第128回「違和感を覚えたら、引き際かもしれません」 

2015年12月3日上手くいかない恋愛関係

好きなんだけれども、あの出来事が引っかかるんだよな。

私が風邪をこじらせて寝込んでいた時に、後に彼女となる女性から、連続して電話がかかってきたことがありました。

まだ交際する前の出来事です。

とてもじゃないけれども、電話に出られるコンディションではなかったため、その時は放置しました。
 
その後すぐにメールが届きました。

「大丈夫?心配してるよ。声が聴きたくて」

私の体調に気を遣ったメールが送られてきた時に、二つの感情が芽生えました。

こんなに自分を心配してくれる女性は周りにはいない

 という、感謝と愛おしい気持ちと、

自分の体調が悪いことが分かっていて、何度も電話してくるか

という、違和感とで交錯しました。

病いによって、心身ともに衰弱していたため、自分を心配してくれるありがたさから、その女性のことを特別に思うようになり、交際に至ったわけですが、なぜかその時に芽生えた違和感が拭えることなく、事あるごとに付きまといました。

交際当初は順調だったのですが、些細なことから喧嘩が多発するようになり、破局の直前は、30分に一度くらいのペースで喧嘩していました。

価値観の違いや、精神的部分でのズレが如実に表れていたのです。

そんな関係になって、交際前に感じたあの違和感が、実は間違いではなかったということに気づかされました。


あばたもえくぼ

という言葉があるように、相手のことを好きな気持ちが上回っていると、相手の欠点も長所に見られるでしょう。

でも、一時の快楽のために、素直な気持ちから目を逸らしても、いつか向き合わなければならない瞬間が訪れるのです。

私は当時、「独り身だったし、彼女が欲しい」という欲求を優先したために、違和感を見てみぬふりをしていました。

違和感は言い換えると、「あなたとは合わない」「あなたが求めている恋愛観とは乖離している」というサインを、本能が示してくれているのかもしれません。

相談者様のお話をうかがっていても、

メールが返ってこない。
突然そっけなくなった。
相手に恋人がいるのに、肉体関係を求めてくる。
自分から誘ってばかりで、相手から連絡が来ることは全くない。

 
千差万別の違和感を抱いているものの、好きだからこそ諦めきれないようです。

もしかしたら、違和感を覚えているのは、あなただけではないのかもしれません。

相手もあなたとのやり取りの中で、何からの違和感を覚えたことで、気持ちが冷めてしまったこともあるのかもしれません。

それは、あなたの努力と熱意で改善できるものではなく、相性や価値観の観点も絡んでくるため、どうすることもできない場合もあるのです。

自分が無理せず自然体で向き合える人間の方が楽だし長続きするものです。

フィーリングが合って、対等に付き合える相手ならば違和感は存在していないはずです。

2015年12月3日

Posted by TAKA