第121回「その思い込みのチカラで人生を変えよう」 

2015年12月2日上手くいかない人生


私は昔から思い込みが強い人間です。

特に10代後半の高校と大学時代は、如実に表れていました。

例えば、好きになった女性にメールを送って、返事が遅いと、

自分のことを嫌いになったのだろうか。

他の男と楽しく遊んでいるのだろうか。

と、悪い想像が次々に膨らんで、いてもたってもいられずに、不安をかき消すために、二度目の催促メールを送ってしまうのでした。

相手からすれば、アルバイト中であったり、友達と過ごしていて、メールを返せない状況だったのに、催促されたことで重荷に感じられてしまい、音信不通になってしまうこともありました。

恋人が欲しいのに、人からは真面目すぎると揶揄されて、自信がなかった私は、

何のとりえもない自分なのに、あの子と付き合えるわけがない。

世の中、真面目だと言われている男は、いつもいい人止まりなんだから、諦めるほかないんだ。
 
このように、好きになった女性を目で追うことしかできずに、傷つくことを恐れる自己防衛本能から行動を抑制してしまい、何もできずに悶々とした日々を過ごしていた時期がありました。
 

実際に好きになる女性は彼氏がいたり、モテる人だったので、行動を起こせずじまいだったのです。
 
でも、心の中では、「それでも仲良くなりたい」という相反する欲求があったため、いつも葛藤にもがき苦しんでいました。

そんな思い込みが強かった自分にも、転機が訪れました。

10代最後の19歳に、3回告白したほど必死にアプローチした女性との経験からです。

紆余曲折ありまして、敗れたわけですが、初めてそこまで追いかけられたことで、何かが吹っ切れた気がしました。

案ずるよりも産むが易し

という諺があるように、現実の世界は、想像している以上に悪い方向に進まないものであることを身をもって知りました。

その経験がよほどインパクトが強かったようで、

今までは悪い方に思い込む習性があったけれども、もしかして、これからは自分にとって都合が良いふうに思い込むようになれば、人生が変わるのではないか。

というように考えるようになりました。


諦めるとは、明らかに究めることである。

といういわれがあるように、私も「もうこれ以上は頑張れない」と心の底から思えるくらい挑戦できたために、失恋という結果でも、達成感を覚えていたのだと思います。

それから、自分にとってワクワク・ドキドキするようなイメージを浮かべるクセがつくようになりました。

この方法はお金もかかりませんし、今すぐにでも実行できて効果があるいいこと尽くしです。
こんな不器用な自分でも、近い将来恋人ができる。
 
当時、そう夢物語のように妄想を膨らませていたら、その失恋の数ヵ月後に、こんな恋愛下手の自分を好きになってくれた女性に巡り合えました。
 

その後も、
 
この可愛い子と付き合える気がする。

この子は気が合いそうだから付き合えるかな。
 
と、第一印象から好感を持った女性と、一ヶ月も経たないうちに本当に付き合えるようになったりして、イメージが具現化する効果を知りました。

言霊ならぬ、想念の強さを学んだのです。

恐らく、人は自分が思ったように行動する傾向があるから実現に近づけるのでしょう。
 
もちろん、お別れするに至ったりして、自分が思い描いたように、全てが運ぶものではありませんが、以前に比べて格段に自分にとって都合が良いようにチャンスが巡ってくるようになりました。

恋愛以外の面でも、私は将来自分の書いた文章を出版したいという夢がありますが、4年ほど前のある夏に、ホームページをご覧いただいた出版社の方から、コラム執筆の機会を与えてもらえたりして、夢の一歩を後押ししてくれる縁に巡り合えました。
 
これは自慢でもなんでもなく、私のような恋愛に不器用で、特別な才能がない凡人でも、楽しい妄想を毎日膨らませながら、夢中になれる何かを継続していると、ある時幸運が到来することがあると、言いたいのです。


人生過去の失敗から脱皮できずに、未来を諦めてしまったら、もったいないです。
 
もしも、みなさんが、

「自分なんて魅力もないし、あの人がこんな自分を見てくれるはずがない」
 
という、思い込みの呪縛に支配されていたら、一念発起して、新しい行動を起こしてみることをオススメします。
 
想像の世界から解放された先には、もっと楽に思うように生きられる人生が待っているかもしれませんから。

2015年12月2日

Posted by TAKA