第167回「Fackbook、LINE、Twitter、mixi疲れについて」
2年前の2012年頃からにわかに増えているのが、コラムタイトルにあげられるソーシャルワークネットワーキングサービス(通称SNS)の利用によるストレス過多の相談です。
これらのサービスを利用している人間がほとんどいないほど普及率が高まっている状況です。
時代の流れに乗り遅れないためにも、義務的に登録している方もいるようです。
一人一人の話に共通しているのは、「相手の私生活が見えすぎて、憂鬱になる」といった苦痛の声です。
あの人の現在を知りたいからついログインしてみるものの、結果としてリア充(リアルに生活が充実していること)ぶりを突き付けられることとなって、自分の人生が虚しくなる。
自分の知らない第三者のやり取りを眺めていると、自分の価値が低くなっているような孤独感を覚える。
イイネボタンを押しても、自分には反応してくれなかったり、LINEでメッセージを送っても、既読にならないと、不安で不安で何度も確認してしまう。
生活の大半をSNSの世界に費やしているものの、充実感やつながり感が全然感じられない日々を過ごしている方が増えています。
「ソーシャルネットワーキングサービスの人間関係に疲れたら」でも書きましたが、私はコラムタイトルに並んでいる全てのSNSサービスに登録しています。
私が利用する上で念頭に入れているのは、ストレスを感じすぎない程度に使っていくということです。
私自身も実際にSNSの世界に足を踏み込んでみて、何とも言えないダークな気持ちに支配された経験があるからこそ留意するようになったのです。
まず、FACKBOOKに関しては登録そのものはしていますが、現在は一か月に数回程度しかログインしません。
もともと旧友や遠方の知人に連絡するために使い始めたのですが、自分の知らない相手の私生活や交友情報が飛び込みすぎてくるこのシステムは、私の肌には合わないことから遠ざかることになりました。
次に、mixiやTwitterに関しては、サイトの更新を発信することを主眼に使うことにしました。
以前は共通の趣味や同じ目標の方とのコミュニケーションを楽しむために活用していましたが、継続していく上でストレスの許容範囲を超えるような出来事が重なりました。
現在は自動的に発信できるサイト更新情報を中心に、相互コミュニケーション目的としてはめったに使わなくなりました。
最期に、2014年10月現在5000万人を超えるほど一般化しているLINEについてですが、これも一部の気の合う友人に限っての常用に留まっています。
また、生通話相談・カウンセリングサービス実施の選択としてもLINEを用いているため、あくまでも目的を絞って使っています。
現在はつながりを重視したSNSサービスが活性化している中で、FACKBOOK、LINE疲れといった表現も浮きだつようになりました。
良好なコミュニケーションというものは、本来はストレス過多に陥らないもの。
もしもSNSサービスを使うことで、ストレスが肥大化して関係がギクシャクするくらいならば、一時的にでも離れてみて、視界から遠ざけてしまう方が精神安定上に楽なのでないでしょうか。
こう言うと、
「それは頭ではわかっているけれども、なかなかやめられない」
とか、
「やめてしまったら、置いてきぼりにされてしまうかもしれないから、合わせている」
と反論したくなる方もいるかもしれません。
お気づきのように、そう浮かんでくる時点で相当ストレスが溜まっている証です。
本来ならば、その世界から離れることを推奨したいところですが、様々な事情からいざ行動に移すのは難しい状態なのは想像がつきます。
完全に離脱することは今の段階では難しいかもしれませんが、ストレスを強く感じられない程度の距離感で使えるようになれば、ずいぶん楽になれますよね。
私自身はSNSを使い分けるようになってから大分ストレスが減りました。
何より、自分の時間を大切にできるようになりましたし、本当に気の合う人間とは直接会うなどして親睦を深めているからです。
LINEやFACEBOOK主体の流れについていけなくても、みなさんの価値は下がりません。
最近は、「FOMO(取り残されると不安という意味”fear of missig out”の略語)」とい新出ワードも聞こえるようになりました。
SNSを常にチェックしていないと、落ち着かなく不安になることを意味する言葉のようです。
それだけ現代人はSNSの登場によって煩悩を抱えている方が増えている様子がうかがえます。
SNSを利用しないと仲間と付き合っていけないわけではないのです。
SNSはあくまでもコミュニケーションのための一つの手段にすぎず、他に相手と仲を深める方法があるはずです。
いつだってみなさんは自分の意思で自由に取捨選択していいんです。
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