第97回「シャイで恋愛経験が少ない人間が恋愛成就するためには」
恋愛経験がなくて、シャイな人間がモテないのは世の常なのでしょうか。
片思い相談の中でも、
「自分は話し上手ではないし、好きな人の前だと緊張してしまってどうアプローチしたら恋愛対象として見てもらえるかが分からない」
と悩み続けている方は多いです。
「嫌われたらどうしよう」
「自分にはあの人に好きになってもらえるような魅力がないんだ」
「自分はあの人に釣り合うような器じゃない」
異性には興味があって仲良くなりたいし、好きな人ができれば付き合いたいのだけれども、自信がなくて声をかけられずに、億劫になってしまうお気持ちはよく分かります。
恋愛経験が少なくても、話し上手でなくても、好きな相手に自分をアピールすることはできるんです。
私の友達で、25歳から付き合い始めた彼女と、めでたく結婚を果たした男性がいます。
彼の交際人数は彼女を含めて3人ですし、誰かを好きになってなんとか気持ちを伝えても、いつも「良い友達止まり」でそれ以上に進展させられずにいたのです。
そんな彼の性格は、いわゆるモテる人間のような、トークが上手くて、女性を悦ばすテクニックに長けているわけでもなく、むしろ女性の前になると口下手になってしまう、シャイなところがありました。
好きになった女性からは、
「優しくていい人なんだけれども、男性としては見れない」
と共通して振られ続けてきました。
そんな彼が25歳になって、恋愛結婚できた女性と成就できた秘訣は、
「相手の話を聴くこと」
「相手を褒められるところ」
「可能性を諦めなかったこと」
でした。
彼は女性に対しては、自分の気持ちをアピールするのは苦手だったようですが、人の話を聴く能力は優れていました。
私が彼と話している時も、ただ黙って私の悩みや愚痴を聴いてくれていて、話し手に安らぎを与えてくれていたのです。
人の話を聴くことくらいならば、簡単にできると思われがちですが、自分の意見を抑えたり、相手に共感できる聴き方は、エネルギーが要されるものです。
彼には自然にこなせているのです。
また、彼は会話の流れで、相手の長所を褒めたり、感謝の気持ちを伝えられる特徴がありました。
「今日話せて良かった」
「君にはこんないいところがある」
などと、自然に良いところを見つけてくれるのです。
恋愛にはテクニックこそが重視されている今日この頃ですが、人として一緒にいてリラックスできる人間こそ、長続きできて信頼関係を構築できる基本であると学ばせられます。
彼が伴侶に出逢えたのは、失敗続きの恋愛から、「このままではいけないと」意を決して動いたからでした。
自分から出逢いの場に足を運んだり、手応えがなくとも、本気で自分からアプローチし続けたことがきっかけでした。
草食系だと言われる男性でも、良縁をつかむためには積極的に一歩踏み出す勇気が大切であることを教えてくれます。
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