第118回「この世の中を動かす暗黙のルールから、生きる希望をもらう」
恋愛相談の次に多い相談の一つとして、職業や人間関係にまつわる相談が挙げられます。
職場の人間関係が上手くいっていない、仕事にやりがいを感じていないし、過酷労働の日々に嫌気が差している。
見えない明日に震えながら、身も心もボロボロになっている方々は少なくありません。
今回は、このような生きづらさを抱えている方々に、オススメの一冊を紹介します。
『この世の中を動かす暗黙のルール―人づきあいが苦手な人のための物語』 岡田尊司
精神科医・医学博士として、パーソナリティ障害、発達障害の最前線に立ち、臨床医として若者の心の危機に向き合っている岡田氏の作品です。
本書が他の精神科医が手がける自己啓発本と異なるのは、物語形式で人生の逆境を乗り越えるための秘訣を描いている点です。
数年前に話題を呼んだ『夢をかなえるゾウ』の展開に共通しているところもあります。
物語のあらすじですが、冒頭から失業した若者が、将来や他者に絶望して、自殺を図ります。
幸いなことに一命を取り留めましたが、精神科病院に入院することになります。
そこで、若者は、一人の奇妙な老人と出会い、若者はその老人から、少しずつこの世の中を動かしている「暗黙のルール」があることを教わります。
かたくなに心を閉ざしていた主人公が老人とのふれあいによって、生きる希望を取り戻して、社会復帰した後に、自己実現を果たしていく話です。
幾度となく壁が立ちふさがりますが、老人のアドバイスを実現しながら、再起していきます。
自殺未遂の末に、生きる希望を失っていた若者が、老人や心惹かれる女性との触れ合いによって、徐々に成長していくのです。
人は誰かに認められて、同じ志を共有できる場所や相手に巡り合えると、それまでの自分が嘘だったかのように、生き生きと自己実現を果たせるものです。
相手にアプローチする時は、逃げ道を用意しておく。
抵抗を感じた時は、強引に進まずに、いったん立ち止まる。
どちらも喜ぶようなやり方で行動するのが、一番上手くいく。(P138)
自分が求めているものを、はっきりさせないと、求めているものは手に入らない。
自分が求めているものが曖昧だと、みんなが混乱する。
自分の求めているものを、はっきりさせることが、結局、みんなの幸せにつながる。(P78)
これはこの世を動かす暗黙のルールの一例ですが、単なる物語の世界の名言集ではなく、私
達が生きるう上で大いに参考になる考え方です。
恋愛も、就職も、人生まだ諦めたくないという方に生きるヒントを与えてくれる一冊です。
投稿者プロフィール
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恋愛がうまく行かずに、明日を見失っている方に向けてのコラムを20年間発信してまいりました。メールと通話を使った直接対話サービスも10年以上続けております。累計の相談実績は約5000件。
マイナビニュースでも拙コラムの一部を掲載しております。
筆者自身が20代から30代前半まで10回連続片思い失恋を経験したこともあります。
男女の心理が分からない、片思い止まりでどこからどう変われば良いのかさまよわれている方に向けて、拙コラムがお役に立てれば幸いです。
関連取得資格
公認心理師
精神保健福祉士
国家資格キャリアコンサルタント
伴走型支援士
ストレスチェック実施者
メンタルヘルス・マネジメント検定II種III種
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