第317回「縁がない人を無理に追いかけない理由|片思い・執着を手放すと恋愛がうまくいく心理学」
人生や人間関係の中で、「どれだけ努力しても繋がれない相手」に苦しんだ経験はありませんか?
好きな人との縁が離れそうになると、焦りからすがりついてしまいたくなるものです。
今回は、恋愛や人間関係における「縁がある・ない」の仕組みと、執着を手放すことで心がラクになる理由について解説します。
離れそうな縁にすがりついてしまう心理と現実
自分が追いかけている相手や、つながりを保ちたい相手との縁が離れようとしている時、いてもたってもいられずに、すがりつこうとしてしまう人は少なくありません。
- 「どれだけ自分が相手のことを想っているのか」
- 「どれだけ相手との将来を真剣に考えているのか」
必死になって熱意を伝えてみても、残念ながら相手の心に気持ちが届くことはほとんどありません。
手に入らない人間ほど夢中になりやすいという心理的なトリックもありますが、追い込まれると人は「縁がない人間」に自らすがろうとしたり、無理矢理縁を作ろうとしてしまうのです。
努力が空回りする理由と相手の心理
なぜ、どれだけ努力して熱意を伝えても、相手に気持ちが伝わらないのでしょうか。
縁を結ぼうとしているその努力が空回りしている理由は、相手にとっては「媚びている」ように受け取られてしまっているという側面もあります。
自分は相手に価値を感じているからこそアプローチをしているわけですが、手のひらをすべて明かしているあなたの出方を見て、相手は「あぁ、この人は完全に自分のことが好きなんだな」と高を括り、余裕の態度からぞんざいな振る舞いをしているのかもしれません。
対等な立場としてではなく、一歩上から見下ろしているような状態です。
相手にとってみれば、あなたの気持ちに応えられない、つまり「あなたの望むような関係を構築したくない」というのが本音です。
いずれにせよ、このような心理状況に置かれている場合、相手は縁を必要としておらず、最終的には無視という無言の態度であしらうようになってしまいます。
「縁がない」と受け入れることで人生は驚くほどラクになる
このような状態になると、「あの時自分が取った言動がいけなかったのではないか」と後悔や自責の念に苛まれがちです。
しかし、同じような行動を起こせば起こすほど、自分が不利になっていくだけです。
実は、あなたの努力不足ではなく「相手とは縁が無かった」の一言に尽きます。
縁がない人間というのは、どれだけ自分が努力しても、熱意を伝えてみても、つながりを築くことは出来ません。
これは私の40年以上の人生を振り返ってみても、男女の交友関係に共通していた真理です。
救いとなった言葉と「縁」の真実
私が人間関係につづき悩んだ時に、30回以上は読み返しているほど感銘を受けた言葉があります。
「人生ってすべては縁なんだな、なんて思うことが最近よくある。 縁がある人とは出会うべきタイミングに出会い、仕事が広がったり、プライベートが充実したりする。 一方、縁がない人とは無理につながろうとしても、なかなかうまくいかないので、縁がなかった、タイミングが悪かったと思って、早めにあきらめる方がよいと考えるようになった。 そう思うと、人生、随分ラクになる。 (中略) 縁がある・ないの自然の流れに沿って生きていけば、嫉妬とか執着とかせず、心にストレスを抱え込まずに済む。 だから縁は大事にすると同時に、縁がない場合は見切りを早くするとよい。 そうやって自然体になれると、逆にいい縁や求めている縁が、ベストなタイミングで呼び込めるようになるはず。」
(ブロガーかさこの「好きを仕事にするセルフブランディング術」
https://ameblo.jp/kasakot/entry-12413606052.htmlより引用)
「縁がある」「縁がない」という考え方は、あらゆる人間関係に共通する真髄だと感じています。
執着を手放すことが悩みを解決する唯一の方法
こういう時こそ、「縁がないものは無理矢理追いかけない」の法則を思い出して、一歩離れてみることです。
「縁がない」という言葉は、未来永劫続くものではありません。
あくまでも「今」の段階ではという前提なのです。本当に縁があるかどうか判明するのは、数ヶ月後や数年後である可能性もあります。
好意を伝え続ける、褒め続けるというような振る舞いでなくとも、「困っている時に相手から求められたら初めて対応する」という行動から、その誠意が伝わる場合もあります。
- 自分がやれるだけのアプローチを行った後
- 出逢った初期の段階で「縁がない」と感じた時
このように感じたら無理矢理追いかけないこと。
「縁がない」と認め、執着から離れることこそが、今あなたが抱えている恋愛や人間関係の悩みを解決させるための唯一無二の方法とも言えるのです。
投稿者プロフィール
-
たかさん(公認心理師 )
恋愛や人間関係で悩み、自分を見失っている方に向けた心理コラムを22年間執筆・発信。
メールや通話による1対1の心理カウンセリングは20年以上継続し、累計5,000件以上の相談実績を持つ。
大手ニュースメディア(マイナビニュース等)でのコラム掲載実績多数。
筆者自身、20代から30代前半にかけて「10回連続で片思い失恋を経験する」という壮絶な挫折を経験。
必死なアプローチによる空回りや過度な執着、自尊心の崩壊を自ら乗り越えてきた。
心理学の専門知識(公認心理師・精神保健福祉士などの国家資格)と、実体験に基づく独自のカウンセリング手法を融合。
「相手軸」の執着や過剰適応から抜け出し、ありのままの「自分軸」を取り戻すための具体的なアプローチを提案している。
相手の心理が分からない、過去の未練や執着から抜け出せないと悩む方々へ寄り添い、心の整理と自己受容をサポートする「心の伴走者」として活動中。
【保有資格】
公認心理師(心理職唯一の国家資格)
精神保健福祉士(国家資格)
国家資格キャリアコンサルタント(国家資格)
伴走型支援士
心理相談員
両立支援コーディネーター
ストレスチェック実施者
メンタルヘルス・マネジメント検定 II種・III種








ディスカッション
コメント一覧
縁がない人とは・・・これまで十二分に分かっているつもりで生きてきたのに、半年前にぷっつり途切れた人に、ずっとモヤモヤしたままでした。でも、このコラムを読んでつっかえていたものがスーッとなくなり楽になりました。心の忘年会になりました。ありがとうございました。
ロンさん
はじめまして。
こちらのブログに移行してから初コメントだったので嬉しさ倍増です。
心の忘年会、とても素敵な表現ですね。
ロンさんに来年に新たな良縁が舞い込んできますように。
はじめまして
一年半の片思いに、自らハッキリさせるために昨日お相手の方と話してきました。現在の相手の方と自分の立場的な関係性から、恋愛へと発展することはないと分かり、取り敢えず一区切りつきました。「今は縁がない」その通りなのだなと、実感しています。縁で繋がっているなら、将来的には変わってくるかもしれないと思える話し合いでしたので、タイムリーな今回の記事で元気が出てきました。アリガトウございます。
はんのうさん
こんばんは。
タイムリーな記事だったようですね。
話し合われたのは大きな決断でしたね。
思い切った行動を年の瀬に行われたことで、また来年新しい風が吹いてくる予感がしました。
前述の「NOの連続にもめげずに人生を大逆転させたアメリカの有名俳優の話」と矛盾するお話のような気がするのですが、恋愛に限った話なのでしょうか?
黒猫さん
確かに、縁を追い続けていたシルベスター・スタローンさんと、無理やり追わないという対比では矛盾しているようにも感じますが、シルベスター・スタローンさんは、同じ相手や会社に固執せずに、様々なオーデションや売り込みを重ねていたようでした。
その末に一人のプロデューサーの目に留まることになります。
つまり、自分を評価してくれる縁がある人間を探し続けることの大切さは共通してはいます。
ただ、このコラムは私の経験上からも特に恋愛面に関して強調して展開している要素が有ります。
はじめまして。
私は家族との縁がありませんでした。親戚に預けられ、転々として人の顔色だけを意識してきたと思っています。
何故この親から生まれてきたのだろう・・。
何故、何故と、60を過ぎて思うことが増えました。
親の面倒をみろ
男は皆犬畜生だ
が母の口癖でした。成長、夢を語る家ではなかったのが悲しくもあり悔しいです。