第5回「好きな人に嫌われたくなくて『虚勢』を張ってしまうあなたへ|ありのままの自分軸で愛される心理学」
「好きな人に自分を知ってほしい」
「もっとあの人に近づきたい、必要とされる人間になりたい」
「あの人からだけは、絶対に嫌われたくない……」
恋をすると、誰もが「相手によく思われたい」と願うのはごく自然なことです。
しかし、相手の顔色ばかりを気にして、嫌われないために自分を必要以上に大きく見せたり、虚勢を張ったりしていては、せっかくの恋も空回りしてしまいます。
今回は、私自身が中学2年生の時に経験したほろ苦い実体験をもとに、なぜ「背伸びした恋(相手軸)」はうまくいかないのか、そして「ありのままの自分軸」で愛されるための考え方をお届けします。
1. 恋のパワーで努力できた日々
中学2年生の時、席替えでずっと気になっていた女の子が前の席になりました。
仲良くなれるチャンスが訪れて嬉しくて仕方がなかった私は、毎日学校に行くのが楽しみで、家に帰ると「明日話す話題」を念入りに考える日々が始まりました。
- おしゃれや身だしなみに力を入れる
- 授業で質問された時に困らないよう、勉強を必死に頑張る
- 彼女が好きなアーティストのマニアックな情報まで調べる
目立ちたがり屋だった性格も手伝い、彼女のために努力する時間は一切苦になりませんでした。彼女の内面を知れば知るほど、私の中の「好き」という気持ちは膨らんでいったのです。
2. 虚勢と自尊心が招いた「最悪の沈黙」
しかしある日、その至福の生活が一変する出来事が起きました。
彼女が授業のわからない問題を私に聞いてきたのですが、それはどう考えても私にも解けない難問でした。
本来なら「ごめん、わからないや!」と素直に言えばいいだけのことです。しかし当時の私は、「頼りがいのある男」という虚像(相手軸の評価)に酔いしれていたため、強烈な焦燥感に襲われました。
「答えられなかったら頼りない男だと思われる」「嫌われたくない」
自尊心と恐怖から「NO」が言えず、必死に答えを探すうちに二人の間には気まずい沈黙が流れてしまいました。
煮え切らない私の態度を見た彼女は、「ありがとう、他の人に聞くね」と言って去っていってしまったのです。
名誉挽回をしようと無理に話しかけたり助けたりしましたが、一度生まれた「頼られなければならない」という重圧から、再び試されるたびに沈黙が生まれる悪循環に。
結局、完全にギクシャクしたまま次の席替えの日を迎え、気まずい距離感のまま離れ離れになってしまいました。
3. ありのままの「自分軸」で接する大切さ
日が経つにつれて冷静になり、私は自分の失敗の本質に気づきました。
私は彼女を見ていたのではなく、「彼女に良く思われたい自分」「嫌われないか怯える自分(相手軸)」しか見ていなかったのです。
- 虚勢を張って「良い人」を演じても、長続きはしないありのままの自分を偽って接していても、いつか限界が訪れ、残るのは切なさと虚しさだけです。
- 「NO」と言える勇気が、対等な関係を作る「わからない」「できない」を素直に開示できる人こそが、本当の意味で相手と信頼関係を築けます。
- 「自分は自分」という根本的な観念(自分軸)を持つ背伸びをした自分ではなく、ありのままの自然体で接することこそが、恋愛において最も大切です。
まとめ:あなたの飾らない素顔に魅力がある
あなたは無理に自分を大きく見せたり、相手の好みに合わせて自分を偽ったりする必要はありません。
- 嫌われないための虚勢(相手軸)を手放す
- 完璧ではない「ありのままの自分」を許可してあげる(自己受容)
- 飾らない自分軸で接した時、本当の魅力が相手に伝わる
あなたには、他の誰も持っていないあなただけの素晴らしい魅力が必ずあります。
周りの友人たちも、あなたのその人柄に惹かれて傍にいるはずです。
背伸びをするのをやめ、飾らない自分軸で相手に向き合えた時、あなたの素敵な魅力がまっすぐに意中の人へ伝わっていきますよ。
「好きな人の前で素の自分が出せない」
「嫌われるのが怖くて相手に合わせてしまう」
とお悩みの際は、いつでも私に胸の内を打ち明けてくださいね。
あなたが自分軸の自信を取り戻し、自然体で恋を楽しめるよう全力で寄り添いサポートいたします。
投稿者プロフィール
-
たかさん(公認心理師 )
恋愛や人間関係で悩み、自分を見失っている方に向けた心理コラムを22年間執筆・発信。
メールや通話による1対1の心理カウンセリングは20年以上継続し、累計5,000件以上の相談実績を持つ。
大手ニュースメディア(マイナビニュース等)でのコラム掲載実績多数。
筆者自身、20代から30代前半にかけて「10回連続で片思い失恋を経験する」という壮絶な挫折を経験。
必死なアプローチによる空回りや過度な執着、自尊心の崩壊を自ら乗り越えてきた。
心理学の専門知識(公認心理師・精神保健福祉士などの国家資格)と、実体験に基づく独自のカウンセリング手法を融合。
「相手軸」の執着や過剰適応から抜け出し、ありのままの「自分軸」を取り戻すための具体的なアプローチを提案している。
相手の心理が分からない、過去の未練や執着から抜け出せないと悩む方々へ寄り添い、心の整理と自己受容をサポートする「心の伴走者」として活動中。
【保有資格】
公認心理師(心理職唯一の国家資格)
精神保健福祉士(国家資格)
国家資格キャリアコンサルタント(国家資格)
伴走型支援士
心理相談員
両立支援コーディネーター
ストレスチェック実施者
メンタルヘルス・マネジメント検定 II種・III種







ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません