第209回「『男運がない』の正体|報われない恋を手放し、幸せな縁を引き寄せる心理学」

2026年8月29日

世の中のカップルや夫婦がすべて順風満帆であれば、DVや浮気、愛憎劇といった言葉は存在しないでしょう。

私はこれまで、家庭崩壊の危機に直面した方々の痛切な声を数多く聴いてきました。

厚生労働省の統計によれば、現在およそ「2分に1組」の夫婦が離婚を選択しています。

交際や結婚をしているからといって、必ずしも幸せな関係が築けているとは限らないのが現実なのです。

今宵も、恋愛に悩む一人の女性の生声をもとにお話を展開していきます。

「私って、なんて男運がないんだろう……」

そうため息交じりにぼやいたのは、20代後半のKちゃんです。

彼女は、好きになった相手には全力で応えようとする、愛情深く「尽くしすぎてしまう」女性。

自分の予定を犠牲にしてでも彼の要求を優先する毎日でした。

しかし、歴代の彼氏たちは例外なく、そんな彼女を「都合の良い存在」として扱い、浮気や裏切りを繰り返してきました。

痛切な経験を積み重ねた彼女が行き着いたのが、冒頭の運命を呪うつぶやきです。

Kちゃんのように、「自分は恋愛の神様に見放されている」「いつも同じことの繰り返しだ」と嘆き、パワースポット巡りや占いに救いを求める方は少なくありません。

しかし、一時の気休めになっても根本的な解決には至らず、また我慢を重ねる恋愛へと戻ってしまうのです。

哀しい恋を繰り返すのは「運」のせいではない

少し厳しい言い方になりますが、報われない恋愛を繰り返すのは「運」のせいではありません。

自ら「自分を大切にしてくれない相手」を選び、そこから抜け出せずにいる結果とも言えます。

「もう少し自分が我慢すれば、相手は変わってくれるはず」
「ここまで尽くしたのに、今さら身を引けない」

こうした執着や、孤独になることへの恐怖が、新しい一歩を踏み出す勇気を奪ってしまうのです。

人の気持ちは、自分の努力や情熱だけでコントロールできるものではありません。

自分を尊重し、愛してくれない相手にどれだけ時間と労力を投資しても、かけがえのない人生を消耗してしまうだけなのです。

心のSOSに耳を澄まし、執着を手放す

「もう限界かもしれない」という心の奥底からのSOSに気づいているのなら、そこが潮時です。

もう一度だけ本音をぶつけてみる。

それで響かないなら、きっぱりと次に切り替える。

その覚悟を持って一石を投じたあなたにこそ、新しい道は拓かれます。

世の中は、あなたが思っている以上に慈愛と出逢いに満ちています。

今は目の前の相手しか見えていないかもしれませんが、視野を広げれば、あなたを心から必要とし、将来を真剣に考えてくれる誠実な人が必ず存在します。

本気で人を愛せる愛情深いあなたには、暗闇の過去よりも、温かく明るい未来が似合っています。

自分を大切にしてくれる人との縁を温めること。

あなたの本当の人生は、その勇気ある「手放し」から変わっていくのです。

投稿者プロフィール

たか
たか
たかさん(公認心理師 )

恋愛や人間関係で悩み、自分を見失っている方に向けた心理コラムを22年間執筆・発信。

メールや通話による1対1の心理カウンセリングは20年以上継続し、累計5,000件以上の相談実績を持つ。

大手ニュースメディア(マイナビニュース等)でのコラム掲載実績多数。

筆者自身、20代から30代前半にかけて「10回連続で片思い失恋を経験する」という壮絶な挫折を経験。
必死なアプローチによる空回りや過度な執着、自尊心の崩壊を自ら乗り越えてきた。

心理学の専門知識(公認心理師・精神保健福祉士などの国家資格)と、実体験に基づく独自のカウンセリング手法を融合。

「相手軸」の執着や過剰適応から抜け出し、ありのままの「自分軸」を取り戻すための具体的なアプローチを提案している。

相手の心理が分からない、過去の未練や執着から抜け出せないと悩む方々へ寄り添い、心の整理と自己受容をサポートする「心の伴走者」として活動中。

【保有資格】

公認心理師(心理職唯一の国家資格)
精神保健福祉士(国家資格)
国家資格キャリアコンサルタント(国家資格)
伴走型支援士
心理相談員
両立支援コーディネーター
ストレスチェック実施者
メンタルヘルス・マネジメント検定 II種・III種