第7回「彼氏、彼女がいる人を好きになったら」
片思いの中でも、もっとも辛く切ない類の恋の悩み。
それは恋人のいる人を好きになってしまった恋煩いだと思います。
恋人がいる人を好きになったらやっぱり諦めるべきなのか。
はたや成就する可能性はあるのかを考えながら語っていきます。
このコラムを今こうして読んでいるという事は今、あなた自身がまさに恋人持ちの異性を好きになって何らかの問題に躓いているだと思われます。
この先あなたは自分の本心を相手に告白するつもりはあるのでしょうか?
私の過去を振り返ってみると、彼氏持ちの女性を好きになったことが何度もありました。
最初の頃は好きになった人が彼氏持ちだということを知ったら、自分には叶わぬ恋だと悟って諦めていたのですが、とある女性に出逢えたことをきっかけに、「すぐに諦めてしまうのはもったいない」と気付かされました。
久しぶりに出逢えた好きな人。
今回こそはみすみす出会いを無駄にしたくはない。
今までの経験を糧に、後悔のないようにやってみようと決意した矢先に、またまた相手に彼氏がいることが発覚したんです。
しかし、この時は違いました。
同じことの繰り返しで、その都度抑制してきた分、自分の可能性を確かめてみたいという原動力に駆られて、やれるところまでやってみようと心に誓いました。
結果は……駄目でした。
告白する前から心のどこかで予想していたシチュエーション。
やはり「彼氏がいるから付き合えない」というそのままの答えでした。
でも、自分の中ではショックの気持ちよりも、喜びの感情のほうが大きかったのです。
今思えば、はじめて彼氏持ちの女性に向き合うことが出来たという達成感や充実感みたいな思いで包まれていたのだと思います。
久しぶりに本気で好きになれる人に出逢えた喜びと、結果はどうあれ初志貫徹最後出来たのが、大きなプラスになったのだと思います。
“失恋"と言う結果でしたが、確実に自分の中の何かが変わった瞬間でした。
今、彼氏・彼女持ちの人を好きになってどうしようもない想いで苦しんでいるみなさん。
好きになった人はこの先いつになっても、永遠に自分の想いが叶う事がないと悟っているかもしれません。
でも、世の中の全てのカップルが、いつも順風満帆だとは限りません。
人の気持ちや置かれている環境や立場は時の流れの中で推移していいくのです。
たとえ相手に彼氏・彼女がいても、一番近い位置にいられれば、時機が巡ってきてチャンスが回ってくる可能性も大いにあるのです。
恋愛成就の重要な要素として「タイミング」が挙げられます。
昔から「石の上にも三年」「人間万事塞翁が馬」「果報は寝て待て」と言われているように、一石投じてみて後になって結果がついてくることもあるのです。
つまり先のことは分からないのだから、無理に諦める必要もないのです。
何があってもずっと想いを守り通すこと。一つの勇気だと思います。
でも、切なくて辛くて、その想いが行き場をなくして先の見えない不安で疲れきってしまったら、思い切って気持ちだけでも伝えてみて、次に進んでみることも英断です。
相手の幸せを願ってどうにもならないことを悟って諦めるのも一つの勇気ですが、好きだからこそ簡単には引き下がれない。
「諦めない勇気」もあるということを忘れないでください。
忍耐の末に、あなたの行き場のない想いがあの人の心に届くこと願って、今回のコラムを終わりにします。
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