第300回「運命は変えられる。人生はいつだってやり直せるから」
先日、9月19日から上映されている映画「心が叫びたがってるんだ。」の舞台挨拶公開を観賞してきました。
アニメの映画を観るのは、夏に公開された劇場版「ラブライブ」ぶりですが、30代の私でも楽しむことができました。
物語の主人公は、幼少時代に何気なく発した言葉によって、両親が離婚してしまうきっかけを作ってしまいました。
哀しみに沈む中、目の前に現れた“玉子の妖精”に、二度と人を傷つけないようにお喋りを封印され、
言葉を発するとお腹が痛くなるという呪いをかけられます。
それ以来主人公はトラウマを抱え、心も閉ざし、唯一のコミュニケーション手段は、携帯メールのみとなってしまいました。
そんな主人公がクラスで催すミュジーカルに取り組むことで、成長していく過程を描いた作品です。
運命を呪いのせいだと祟りたくなる気持ちは、アニメの世界だけではなくて、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
私にももちろんあります。
好きになった女性や気になる女性に6人連続で玉砕する経験が重なった時、
自分はどれだけ恋愛の神様から見放されてしまったのだろうかと、失望感に明け暮れたこともありました。
告白して振られるどころか、連絡先を渡してそのまま関係が途切れてしまったり、
最初は頻繁にやり取りが続いていたものの、気持ちを伝えてから徐々に相手の態度が冷たくなったという出来事が一度や二度ではありません。
また、5個の資格試験にトライして不合格が重なった時も、自分の無力さをとくと痛感しました。
もともと学生時代に成績が悪かった自分が、この期に及んで合格を目指していること自体が間違っているんじゃないかと、方向性自体に疑問が拭えなくなったりもしました。
アニメドラゴンボールZの劇場版で、クリリンという独身男性キャラクターが、主人公の悟空やライバルのベジータをよそに、いつも活躍できずに痛い思いをして、
「何で俺だけ!」と叫びながら退散していく姿が自分と重なりました。
やり場のない思いを呪いとか不運とかのせいにしていれば、それ以上傷つくことのリスクから避けられるし、嫌な思いをせずに済んだからでした。
それでも気付けば私はまた再始動して、新しい扉を開こうと手を伸ばしていました。
こんな自分でも漢検2級に受かった。
自分のことを好きと言ってくれた女性がいた。
かつての小さな成功体験が原動力になっていました。
その先に待っている新しい感動や出逢いに胸の昂ぶりが抑えきれなくなったからです。
そして振り返ってみれば、この11年でコラムは300回を迎えることができました。
この300という数字は、私の失敗や挫折の集大成であるとも言い換えられます。
上手くいかない恋愛、資格試験、人間関係の経験が今日のコラムを紡いできました。
私が挑戦を続ける限り、これからも失敗や傷つく体験は欠かせないでしょう。
付随して新しいコラムもまた生まれていきます。
先に挙げたクリリンも、失敗や挫折を繰り返している不器用な姿が魅力のあるキャラクターになっています。
ドラゴンボールZのアニメ版では好きになった女性への101回目のプロポーズに敗れましたが、その先には運命のパートナーと巡り合って幸せな家庭を築くようになりました。
呪いなんて自分が作り出した幻想に過ぎない。
自分の壁を打ち破るのは自分しかいないのだから。
300回に到達した今、改めて私はそう感じています。
自分で自分の可能性を信じられれば、人生はいつだってやり直せるから。
私はこれからもメッセージを発信していきます。
※幸せを呼ぶという島根県松江にある日本で唯一のピンクポスト
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