第375回「常に恋愛をしていないと不安なあなたへ|「一人が怖い」欠乏感を手放し『自分軸』で良縁を引き寄せる心理学」

2026年8月16日

ある心理学の書籍の中で、「『恋人ができますように』という願いは、実はすでに叶っている」という衝撃的なフレーズを目にしたことがあります。

「恋人がほしい」と強く願うその裏には、

「今の自分は一人ぼっちで寂しい」
「一人で過ごすのが怖い」

という強烈な欠乏感(恐れ)が潜んでいます。

引き寄せの法則や潜在意識の世界では、この「恐れや欠乏感」の方を現実として引き寄せてしまうため、結果として『一人身で寂しい生活』が実現し続けてしまうのです。

出会いを探して焦れば焦るほど、なぜか良縁が遠ざかっていく。

今回は、私の知人である「正志君」のエピソードを通じて、恋愛依存(相手軸)の罠から抜け出し、自分軸で幸せなご縁を引き寄せるための「心の順番」についてお届けします。

1. 恋愛依存の罠|「正志君」の終わらない迷路

私の知人である正志君(30歳)は、長年「常に恋愛をしていないと不安でたまらない」と口にしている恋愛体質の男性です。

女性へのストライクゾーンが広く、少し話が弾むとすぐに惚れてしまい、果敢にアプローチを繰り返します。

時には彼の押しに負けて交際が始まることもあるのですが、決まってすぐに別れを迎えてしまいます。

彼いわく、「恋愛を追い求めている自分が好きなだけで、いざ相手が振り向くと気持ちが冷めてしまう」と言うのです。

そしてまたすぐに別の女性を好きになるのですが、誘えば誘うほど女性からは「しつこい」「鬱陶しい」と距離を置かれてしまいます。女性からそっけない態度を取られると、彼は途端に気力を失い、まるでこの世の終わりのように意気消沈してしまいます。

その精神的ダメージは私生活や仕事にも悪影響を及ぼし、睡眠不足や食欲減退に陥り、ついには「失恋が原因で仕事を辞めてしまう」ということを何度も繰り返しているのです。

2. 欠乏感(相手軸)で動く限り、人生は好転しない

先日、憔悴しきった正志君は私にこう嘆きました。

「恋愛が上手くいかない限り、新しい仕事を探す気になれない。なぜ自分の人生はこんなに上手くいかないんだろう……」

仕事を辞めてから2ヶ月が経とうとしていますが、彼は不安から逃れるために、また別の女性へ手当たり次第にアプローチを繰り広げています。当然、女性との距離は開く一方です。

客観的に見れば「正志君、仕事が先でしょ!」とツッコミたくなる状況ですが、悩みの渦中にいる当事者(相手軸の依存状態)にとって、この悪循環に気づくことは非常に困難です。

今の彼に本当に必要なのは、むやみに運命の相手を探すのをやめ、「恋愛モードを一度休止すること」なのです。

恋愛が上手くいかない時、行動を起こせば起こすほど不安が増幅するのは、心の底に「このまま一人だったら、自分には価値のない人生しかない(自分軸の不在)」という強い恐れが渦巻いているからです。

3. 手順を逆にする|一人を楽しむから、愛される

誰かに自分の人生の穴埋めをしてもらおうとする「クレクレ(相手軸)」の状態でいる限り、相手はその重たいエネルギーを敏感に察知して離れていきます。

そんな時こそ、思考の手順を「逆」にして行動してみてください。

  • 【間違い】「恋人ができるから、私の人生は充実する(相手軸)」
  • 【正解】「一人でも人生を充実させられるから、素敵な恋人が引き寄せられる(自分軸)」

まずは恋愛を休止し、美味しいものを食べる、趣味に没頭する、仕事を頑張るなど、「自分一人を喜ばせる時間(自己受容)」を堪能できるようになってください。

あなたが自分軸でしっかりと立ち、一人の時間を笑顔で楽しめるようになった時、その「自家発電の明るいエネルギー」に惹きつけられるように、想像以上の素晴らしいご縁が向こうから近づいてくるのです。

まとめ:自分の人生の舵は、自分で握ろう

「一人でいるのが怖い」「誰かに幸せにしてほしい」という恐れを手放した時、人生の好循環は静かに回り始めます。

  1. 「恋人がいなければ幸せになれない」という思い込み(世間軸)を手放す
  2. 寂しさを埋めるための無自覚なアプローチ(相手軸)をストップする
  3. まずは「一人の時間の自分」を徹底的に楽しませる(自分軸)

自分の幸せを、コントロールできない他人に委ねる必要はありません。

あなたが自分軸の誇りを取り戻し、一人でも凛として笑えるようになった時、必ずその魅力にふさわしい「最高のパートナー」が現れます。

「どうしても恋愛をしていないと不安になる」
「一人でいるのが怖くて焦ってしまう」

とお悩みの際は、いつでも私に胸の内を打ち明けてくださいね。

あなたが自分軸の安心感を取り戻し、心から満たされる人生を歩んでいけるよう、私はいつでも全力で寄り添いサポートいたします。

PS:本日は7月7日七夕です。
恋愛成就で有名な東京大神宮に参拝して恋愛祈願をしてきました。

女性率は高かったですが、老若男女大勢の参拝者が埋まっていました。

境内は七夕モードに包まれています。

絵馬もおみくじも大人気です。
短冊コーナーはこちらです。
長い文章ですが、想いを込めて書きました。
想いが届きますように。

投稿者プロフィール

たか
たか
たかさん(公認心理師 )

恋愛や人間関係で悩み、自分を見失っている方に向けた心理コラムを22年間執筆・発信。

メールや通話による1対1の心理カウンセリングは20年以上継続し、累計5,000件以上の相談実績を持つ。

大手ニュースメディア(マイナビニュース等)でのコラム掲載実績多数。

筆者自身、20代から30代前半にかけて「10回連続で片思い失恋を経験する」という壮絶な挫折を経験。
必死なアプローチによる空回りや過度な執着、自尊心の崩壊を自ら乗り越えてきた。

心理学の専門知識(公認心理師・精神保健福祉士などの国家資格)と、実体験に基づく独自のカウンセリング手法を融合。

「相手軸」の執着や過剰適応から抜け出し、ありのままの「自分軸」を取り戻すための具体的なアプローチを提案している。

相手の心理が分からない、過去の未練や執着から抜け出せないと悩む方々へ寄り添い、心の整理と自己受容をサポートする「心の伴走者」として活動中。

【保有資格】

公認心理師(心理職唯一の国家資格)
精神保健福祉士(国家資格)
国家資格キャリアコンサルタント(国家資格)
伴走型支援士
心理相談員
両立支援コーディネーター
ストレスチェック実施者
メンタルヘルス・マネジメント検定 II種・III種