第205回「2015街コンに初めて参戦してきました その4」

2015年12月1日実体験・人間考察コラム


ところで、会場内で連絡先を交換している男女はLINEでのやり取りが常識でした。

ナンパ慣れしていると思われる男性もちらほらいて、挨拶代わりにLINE交換を交わしていました。

赤外線世代の私は、その光景から日進月歩を否が応にも感じさせられました。

 

さて、初参加の街コン会場では、オンリーワンの女性にしか話しかけることが出来ませんでした。
 
しかも連絡先を交換することもなく解散です。
 
このまま敗北感を抱えたまま帰るわけには行きません。
 
追い詰められた私は会場の外に出てから、努めて冷静に参加者の姿を眺めてみました。
 
ほとんどの男女は、同性同士、友達同士で帰宅モードに切り替えているようでした。
 
一部街コン会場で意気投合したと思われる男女が軽快なトークで二次会の話に興じていましたが、あくまで少数派でした。
 
そして、良く見ると、その二つの光景とは異なった男女のやり取りが目に飛び込んできました。
 
踊り場で、連絡先を交換していたり、帰り渋りをしているように立ち止まっている男女の姿が際立ちました。
 
件の帰りの列に加わらずに、その場で会話に盛り上がっているペア男女も複数いて、街コンの場外延長戦が始まっていることに気づきました。
 
 
その時、あの広瀬すず似の彼女が二人組の男性に絡まれている姿を目撃しました。

かわいい子はどこに居てもモテるもんだわなんて悠長な観察をしている場合ではありません。
 
バツが悪くて、反射的にその場から移動しました。
 
 
ところ変わって、気持ちを一新した私は、最後の最後で、まだここからでも逆転チャンスをつかめるかもしれない一縷の望みに賭けることにしました。
 
改めて私は出入り口付近に佇んでいる一人の女性に声をかけてみました。
 
その女性を選んだのはタイミングと直感です。
 
パッと見は20代半ばくらいでしょうか。
 
黒髪のショートカットが似合う清純そうな容姿です。
 
黙々とスマートフォンを操作しているようでしたが、臆せずに話しかけました。
 
街コンで良い出会いはありましたか?
 
まるで参加者インタビューのような切り口でしたが、この場だからこそ違和感なく使えるタイムリーかつ自然な導入でした。
 
彼女は一瞬驚いていましたが、無視せずに応じてくれました。
 
 
良い出会いはなかったですねー。
 
 
どうやら何組か男子グループからは話しかけられたようですが、発展はなかったようです。
 
ここが路上ならば、十中八九警戒されてスルーされることでしょう。
 
街コン参加者同士という共通点と、終わったばかりというタイムリーなタイミングが好条件になりました。
 
彼女は、友達と二人で参加したものの、会場でその友達と別れて、帰り方をスマホで検索していたところのようでした。
 
ちょうど最寄り駅まで同じだったので、そのままの流れで一緒に向かうことにしました。
 
駅に到着した頃には多少緊張感が解れたようで、名前と職業を教えてくれました。
 
あいにく電車の方面が別々だったので、改札口でお別れになりましたが、勢いに乗って連絡先を交換できました。
 
街コン会場外での初番号ゲットです。
 
チャンスはどこに転がっているのかわかりません。

 
そして、彼女と別れた数十分後に、再びチャンスが到来しました。
 
電車の中で、隣りに立っていたソロ女性が街コンの会場で配られたガイドブックを読んでいたので、思い切って話しかけてみたのです。
 
やはり一瞬驚いていたようですが、そのまま会話がスタートしました。
 
彼女も会社の同僚4人で参加して、それぞれ会場で解散したそうです。
 
会場内で若い男性グループに話しかけられたものの、そこから進展することなく、同性同士で過ごしていたようです。
 
これだけの規模でも、実際に街コンでマッチングして二次会やらにつながる関係というのは希少であることが改めて浮き彫りになりました。
 

街コン終了後に、ネットで参加者の体験談を読み漁りましたが、当事者同士の自由行動に任されている今回のような街コンでは、良縁に結びつくようなケースは少数であったようです。
 
その女性とは、たまたま帰りの電車も途中駅まで同じだったため、長時間話を展開することができました。
 
そして別れ際に連絡先を交換して、それぞれ帰路につきました。

 
今回の街コンに参加したことで、日常とは離れた世の中の一面を垣間見ることができました。
 
一部を除き、出会いを望んでいる人間は確かに存在しました。
 
私のようにナンパ経験がほとんどない者でも、街コンという特別な会場では、声をかけただけで快く応じてくれる女性がいることを知りました。
 
次回はペア参加の街コンに参加してみたいという好奇心も湧きました。
 
出会いのきっかけ作りは自分次第という経験をこれからも活かしていきたいと思います。
 
 
この体験談がきっかけで出会いの場に足を運んで、素敵な縁つなぎになれば幸いです。

2015年12月1日

Posted by TAKA