第57回「 異性経験が皆無なことがコンプレックスなあなたへ」その2
10代後半くらいになると、周りに彼氏・彼女の関係に進展する人間が目立ってきて、恋人がいない人間は取り残されるような焦りが生じてくる気持ちはよくわかります。
私も高校1、2年時には、「高校生にもなって、付き合ったことがない男性は恥ずかしい、魅力がない」という強迫観念に駆られていました。
彼女いない歴を打ち消すために、出会い系サイトに出会いを求め、50人以上の女性とやりとりを重ねた経験もありました。
その中で8人くらいの女性と会うことも出来ましたが、恋愛関係にまでは発展しませんでした。
高3の夏に、出会い系サイトで知り合った年下女性と、念願の初体験につながりそうなシチュエーションに恵まれたこともありました。
でも、いざ目前に迫ると、気持ちが萎えてしまい、全うすることはできませんでした。
私と出会う以前に5人の男性経験が有り、行為の直前に、私が初めてであることを率直に告白した場面で、
「18になって初めてだなんて、遅れてるね!」
と、呆気に取られた表情で返されたことで、意気阻喪してしまったのです。
千載一遇のチャンスでしたが、今ではあの時、心に正直にストップをかけて本当に良かったと思っています。
心から好きになった相手ではなかったからなのです。
それから3年間は、彼女ができない孤独に絶えず悩まされることになり、大学に進学後はますます恋人がいることが当たり前である環境に翻弄されましたが、忍耐の末に私にも春は到来しました。
メディアなどの影響で、日本では「若者は恋愛するべき」という風潮が蔓延しています。
しかしながら、偏った情報を鵜呑みにしすぎると、今回登場した中3の彼女のように、自分を見失うどころか、心に虚しさや傷だけ残ってしまい、将来の恋愛やセックスを純粋に楽しめなくなってしまう危険性があるのです。
みなさんも、今まさに恋人がいなかったり、異性経験が皆無で自信喪失感や焦燥感に支配されているかもしれません。
でも、そんな運命の出会いを模索されているみなさんだからこそ、声を大にして伝えたいです。
急がなくとも、そんなあなたを必要とし、受け入れてくる人と出会えます。
あれだけ多くの女性達に冷たくあしらわれ、出会いの数こそあったものの、本気で好きになれる女性とはなかなか巡り合えなかった私にも縁があったのですから、あなたを必要としている人は必ずいます。
「だからお前はいつまで経っても独りなんだよ。早く恋人を見つけなよ」
「え~、その年になってもまだ付き合ったことがないの!?」
「色んな女とやりまくるのは最高だぜ!」
「そんなに女に恵まれないのなら、風俗行けばいいんだよ。いい女いっぱいいるぜ。」
「恋人がいなくて、人生損しているぞ」
「その年になっても一度も付き合ったことがないのはおかしい」
「異性経験が少ない人間は魅力がない」
「その年になって一度も経験がない人間は人として欠陥している」
時に傍観者は、こちらの本心とはお構いなしに、自尊心を揺るがせる言葉を浴びせてくるかもしれません。
そんな周囲の人間のノイズに翻弄されずに、自分を見失わないでくださいね。
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