第59回「自分が選んだ人生に自信がなくなったら」
あの時、あの選択を選んでいなかったら……
みなさんは過去に自分が選んだ行動によって、後悔していたり、本当に良かったんだろうかと、自問自答を繰り返していることはありますか。
おそらく、そのような場合、後に続くのは、「もっと幸せな結末があったのではないだろうか」という言葉ではないでしょうか。
あの時、告白なんてしなければ、こんな辛い思いをすることはなかった。
あの時、あんな進路を選んでいなければ、こんなつまらない学校生活を送ることはなかった。
抱えている思いは、みなさんそれぞれで、背景は異なるでしょう。
同時に、
「やり直したい、過去に戻りたい」
という、願望も芽生えているかもしれません。
私の場合も、長い間自問自答し続けていた選択の結末が二つありました。
一つ目は、約3年付き合っていた彼女と別れて別々の道を歩むことになったことです。
最後の場面では、自分から別れを告げたわけですが、自分にとって本当に良かったのだか答えの出ない迷宮をさまよい続けることになりました。
二つ目は、最初に進学した大学の選択ミスという後悔でした。
現在も、この職業・職場を選んで本当に良かったのだろうか。
という、答えの出ることのない繰り返しの疑念にふと支配されることがあります。
でも、そんな自分の選択が気になって仕方がない時って、共通して、
「今が上手くいっていない時」
なんですよね。
辛すぎる現実から、
「過去に戻りたい、もう嫌だ、自分の判断は間違っていたんだ」
このように、どんどん自責の念が強くなって、悩みの重圧から未来を見失っていたとしても大丈夫です。
気付いた今からでも、やり直しはできるんです。
自分が進んだ選択肢が間違っていたとしても、これから立て直すことができるんです。
例えば、告白したことによって、以前よりも気まずい関係になっているとしても、時が経ち、時間が過ぎれば回復することもあるのです。
それに、2回目の告白のチャンスだってあるんですよ。
私は告白して断られた後に、相手から告白されて付き合ったことがあるので、全てを絶望的だと判断してはもったいことを経験則から述べます。
相手も、今は考えがあって、あえて距離を開いている場合も往々にしてあるのです。
やれることを尽くしたのならば、今は独りにしてあげるのが相手に対する愛情でもありますよ。
そんな優しいあなたの真心は、絶対にあの人に伝わるはずです。
また、自分が選んだ学校や、就職先に失敗したと感じていたりしても、編入や転職など具体的にやり直しができるシステムが存在しています。
私も3つの大学に進学していることから、環境によって合う場所が存在するのだと言えます。
今回はあなたに合っていない環境だっただけで、次が同じになるとは限りません。
むしろ、最初に失敗を経験していることによって、次の進路先選びには、自分がよりよく過ごせるための場所を真剣に探しやすくなると思います。
こうは言っても、
「もしも次の選択も失敗してしまったら、もうそれこそ取り返しがつかなくなるのではないか」
と、ますます不安が募ってしまうかもしれません。
リスクの大きさから尻込んでしまい、現状維持だけに留まっている最中なのかもしれません。
でも、何回失敗しても、またやり直せばいいんです。
人生は、七転び八起きなんです。
いくつになっても、あなたが本気になれれば運命は変わります。
仮に具体的に行動を起こした場合、さらなる苦しみが待っていたとしたら。
例えば何回告白しても付き合えない、新しい職場や学校に進学しても居心地が悪いと感じるとすれば、縁がないだけなんです。
確かに、与えられた環境に適応できない自分にも原因がある部分もあるかもしれません。
でも、無理に相手や環境に合わせて自分を殺して活動し続けるのは、息が詰まるでしょうし、自己実現は出来ないはずです。
そんな合わない相手や環境にいつまでも身を投じていることによって、大切な自分らしさを見失ってしまう方が悲しいのです。
世間では、一度失敗した人間はやり直すことが出来ないなんて風潮も目立ちます。
そんな偏った情報に流されないでください。
有名人の中でも、諦めずに、行動し続けた結果、望むような未来を手にすることができた人間もたくさんいます。
最初出会った時には、恋愛対象外にしか見られなくて、何度振られてもめげずに告白して続けて、ついには結婚できた辻希美さん。
彼氏がいるのに諦めずにアプローチして付き合えて結婚できた、つるの剛士さん。
かつてTOKIOの長瀬さんと交際していた相武紗季さんもそうでした。
イメージからは想像出来ませんでしたが、自分から告白した相手には、一度も成功したことはなく、かつて同じ人に3回告白して3回とも振られたことがあると言っています。
これまで自分から告白し続けた男性には縁がなかったのでしょうが、諦めなかったおかげで素敵なパートナーに受け入れてもらえたのです。
勉強に開眼した著名人としては、
淫行騒動から一念発起し、早稲田大学に合格、進学後、宮崎県知事にまで登りつめた東国原さん。
好きだった女性に振られて自殺を考えるまで極限状態に追い詰められた窮地から這い上がり、ゼロからたった4か月の猛勉強の末に、国学院大学に進学し、その後代ゼミのナンバーワン講師にまで到達できた古典講師の吉野敬介さん。
中学1年時の通知表はオール1で、23歳の時に、アインシュタインの相対性理論に感動したのをきっかけに、27歳で名古屋大学に進学し、同大学大学院博士課程を修了後に、高校教諭になった「オール1の落ちこぼれ教師になる」著者の宮本延春さん。
がいらっしゃいます。
災いや挫折をバネに、人生を自分らしくやり直すことができた典型的な例だと言えるでしょう。
今、あなたが置かれているその窮地、苦しみも、人生を逆転させるための大きなチャンスなのかもしれません。
あの時、自分の気持ちに正直に、直感で行動したあなたは間違っていませんよ。
望むような結果は得られなかったかもしれませんが、あなたの勇気は、誰にもマネができないことをしたのですよ。
あの時のおかげで今の自分がいると、過去に誇りを感じられるようになる日はそう遠くない未来なのかもしれません。
諦めないでください。
本気になればやり直せますから。絶対に。
投稿者プロフィール
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恋愛がうまく行かずに、明日を見失っている方に向けてのコラムを20年間発信してまいりました。メールと通話を使った直接対話サービスも10年以上続けております。累計の相談実績は約5000件。
マイナビニュースでも拙コラムの一部を掲載しております。
筆者自身が20代から30代前半まで10回連続片思い失恋を経験したこともあります。
男女の心理が分からない、片思い止まりでどこからどう変われば良いのかさまよわれている方に向けて、拙コラムがお役に立てれば幸いです。
関連取得資格
公認心理師
精神保健福祉士
国家資格キャリアコンサルタント
伴走型支援士
ストレスチェック実施者
メンタルヘルス・マネジメント検定II種III種
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