第340回「あなたの好意が届かないのは、ニーズがなくてプレッシャーを感じているから」

今回は片思い中の方にとっては辛口なコラムの内容になっていますが、キレイ事なしに書いた内容なので、勇気を持って読んでいただけると嬉しいです。

好意を露骨に表すにしても、相手に悟られない程度に表現するにしても、好き過ぎで自分をコントロールできないくらいの心理状態に陥っている時には、ほぼ100%相手に伝わっています。

その好意に加えて、プレッシャーという見えない重圧もセットで届いています。

このプレッシャーという言葉を超越した圧迫感が実に厄介で、相手がどんどん自分に対して苦手意識や嫌悪感を増幅させてしまう効果を与えてしまうのです。

プレッシャーなんて与えているつもりはないし、相手の反応だってそんなふうに受け止めているようなリアクションは見受けられないよ。

と、言いたくなる方もいらっしゃるかもしれませんね。

確かに、相手のLINEや実際に会ってやり取りをみても、あなたのことを避けているような素振りや否定するような発言はないのかもしれません。

目に見える相手の態度と、相手が人知れず抱えている心は異なっているものです。

そもそも初めから拒否反応を示してくるような人間って少ないんですよね(女性の方が多いかもしれません)。

好意を持ってくれた人間だからこそ、否定してしまうのは罪悪感のような気持ちが後押しして言動からはストレートに出さないのです。

LINEの返信を遅らせる。
好意を感じたらあえてその部分には反応しない。
自分からは話しかけずに目を逸らす。

そんな行動が続いていたら、表面では笑顔でも、内面では少しずつ心の距離が開いているのです。

その証拠に、今までと現在を比較すると相手の態度が当初よりも素っ気なくなっていると肌で感じているのではないでしょうか。

一度や二度ならば「偶然」の言葉でスルーできたのかもしれませんが、好きな相手だからこそ、その微細な変化にも気づいているはず。

言葉よりも相手の態度が本心を表しています。

そのサインを見逃して(もしくは気づいているけれども見て見ぬ振りを続けて)好意を伝え続けると、このような展開が待っています。

私(俺)、この人と関係を続けるのが苦痛だから距離を置きたい。


そして、音信不通になったり、話しかけても露骨に冷たい態度で接してくるようになってしまうのです。

この段階になってしまうと、恋人関係どころか一対一の関係を維持することすら難しくなってしまいます。

これは片思いの関係だけではなくて、交際中のカップルや、復縁を画策してアプローチを続けている過程でも共通しています。


こうなってしまうと、居ても立ってもいられずに、なんとかあの頃の関係を取り戻すべく行動を起こしたくなるものです。

けれども、相手が別人のように冷たくなってしまってから、必死になって繋ぎ止めようと詰め寄れば詰め寄るほど修復不可能で心に深い傷が残ってしまう末路が待っているのです。

少し前に、「プレッシャー」というキーワードを用いましたが、不本意でも相手にはその好意をプレッシャーと受け取られてしまったことで、このような結末を辿ってしまうことになるわけです。

好意をプレッシャーと捉えられてしまった時点で、恋愛対象に進展できる可能性が極めて低くなります。

プレッシャーを消滅させるべく、駆け引きや付け焼き刃の恋愛テクニックを披露したとしても、虚しくも空回りになって、ますます距離が開いていくのです。

では、あなたの好意をプレッシャーと感じられないためにはどうすれば良いのかという本題について話したいと思います。

結論から言うと、ある程度好意を伝えるようなアプローチを続けてみて、相手の反応がいまいちだったり、避けられるように感じるようになったら、「アプローチを止める」ことです。

ここで大切なのは、アプローチの仕方、好意の伝え方を変えるというよりも、アプローチという行動そのものを止めるということです。

前述したように、このスチュエーションは片思い中だけではなくて、別れ際や復縁の場面も共通しています。

なぜアプローチを止める必要があるかということですが、前回のコラムでも少し触れましたが、「相手のニーズと自分が望んでいるニーズが乖離しているから」です。

相手はあなたの好意を求めていないし、必要としていない。
むしろ今は一人になってあなたから離れることを望んでいる。

自分は相手以外の異性は考えられないし、ここで身を引いたらもう取り返しがつかなくなってしまう気がして怖い。だから行動せずにはいられない。


このような両者の思惑の違いが絡み合って上手くいくはずがありません。

自分のエゴを通す行動よりも、相手が望むように努めて一歩後ずさった方がこの先1%でも復縁や恋愛関係に進展できる可能性が見出だせるわけです。

こう言うと、「いや、世の中には言いたいことをはっきり言い合って、心と心でぶつかり合えば理解できる関係やケースだってあるじゃないか!」と反論される方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、別れ際や改めた場面でお互いの本音を吐露し合うことで雨降って地固まるように、関係が修復して絆が深まることもあるでしょう。

その背景には、「まだお互い未練があって、やり直したい」という共通のニーズがあるからこそ成立することが多いのでしょう。

けれども、前述したように、プレッシャーの重圧に押し潰されそうになった相手の心は極めて冷静で、「あなたと関係を近づけたい」というニーズは持ち合わせていない可能性が高い状況です。

「愛と情熱があれば世界は変わる」なんて、熱血アニメ・ドラマの世界のようにはいかない現実が存在していることを認めることで、次につながります。


「相手のニーズ」をいかに正確につかみとって自分のニーズと擦り合わせることが出来るのかが良縁をキャッチする一つのポイントになってきます。

相手に合わせすぎて、自分の持ち味や自然体を発揮できずに疲弊してしまったらもっともこもありません。

縁がある相手ならば、無理しなくてもニーズが波長という形で合致して、無理を重ねなくともトントン拍子に関係が進展することも多いです。

けれども、その在り方が恋愛成就の全てではありません。

複数告白後に付き合えたり、復縁して上手くいくケースもあるように、今はニーズが合わなくて「撤退」という道を選んでも、時機が来れば、新しいニーズを持った相手と今までとは異なった関係を構築できるようになることも少なくはありません。

今は相手のニーズに自分は必要とされていないと認めて、一歩下がることほど辛くて切なくて不安な決断はありません。

しかしながら、「負けるが勝ち」という言葉のように、今は敗者のように感じても、その先には、あなたを必要とし、あなたも必要と思える相互のニーズが合った運命の人と巡り会えるチャンスをつかめるのです。

あなたという人格が否定されたわけではありません。
相手の求めているニーズが合わなかったのです。

そして、広い世界にはあなたを必要とするニーズは至るところにありますよ。

たった数人、数十人の人間に受け止められなかったからと言って、全てを結論付けないでくださいね。

投稿者プロフィール

TAKA
TAKA
恋愛がうまく行かずに、明日を見失っている方に向けてのコラムを20年間発信してまいりました。メールと通話を使った直接対話サービスも10年以上続けております。累計の相談実績は約5000件。
マイナビニュースでも拙コラムの一部を掲載しております。

筆者自身が20代から30代前半まで10回連続片思い失恋を経験したこともあります。

男女の心理が分からない、片思い止まりでどこからどう変われば良いのかさまよわれている方に向けて、拙コラムがお役に立てれば幸いです。


関連取得資格

公認心理師
精神保健福祉士
国家資格キャリアコンサルタント
伴走型支援士
ストレスチェック実施者
メンタルヘルス・マネジメント検定II種III種