第171回「恥をかいてこそ強くなる」その3
これまでは、私が中高生時代に痛感した赤っ恥体験の一部を紹介しました。
もしかしたらご覧の方の中には、
「そのくらいの話なんて自分に比べたら、大したことはないよ」
と感じられた方もいらっしゃるかもしれません。
そうなんです。
傍から見れば針小棒大のように感じられるような出来事でも、当事者からすれば大惨事のように受け止めてしまうものなのです。
経験が少ない思春期時代だったからというのもあるでしょう。
まとめとして、紹介したエピソードの末に、どうやって立ち直してきたか、その後のストーリーを語りたいと思います。
まず、漢検3級試験不合格体験の後日談です。
こともあろうか、「漢字博士」として名を馳せていた自分だけが不合格となってしまい、私のプライドは完全に瓦解していました。
されど自信を取り戻すきっかけとなったのも、他でもない漢検への再チャレンジだったのです。
その気づきには6年の歳月がかかりました。
私が大学の文学部に在籍していた3年次に、何か形に残せるものとしてターゲットに定めたのが漢検2級だったのです。
中学時代に置き去りにしてきたあの不合格の屈辱を払しょくしたい気持ちが後押ししました。
加えて小学時代に漢字博士と他者評価してもらえた成功体験が原動力に変わったのです。
漢検2級に一発合格を果たした後は、流れに乗って漢検準1級を取得することもできました。
2014年には、漢字教育士を取得して、漢検協会の漢字教育サポーターに登録を終えて、漢字教育の普及に取り組んでいる日々でもあります。
振り返ってみれば、あの時漢検3級を無勉で不合格になったという悔しさと、周りを見返したいという思いがバネになって、そこまでたどり着けたのだと思います。
まずは手の届きそうな2級に挑戦してみて、次に自分の限界を超える準1級に取り組んだステップアップ体験は、その後の資格取得や資格合格を目指す方を支援するためのブログ発信につながっています。
次に、運動神経が悪いことにコンプレックスを抱えていた私がどのように意識が変わったのかのきっかけをいくつか紹介したいと思います。
運命を変える大きなきっかけになったのは、友人の自宅にあった「ダンスダンスレボリューション」というゲームとの出逢いでした。
それまでのゲームの常識を覆すかのように、このゲームは実際に全身を使ってプレイするというものでした。
友人に「面白いからやってみなよ」と勧められましたが、例のごとく運動神経が悪いことを理由に、「やめておくよ」とやんわり断りました。
それでも友人は「いいから一度やってみなよ」と推してくるので、しぶしぶ1曲トライしてみることにしました。
忘れもしない、smile.dkの「バタフライ」という曲でした。
誘われるままに実際に踏んでみると、これまでに経験したことがないような感覚に包まれました。
なんだこの新感覚は。
無我夢中に流れてくる矢印に合わせて踏むのですが、タイミングが合致した時の爽快感が筆舌に尽くしがたいものでした。
これが、今日まで継続している新しい世界との出逢いになりました。
当時ダンスダンスレボリューションの大会が近所のゲームセンターで開かれたのですが、あの運動音痴の私が進んでエントリーしたくらいの積極性が芽生えていました。
こうして運動音痴だった私がこの体感ゲームに夢中になることで、運動に対する苦手意識が格段に薄れていきました。
当時の学校の成績にも影響してきて、高2以降の体育の成績は、10段階の7~8くらいの評価をもらえました。
「TAKA氏は一生懸命さが伝わってくる」という先生の言葉が濃く残っています。
大学入学後、日韓共催のFIFAワールドカップの影響によって、それまで観るのもプレイするのも全然興味がなかったサッカーに俄然興味が湧くようになりました。
不思議なことに、サッカーという競技や選手の生き方を知れば知るほど引き込まれていって、実際にボールを使って遊ぶことへの苦手意識や先入観が嘘のように薄れていったのを覚えています。
時は経ち、大卒後に児童教育の職に就いた私は、小中高生達とドッヂボールやサッカーなどの相手をするような立場になりました。
学生時代の私からすれば、仕事を通して子ども達と共に運動をともにするなんて、想像すらしませんでした。
よりにもよって最も避けたいと思っていたことでしたから。
高学年の男子と相手をすると、さすがに競り負けてしまう場面もありましたが、そういうやられ役というのも、子ども達の自信を植え付けさせるための火付け役にもなっていて価値があることを知りました。
やっていないと分からない。
もしかしたら自分にフィットする楽しい出逢いがそこに待っていて、可能性が広がることもあるかもしれないのです。
最後に、恋愛の赤っ恥体験の後日談についてです。
一人目の「彼氏がいるから連絡しないでくれ」と、よりにもよって友人から突き付けられたエピソードの続きです。
相手を尊重して身を引いた私ですが、その友人が思いもよらない発言をかけてきたのです。
「彼氏がいる女子に連絡先聞いちゃだめだよ★でも、TAKA氏のタイプってどういう人なの?わからなくなってきたよ」
諦めなさいと警告してきた手前、嫌われないように距離を置こうとしているのに、まさかの逆質問で困惑を隠せませんでした。
追い打ちをかけるかのようにその友人から、
「私の彼氏、TAKA氏にしておく?」
という謎の問いかけをされました。
突然の展開に、私は当たり障りのないようにかわしました。
本当に女性は何を考えているのかがますますわからなくはなりました。
しかしながら、この経験から、自分が想像している世界が全てではないことを知りました。
私は、意中の女子だけではなくその友人も含めて私に対して「近寄らないで」というサインを出していると予想したからです。
恋人関係に進展することはありませんでしたが、この出来事をきっかけに、その友人と仲が進展するようになりました。
恥をかいても、そこで得た経験は財産になっていきます。
捨てる神がいれば、拾ってくれる神がいるというのも確かです。
「あの時あんな恥ずかしい失態を犯さなければ」と自責の念に駆られている方がいたとしても大丈夫です。
ピンチはチャンス。
それでもまた挑戦を続けていれば、災い転じて福となします。
まとめとして、紹介したエピソードの末に、どうやって立ち直してきたか、その後のストーリーを語りたいと思います。
まず、漢検3級試験不合格体験の後日談です。
こともあろうか、「漢字博士」として名を馳せていた自分だけが不合格となってしまい、私のプライドは完全に瓦解していました。
されど自信を取り戻すきっかけとなったのも、他でもない漢検への再チャレンジだったのです。
その気づきには6年の歳月がかかりました。
私が大学の文学部に在籍していた3年次に、何か形に残せるものとしてターゲットに定めたのが漢検2級だったのです。
中学時代に置き去りにしてきたあの不合格の屈辱を払しょくしたい気持ちが後押ししました。
加えて小学時代に漢字博士と他者評価してもらえた成功体験が原動力に変わったのです。
漢検2級に一発合格を果たした後は、流れに乗って漢検準1級を取得することもできました。
2014年には、漢字教育士を取得して、漢検協会の漢字教育サポーターに登録を終えて、漢字教育の普及に取り組んでいる日々でもあります。
振り返ってみれば、あの時漢検3級を無勉で不合格になったという悔しさと、周りを見返したいという思いがバネになって、そこまでたどり着けたのだと思います。
まずは手の届きそうな2級に挑戦してみて、次に自分の限界を超える準1級に取り組んだステップアップ体験は、その後の資格取得や資格合格を目指す方を支援するためのブログ発信につながっています。
次に、運動神経が悪いことにコンプレックスを抱えていた私がどのように意識が変わったのかのきっかけをいくつか紹介したいと思います。
運命を変える大きなきっかけになったのは、友人の自宅にあった「ダンスダンスレボリューション」というゲームとの出逢いでした。
それまでのゲームの常識を覆すかのように、このゲームは実際に全身を使ってプレイするというものでした。
友人に「面白いからやってみなよ」と勧められましたが、例のごとく運動神経が悪いことを理由に、「やめておくよ」とやんわり断りました。
それでも友人は「いいから一度やってみなよ」と推してくるので、しぶしぶ1曲トライしてみることにしました。
忘れもしない、smile.dkの「バタフライ」という曲でした。
誘われるままに実際に踏んでみると、これまでに経験したことがないような感覚に包まれました。
なんだこの新感覚は。
無我夢中に流れてくる矢印に合わせて踏むのですが、タイミングが合致した時の爽快感が筆舌に尽くしがたいものでした。
これが、今日まで継続している新しい世界との出逢いになりました。
当時ダンスダンスレボリューションの大会が近所のゲームセンターで開かれたのですが、あの運動音痴の私が進んでエントリーしたくらいの積極性が芽生えていました。
こうして運動音痴だった私がこの体感ゲームに夢中になることで、運動に対する苦手意識が格段に薄れていきました。
当時の学校の成績にも影響してきて、高2以降の体育の成績は、10段階の7~8くらいの評価をもらえました。
「TAKA氏は一生懸命さが伝わってくる」という先生の言葉が濃く残っています。
大学入学後、日韓共催のFIFAワールドカップの影響によって、それまで観るのもプレイするのも全然興味がなかったサッカーに俄然興味が湧くようになりました。
不思議なことに、サッカーという競技や選手の生き方を知れば知るほど引き込まれていって、実際にボールを使って遊ぶことへの苦手意識や先入観が嘘のように薄れていったのを覚えています。
時は経ち、大卒後に児童教育の職に就いた私は、小中高生達とドッヂボールやサッカーなどの相手をするような立場になりました。
学生時代の私からすれば、仕事を通して子ども達と共に運動をともにするなんて、想像すらしませんでした。
よりにもよって最も避けたいと思っていたことでしたから。
高学年の男子と相手をすると、さすがに競り負けてしまう場面もありましたが、そういうやられ役というのも、子ども達の自信を植え付けさせるための火付け役にもなっていて価値があることを知りました。
やっていないと分からない。
もしかしたら自分にフィットする楽しい出逢いがそこに待っていて、可能性が広がることもあるかもしれないのです。
最後に、恋愛の赤っ恥体験の後日談についてです。
一人目の「彼氏がいるから連絡しないでくれ」と、よりにもよって友人から突き付けられたエピソードの続きです。
相手を尊重して身を引いた私ですが、その友人が思いもよらない発言をかけてきたのです。
「彼氏がいる女子に連絡先聞いちゃだめだよ★でも、TAKA氏のタイプってどういう人なの?わからなくなってきたよ」
諦めなさいと警告してきた手前、嫌われないように距離を置こうとしているのに、まさかの逆質問で困惑を隠せませんでした。
追い打ちをかけるかのようにその友人から、
「私の彼氏、TAKA氏にしておく?」
という謎の問いかけをされました。
突然の展開に、私は当たり障りのないようにかわしました。
本当に女性は何を考えているのかがますますわからなくはなりました。
しかしながら、この経験から、自分が想像している世界が全てではないことを知りました。
私は、意中の女子だけではなくその友人も含めて私に対して「近寄らないで」というサインを出していると予想したからです。
恋人関係に進展することはありませんでしたが、この出来事をきっかけに、その友人と仲が進展するようになりました。
恥をかいても、そこで得た経験は財産になっていきます。
捨てる神がいれば、拾ってくれる神がいるというのも確かです。
「あの時あんな恥ずかしい失態を犯さなければ」と自責の念に駆られている方がいたとしても大丈夫です。
ピンチはチャンス。
それでもまた挑戦を続けていれば、災い転じて福となします。
投稿者プロフィール
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恋愛がうまく行かずに、明日を見失っている方に向けてのコラムを20年間発信してまいりました。メールと通話を使った直接対話サービスも10年以上続けております。累計の相談実績は約5000件。
マイナビニュースでも拙コラムの一部を掲載しております。
筆者自身が20代から30代前半まで10回連続片思い失恋を経験したこともあります。
男女の心理が分からない、片思い止まりでどこからどう変われば良いのかさまよわれている方に向けて、拙コラムがお役に立てれば幸いです。
関連取得資格
公認心理師
精神保健福祉士
国家資格キャリアコンサルタント
伴走型支援士
ストレスチェック実施者
メンタルヘルス・マネジメント検定II種III種
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