第21回「片思い失恋 ~旅立ちの時~」

2015年12月3日失恋した心に贈る


「片思い失恋は失恋のうちに入らない」
     
という意見を時々見かけます。
  

どうして片思い失恋が失恋した部類にならないのか、言い分を聞いてみると、

「片思いをして振られた辛さと、付き合っていて振られた苦しみは異なるから」

という答えが返ってきました。

さらにこう続きます。

 
「その人と築いてきた思い出の深さも違うし、共に過ごした時間も比べ物にならないので、片思いで振られた場合は、ある程度の時間が経てばすぐに立ち直れる」


失恋に片思いも明確な両思いも辛さの度合いがあるのでしょうか。

失恋に辛さの比率を競い合う必要があるのでしょうか。

片思い失恋も、両思い失恋も、辛いものは辛いです。

「もし付き合えていたら、二人で一緒に最高の夏休みが過ごせた。」
「もし付き合えていたら、いろんな場所に行ってたくさんの思い出が作れた。」
「もし付き合えていたら、自分の人生が毎日ハッピーになれていたはずだ。」
  

希望と空想の世界はどんどん広がり、同時に願いが叶わなかった虚無感で胸が締め付けられ、好きだった気持ちが大きいほど大量の涙が流れてくる。
    
片思い失恋の辛さってそういうものです。

片思いのまま失恋してしまうと、叶わなかった反動から一気に疲労が押し寄せてきます。

「どうせ片思いだもん。すぐに忘れられて次に行けるさ」

なんて、自分を精一杯励ましても、そう簡単に大好きだった人を忘れられないはずです。
 
ずっと自分だけの特別な存在でいて、傍にいたかった。

あの人がいたからここまでやってこれたのに。

簡単に気持ちが割り切れるわけないですよ。

片思い失恋はすごく辛いです。

失恋=ひとつの恋の終わりなのでしょうか。

いいえ、 
  
失恋=新しい恋の始まりです。
 
「片思いのあの人に告白して振られたから、もう諦めて新しい人を見つけるしかない」
「告白以前に自分の恋が成就する自信がなくて、諦めざるを得ない」
「これから先またあの人以上好きになれる人が現れるものか」

  
大丈夫です。

それでもまた新しい恋愛のチャンスが訪れるのです。
 
急いで次に進もうとしなくていいんです。

今の哀しみが一生続くわけないんだから。

諦める、諦めないはあくまでもみなさんの自由です。

今はいっぱい泣いて、過去の思い出を何度も振り返って、疲れた自分の心を温めてあげてください。

新たな転機は必ず訪れます。

気が付けば、そっと手を差し伸べてくれる人がいますから。

だから輝いていたあの瞬間だけは忘れないでくださいね。

2015年12月3日

Posted by TAKA