第330回「大切な人のために、人生をやり直すマンガ『僕だけがいない街』」
君を守るため。
僕は過去をやり直す。
『ヤングエース』にて、2012年7月号から連載中の『僕だけがいない街』。全7巻発売中です。
「このマンガがすごい大賞2016」のオトコ編9位にも選出されています。
現在、毎週木曜日24時55分フジテレビ等でアニメが放送中です。
私はこのアニメを毎週録画して観ています。
2006年5月から物語はスタートします。
主人公の青年漫画家・藤沼悟は29歳で、売れない漫画家としデビューするものの、認められることはなく、周囲との接触を極力避けながらピザ屋のアルバイト生活を送っています。
主人公は「事件・事故が起こる直前のタイミングまで、自分の意思とは関係なく時間が逆戻りしてしまう」という「再上映(リバイバル)」能力を持っています。
ある日、とある出来事に巻き込まれた主人公の母親は何者かに殺害されてしまいます。
現場に遭遇した主人公は、この能力を使い、1988年小学5年次にタイムリープした彼は、直後に起きるはずの連続小学生誘拐殺害事件(同級生)を阻止しようとします。
母親を殺害した犯人と1988年の連続誘拐殺人事件が同一人物であると確信した悟は、2つの時代を往復しながら真犯人に立ち向かっていくという物語です。
『スミカスミレ』のように、精神年齢は29歳のまま、肉体は小学生の身体で人生をやり直すという物語ですが、こちらはミステリー漫画です。
大人の精神を持ったままやり直すことで、上手くいくのかどうかというと何度も壁が立ちふさがっています。
ある時、主人公がふと気づくシーンで、
「結局また同じことを繰り返している。このままでは同じ末路が待っている。なんとかしないと」
という場面が登場します。
アニメでありながら、心情描写や人間の特徴等も巧みに描かれています。
また、児童虐待に遭っているクラスメイトが登場して児童相談所の職員が登場するなど、なかなかリアリティに富んだ作風になっています。
私は漫画版は一切読んでおらず、現在放送中のアニメのみをウォッチしているので、今後の展開は知らずにいます。
果たして主人公が過去の歴史を塗り替えることが出来るのか、真犯人は誰なのか、想像を駆り立てながら期待しています。
3月19日からは全国ロードショーにて劇場版(実写版)も公開されます。
主人公役は藤原達也さん、ヒロイン役は有村架純さんが演じています。
大切な人のために人生をやり直すことをテーマとした『僕だけがいない街』をぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。
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