第204回「2015街コンに初めて参戦してきました その3」

2015年12月1日実体験・人間考察コラム


街コン終了時間は21時です。

時刻は20時15分を回っていました。

会場を見渡すと、いつの間にか大勢の男女達が会話で盛り上がっていました。


そして乗り遅れたかのような焦燥感に駆られていた私に、最大のチャンスが到来しました。

広瀬すず似の黒髪女性が視界に飛び込んできたのです。

それも相手は一人行動と言う千載一遇のチャンスです。

もはや恥ずかしいとか勇気が出ないとかいう理屈抜きで、反射的に声をかけていました。


私の「話しませんか?」という声掛けに対しての彼女の第一声は、


喜んで♪


というルックスに見合った声優のような可憐な声で返しました。

彼女をリードするように、宮崎の露店に移動して、名物のマンゴジュースを御揃いで買って、フリートークが出来るペアシートに座りました。


まずは簡単な自己紹介からです。

都内に住むOLで、1時間前に到着したばかりということでした。

真横でまじまじと見ても、男が放っておくはずがないだろうといわんばかりのかわいさです。

思わず、次の質問を投げかけずにはいられませんでした。


他の男性に会場で声をかけられませんでしたか?


彼女はためらいもなくこう答えました。


はい。6人くらいに声をかけられました♪


やっぱりそうだったか。

自分が声をかけたくなるくらい一際目立っていたし、それは嘘ではないだろう。

でも、なんでそれだけ大勢の男性に声をかけられたのに、一人で行動していたのだろうか。

更なる疑問を解決するために、次なる質問をかけました。


今回の街コンは初めてですか?

どういう目的で参加したの?


街コンは数年ぶりの参加です。

今日は食べ物巡りを目的に来ました♪


えっ?(汗)


彼女が出逢い目的で参加したのではないことが分かった瞬間です。

思わずお決まりの質問を投げかけてみました。


街コンって言ったら男女の出会いの場だけれども、そういう希望はないの?

私彼氏がいるんで、出会いとかはいいんです(^^)

あっ、そうですか(大汗)


私の前に声をかけてきた男性陣が続々と身を引いたのも、彼女に彼氏がいることが判明したからということでした。

その彼氏は自由主義の人間のようで、お互いにこういうイベントに参加しても干渉しないし、楽しもうという約束を交わしていると言いました。

彼氏はこの時間合コンに参加していると笑顔で説明されました。

この時点でお互いの目的の違いが鮮明になり、気まずい空気が流れました。


時刻は20時45分を過ぎていました。

私は重い口を開いて、こう述べました。


まだもう少しだけ時間がありますし、お互いもう1周会場を回ってみましょうか。


はい♪

お話できて楽しかったです♪


最後までかわいい笑顔に名残惜しさがありましたが、私は残された時間の中、次に進まなければなりませんでした。


一期一会の縁でしたが、こういった目的で参加している人間が分かっただけでも収穫になりました。

世の中色々な価値観があるものです。

余談ですが、私が会場に到着した直後に、「飼い主様募集中」というプレートを掲げたメガネ男子の姿が目に入りました。

横を通る人が一同に爆笑していましたが、本人は本気のようでした。

街コンという不特定多数の男女が集まる場では、様々な目的で参加している実態が垣間見れました。

さて、再び会場に戻ると20時50分頃になっていて、既に会場を後にする参加者の姿が増えていました。

このタイミングで新しい出会いを求めるのは困難さを極めていました。

どこを見渡しても一人行動をしながら散策している女性の姿がないのです。

続々と退場ゲートの方に列をなしている女性陣の背中が際立ちました。

そうこうしている間に21時になってしまい、結局私はその後に会場で誰にも声をかけられないまま退場せざるを得ないことになったのです。

しかし、ここからが第二ラウンドの始まりでした。


続く

2015年12月1日

Posted by TAKA