第120回「絶望と希望は紙一重」 

2015年12月2日上手くいかない片思い


唐突ですが、私は、
 
「人間万事塞翁が馬」

という故事が好きです。


先のことはわからないし、物事の禍福は、時と場合によって転換することがあるという意味合いがあります。

私がなぜ今日まで10年以上相談活動を続けられたのか、その理由の一つとして、

苦しみに震えていた相談者様が、生きる希望を取り戻して、新しい目標を見つけられるまでのお手伝いをさせてもらえることが上げられます。  

もうこんな自分が恋愛なんてできるわけがない。
 
いつまで経ってもあの人が忘れられない。

何度も何度も振られて続けていて、自信が全くない。

 
未来に希望を失っていた方々が、

 「まだ人生を諦めたくない!」

内なる素直な感情に従って、新しい恋愛に巡り合えて活き活きしている話を聴くと、心から喜びを覚えます。

だからこそ言える。

その苦しみから脱却できる時が必ず訪れるのです。
 
問題と真剣に向き合っているみなさんだからこそ、解決の糸口が見つかるはず。


私は、相談者様に対して、口癖のように、

先のことはわかりません。
物事に絶対はありませんし、行動してみることで、人生が好転できるのです。

と、申し上げているように、ピンチの後にチャンスが到来するケースが実に多いのです。

私のもとに相談を投げかけてくる時には、まさにキャパシティを超えているくらいの苦しみを抱えていて、堰を切ったようにつらつらと吐露してくださいます。

でも、どん底は続きません。

必ず自分の力で乗り越えられます。

あれだけ一途に頑張れた方が、幸せになれないはずがないのです。


事実、その後幸せな人生を過ごしている報告も、しばしば聴かせていただきます。

また、一見、絶望状態のように見えて、実は思い込みであることも多々あります。
 
世の中、小説の世界のような出来事が、ある日突然到来することがあるのです。

私の場合を言うと、気になっていた年下の女性にアプローチしていた際に、メールや電話での感触からして、

「これはもしかしてイケるかな」と、勝利を確信していたところ、

「おかげさまで最近気になる人ができました」

と、完全に恋愛圏外発言を突きつけられたことや、

第一印象から気に入っていた女性に思い切って告白したものの、

「好きです。でも、友達としての好きなんです」

と、お決まりの断り文句で振られてしまい、 「何で世の中上手くいかないんだ!」と、本気で落ち込んでいた時期がありました。

 
廃人のような日々を過ごしていたところ、数日後に、なぜか別の年下女性から、

「好きになりました」

と、告白をされたり、告白をしてイイ人止まりで撃沈したはずのあの子から、

「やっぱり異性としての好きでした。いまさら遅いですかね?」

と、逆告白される想定外の展開を迎えたのです。
 
 
私はそれまで数え切れないくらい片思い失恋を経験してきましたが、そこで諦めることなく、自分を信じて行動を起こしてきたからこそ、このような幸運が味方になってくれたのかもしれません。

人事を尽くして、天命を待つ
 
という諺があるように、諦める前に、やれるだけの最善を尽くしてみて、一見玉砕したように思えても、後になってチャンスが再来することもあるのです。

先の見えない不安に怯えているかもしれませんが、その先には思わぬ幸運がやってくることもあるのです。

それを体得できるのは、諦めずに行動を起こせた人間です。

2015年12月2日

Posted by TAKA