第295回「人生に迷った時には年上の先輩を訪ねてみよ」
※埼玉県秩父にある和同開珎発祥の地、聖神社にて
何度か話に出したことがありますが、私がプライベートで交流がある方は、年上の年齢層が多かったりします。
それも一回り以上離れた40代や50代の方々が中心です。
人生の経験が豊富な先輩方からは、岐路に立った時や心が乱れた時に叡智を与えてもらい、明日への希望を与えてもらっています。
ふと心が疲れた時に、話を聴いてもらえる存在がいるだけで救われるものですよね。
つい先日も心からそう感じる出来事がありました。
かれこれ2年以上通っている常連の喫茶店があります。
推定50代の夫婦が経営している個人のお店ですが、ママさんが菩薩のように慈悲深い人柄なのです。
いつもお客さんがいない時はマンツーマンのように世間話から相談まで乗ってもらっています。
この日は確か真面目に生きることが損なのかどうかというテーマをママに投げかけたところでした。
ママはためらいなく、「真面目が一番」と口にしていました。
ママは多くのことを語らないのですが、一言一言に重みを感じられます。
恵比須顔でそう語るママは、某有名国立大学を中退後、紆余曲折あって喫茶店を開業するという経緯を辿っています。
常に真面目にお客さんを喜ばせるためをモットーに、利益よりも他者への奉仕を優先して営んでいるのです。
店のメニューは他店に比べて破格の価格ですし、料理については個人オーダーまで用意してくれるおもてなしぶりです。
真面目に生きてきたママのもとには、地元のお年寄りを始め独身の若い男女や、子育て中の主婦さんのような多年齢のお客さんがやって来ます。
そんなママの真面目が何より大切だという言葉は、他の誰よりも説得力がありました。
ママとの対話を終えた私は、心を整えて店を後にしました。
道に迷った時、何もかもに疲れた時は、人生経験が豊富な諸先輩の存在というものが私にとってのメンターです。
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