第372回「恋愛がうまくいかないのは、“恐れ”が阻んでいるから」
「恋愛が、友情が、なかなかうまく通じない」
「何をやっても、自分の思った通りになっていかない」
「どんなに努力しても、ことごとく失敗する」
「どうしたら、幸せになれるんだろう…」
「もっと安定した仕事に就きたいのに…」
「どうせ、お金持ちになるのは無理なんだ…」
そんな「人生の流れ」をたちまち好転させてくれる“意識の法則"
「幸せになんて、絶対になれっこない」と
あきらめていませんか?
不幸を選んでいたのは、「無意識の自分」だった!
無意識を味方につければ、あなたの願いはすぐに叶う!
amazon商品説明文より
「自分中心心理学」を推進されている心理カウンセラー石原加受子さんの著書です。
不幸を自ら選んでいたというインパクトのあるキャッチコピーの前提としては、「自分の願いは叶っている」という前提があります。
そんなはずがない、恋愛や人生がうまくいくように常に願い続けているのに、叶わないのだから!
と、思わず反論したくなる方には特にオススメの一冊です。
潜在意識では、「願いが叶うことの恐れ」の感情が絶えず渦巻いていることで、願いが叶わないという悪循環に転換しているのかもしれません。
願いが叶うことの"恐れ"とは
願い叶うことが怖いという感情とは、言い換えると「願いが叶わない方が良いと願っていること」です。
なぜ叶って欲しいのに、願いが成就することが怖いのでしょうか。
アンビバレントな矛盾を感じられる方も少なくはないでしょうか。
「恐れ」の感情の正体を突き詰めると、例えばこんな否定的な感情が渦巻いているかもしれません。
こんな自分が相手に好かれるわけがない。
こんな自分が付き合って上手くいくはずがない。
こんな自分は相手とは釣り合わない。
今まで散々好きになっては失恋を繰り返してきたのだから、今回も上手くいかないのではないだろうか。
基準となるのは過去で、ここに至るまでに傷つき、自信を失ってきたことから「成就が怖い」という自制心が潜在意識に植え込まれているのかもしれません。
では、それで本当に納得できているのかというと、そうではないのですよね。
脳の中では「願いが叶うのが怖い」という意識だけではなくて、「願いが成就したい」という対照的な感情も存在しているからです。
願いは叶って欲しいけれども、「過去の失敗の連続から上手くいくはずがない、自分に自信がないから振り向いてもらえるはずがない」と自己暗示を続けていると、無意識、顕在意識問わずに言動が保守的に切り替わってしまいます。
そのため、関係が進展しそうになることを肌で感じると、「これ以上踏み込んでまた傷つくのが怖い」という防衛本能が発動して、「相手に迷惑がかかるからやめておこう」とか、「今はまだタイミングではなかった」という正論を刷り込んで納得させようとするのです。
その結果、相手がそっけない態度を取ったように感じたり、LINE等の返事がいつもよりも遅いと、
「やっぱり今回も上手くいかなくなるだろう」という繰り返しによって、どんどん上手くいかなくなるというスパイラルにはまってしまう今と未来が訪れるのです。
成就への恐れを認めて手放すことで好転換に
では、上手くいかないことのスパイラルにはまりこんでしまったらジ・エンドなのかと言えばそんなことはありません。
「成就することを諦めない感情」と「成就を諦めてしまう恐れの感情」を認めることが何より肝心になっていきます。
恋愛成就を渇望しているけれども、過去に失敗して傷ついたことを引きずり続けていて立ち直れていない。
そう認めてあげられるだけで、偉大な進歩です。
いやいや、とっくに気づいているけれども、どうやったら次に進めるのか分からずにコラムをご覧になっている方もいらっしゃるかもしれませんね。
それは、行動を起こし続ける他ないと私は思います。
結果が伴うまでには個人差があり、早ければ一ヶ月以内、遅ければ10年以上かかるかもしれません。
これまでのコラムで共通して書いてきたように、人の気持ちは自分の努力だけではどうすることもできない部分もあるので、場合によっては何人、何十人と行動を重ねる根気強さが必要になるかもしれません。
けれども、過去の傷から脱却し、成就を成し遂げるためには、自分の本心を認めて、新しい行動によって塗り替えることでしか得られないでしょう。
過去は過去で、次回が上手くいかなくなると結論付けるのは早いです。
生きている限りチャンスやタイミングは訪れます。
成就への恐れを手放せることができれば、叶います。
叶いを願うことを諦めないでくださいね。
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