになるような事例をもとに展開して行きます。
私に相談してくださる方のケースで多いのは、
付き合っている彼氏とギクシャクしていて、連絡を取っていない時期が一か月以上続いている。相手からの連絡は一切なくて、このまま自然消滅して別れてしまうのではないかという不安で毎日ビクビクしている。
という女性側の切実な悩みです。
「相手の誕生日やイベントが近づいているから連絡したいけれども、このタイミングではしない方がよいかもしれない」という弱音を聴かせてくださる方もしばしばいらっしゃいます。
このような場合、難しく考えすぎるとどんどん迷宮入りしますので、シンプルに、「今連絡したいか」「今は連絡したくないか」という率直な二つの基準で選択されることをオススメしています。
仮に連絡したとしても、たった1回のLINEや電話をするだけで、関係に修復不可能な亀裂が入るはずがありません(ましては相手のことを想った内容で)。
そもそも仲たがいになっているからと言っても、交際中の彼女という立場なのですから、一方的に我慢し続けるのも変な話ですし、自分を主張できる権利があることも忘れてはなりません。
連絡したいという気持ちが何日も続いていて日に日に増していくのならば、もう停止を解除するタイミングが到来していると言えるでしょう。
以前、「また連絡するから」という言葉を鵜呑みにして、半年以上も彼からの連絡を待ち続けて疲れ果てている方もいらっしゃいました。
その女性はさすがにこれ以上待つことのメリットは感じられずに、彼への猜疑心もピークになってたのもあって、未来に進むために勇気を出して彼に直接会いに行きました。
結果的に彼と話し合うことが出来て、別れという選択を進むことになりましたが、六か月もただ待たされた彼女はやっと心が解放され、安堵されていた様子が印象に強く残っています。
たった1回連絡を図ることで、この待機期間がウソだったかのように次に進めるようになるという顛末をこれまで相当数目にしてきました。
恋人関係に限らず、片思い恋愛についても共通する点があります。
片思い中に意中の相手に対して、脈なしだからと一旦身を引いていたものの、数か月経って心境や環境に変化があって久しぶりに連絡を取ってみると、すぐに応答があって、ラリーのようにやり取りが続けられるということも少なくはありません。
たまたま相手が落ち込んでいる時期や恋人を求めているような状況で、あなたと基本的な信頼関係が構築出来ていれば、停止前よりもリアクションが目に見えて変わっているものです。
そこから脈なしから逆転させられる可能性が見えてきます。
復縁については、より慎重に考えた方が良いでしょう。
そう簡単に事を運ばせようとするのは難しく、お互いの信頼関係にヒビが入っているマイナスからのリスタートというハンデがあります。
よって一か月や二か月程度ではたいていは時期尚早なので、相当長いスパンで戦略を練る必要があるので、焦りは禁物です。
『幸せは歩いて来ない。だから歩いてゆくんだね。一日一歩、三日で三歩、三歩進んで二歩下がる。』
365歩のマーチの名フレーズですが、幸せをつかむためには前進あるのみではなくて、時には一歩も二歩も下がらざるを得ないような時期も到来するものです。
焦らず急がずのスタンスは続けてきたけれども、我慢しすぎてもういい加減未来に進みたくなったら、1回だけあの人にアクションを起こしてみませんか。
運命はただ待ち続けるだけではなくて、自分の行動で切り拓くもの。
たった1度の勇気ある行動が新しい未来を紡ぎます。
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