第197回「私に彼氏ができない理由」
今回は私の知人2人をモデルに上げました。
ちなみに、相談・カウンセリングの場面で知り合った女性ではありません。
もしかしたらコラムタイトルを見て、男性筆者である私に彼氏ができない内容だと思われた方もいらっしゃるでしょうが、違います。
私は生粋の女性好きですから(笑)。
一人目は幸子さん、24歳の女性です。
彼女が彼氏いない歴=年齢だと知ったのはつい最近のことです。
その事実を知った時に、かなり驚いたことを今でも覚えています。
私が初めて彼女と出逢ったのは2年前ですが、外見は宮崎あおいのような童顔でかわいい系の女性だっため、これまでの経験上、確実に男子ウケしやすい好印象だったので、モテているだろうと思っていました。
ところが、そんな彼女には、交際した男性がいないという意外すぎる事実があったのです。
彼女は、男性に興味がないわけではありません。
ある男性アイドルのファンクラブに所属しているほどのファンで、全国ツアーのライブやイベントに行脚しているほどでした。
好きになった男性には一途であろうと思わせるくらいの熱烈ぶりです。
ドラマ「昼顔」に夢中になるなど、恋愛には人一倍興味を持っていました。
そんな彼女は、プライベートでは女友達と過ごしている時間が圧倒的に多く、男友達や恋人候補のような男性とつるんでいる様子はありませんでした。
所属している職場には、独身男性も多いようですが、業務上必要最低限な会話はほとんどせずに、休憩時間は女性社員と過ごしているようでした。
彼女にはいわゆる隙というものが感じられないのです。
私が話をしている時も、恋愛を意識するような話題であったり、食いついてくるようなリアクションを一切見せてきません。
プライベートな質問には一問一答で答えてはくれますが、一歩進展するための深い話題にまではもっていきにくいという印象が強く残るのです。
恐らく彼女のことを恋愛対象として意識している男性は複数いるでしょう。
しかし、彼女の醸し出している「恋愛モードは受付けない」というオーラを敏感に感じ取ってしまい、それ以上に踏み込めずにいる者が多いであろうと推測しました。
彼女は決して近寄ってくる男性を拒絶しているわけではないと思います。
ただ、自分から男性に対して「私はあなたに興味があります」「私も恋愛したいです」というアピールが出来ておらず、恋愛のチャンスを見過ごしているのではないかと感じました。
二人目の女性は26歳の敏江さんです。
彼女は幸子さんとは打って変わって、プライベートでは男友達とも交流があり、職場でも男性陣と気さくに話すような女性です。
彼女が就職してから4年間彼氏がいないことを知ったのはつい先日のことでしたが、彼女のように気兼ねなく男性と話せて気配りもできるような女性なが、どうして彼氏がいないのか疑念が晴れませんでした。
彼女にこの4年間男性からアプローチをされたことがあるかどうかを尋ねたところ、
「年下の同期から食事に誘われたことは何回かあるけれども、求愛されるほどの好意を伝えられたことは皆無である」
と答えました。
彼女は仕事もバリバリにこなせて、それでいて面倒見も良いため、自分より年齢が下の男性に好まれるのも合点がいきました。
彼女と恋愛トークを交わしている途中で、私に印象的な一言をつぶやきました。
いいな~と思った人がいても、自分からは絶対にアプローチしたり、好意を示せない。
なぜそこまで意固地になっているのか、その地点ではわかりませんでしたが、一通り話し終えた後に感じたのは、彼女は恋愛になると臆病になってしまうことが節々から伝わりました。
過去に何かがあったのかもしれません。
彼女にタイプな男性を聴いたところ、スポーツ選手のようなワイルドで男らしい人間でした。
でも、すぐに現実世界でそのような男性に巡り合う可能性はまずないだろうと、自己完結をしていました。
自分には理想の男性と出逢えるような魅力や縁がないのではないかという弱音を漏らしていた彼女からは、一種の諦観に近い感情がうかがえました。
今回登場した幸子さんと敏江さんは、男性の私から見ても決して彼氏が出来ないのも納得できるような、欠点だらけで魅力がない女性ではありません。
むしろ、これまで彼女達に好意を持って歩み寄った男性もいたこともうかがえます。
彼女達に共通しているのは、異性に対しては受け身の姿勢であり、自分から男性にアプローチしたり、積極的な言動は控えているというスタンスです。
男性は、気になる女性に対しては果敢に歩みよるものですが、ある程度自分に興味を示してくれたり、自分を受容してくれているような実感がないと、しだいに自信を失ってしまい、身を引いてしまう者が少なくはありません。
たとえ長い間独り身だとしても、恋愛のチャンスというものはいつ目の前に到来するのかはわかりません。
良縁というものは、ただ待ち続けるものではなく、自分で動いて掴み取るものなのです。
そこに男女の違いはありません。
けれども、人間の感情や環境というものは、時の流れの中で移り変わり行くものです。
彼女達はこの秋、男女200人以上が集う大規模な婚活イベントに参加するようです。
ついに、待ちのスタンスから、現実的にパートナー探しに始動する決意がついたようです。
私はその話を聴いた時に、いよいよ歴史が変わる時が到来したと確信しました。
いつだってその気になった時が変われるチャンスです。
彼女達のその後を紹介できる日が来る時を、今から楽しみにしています。
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