第8回「離れてみて初めて気付くこと」
本当に大切なものは失ってはじめて気付くもの。
大の仲良しのクラスメイトと卒業して離れ離れになったり、高校を卒業して親元を離れて一人暮らしを始めたり、長い間勤めていた職場から転勤や退職でしばらくたった頃に、今まで気づかなかった感情が芽生えた体験はないでしょうか?
そうなんです。
自分にとって大切な存在や居場所、かけがえのない存在ってそばにいる時ほど気付かないもので、その人や環境から離れて一人になった頃にふと気付くものなんですよね。
気付いてしまった時、今までを振り返ってみてその人が自分にとってどれほど大きい存在だったかを切に実感します。
「もったいないことしたな~」
「あの人はいい人だった」
「自分にとっての一番の良き理解者はあの人だったんだ」
というように、今まで感じることがなかった不思議な気持ちで胸がいっぱいになってしまいますよね。
こういう感情って恋愛でも一緒ではないでしょうか。
自分にとって当たり前の存在で、ただの友達としか思えなかった人と環境の変化で離れた時、実は異性として好きだと言うことに初めて気付いたり、
喧嘩別れした恋人とお互い別々になったことでいかに相手の存在が大きかったかを実感したり、
恋人と遠距離恋愛になった時に前より増していとおしくなったり……
今まで自分にとって当たり前だった存在が、ある日何かをきっかけに自分の元から離れた時、それまで見えなかった本当の気持ちに気付いて戸惑うかもしれません。
そのことに気付いた瞬間、あなたは大きく成長出来たんです。
気付けたからこそ、あなたの世界観は180度変わったはず。
今からでも遅くはありません。
大切なのは"自分はこれからどうしていきたいか"です。
あなたの気持ちが変わったように、相手の気持ちも時間の流れとともにどんどん変化していきます。
自分に出来ること、それはこれから先後悔のないようにベストを尽くすことではないでしょうか。
本当の気持ちに気付いたものの、どうする事も出来ずに困惑していたら……
物事をはじめるのに、"今更遅い"なんて事はないと思います。
あなたが自分が出来る限りの事を相手にぶつけてみれば、あなたの心が動いたように相手の心にも変化が起きるかもしれません。
他人を変えるためにはまずは自分が変わること。
偽りない気持ちに気付けたあなたなら、きっとどういう意味かわかるでしょう。
本当に大切なものはいつだって失った後についてくるもの。
気付いたからといって手遅れだと悔やんだり、諦めたりする必要はないんです。
今、あなたはおのずと自分が進むべき目的地へと向かっているのだから……。
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