第230回「一つのことを頑張り過ぎないほど上手くいく」

2015年12月1日上手くいかない人生


前回のコラム
では、自分を見失ってしまう根本である焦りを生まないためには、何事にも一辺倒になり過ぎないことを推奨しました。

一つの目標に頑張りすぎなくても、結果は出せるというモデルを何度も目にしてきたことから強調しています。

今回は、チャンスを物にするための生き方、考え方について取り上げたいと思います。


私が日々運営する国家資格取得対策ブログと恋愛相談を通じて、このような声が度々上げられます。

仕事をしながら資格試験に合格を目指すのは難しい。

仕事が忙しすぎて出逢いがない。

私は社会福祉士や宅建といった法律系の国家資格取得応援ブログに携わっていますが、受験生の大半は仕事との両立もしくは、仕事と子育ての両立で試験に臨まれている方々です。


結論から言いますと、仕事との両立でも、子育てとの両立でも合格できます。

むしろ、両立生活の方が効率が良くて、試験には有利であると言えます。

実際に毎年合格している方の内訳で、両立しながらの合格者は実に多いのです。

通信大学や資格学校の合格層を見ても、家庭や仕事を持つ社会人学生の数が物語っています。

勉強一辺倒になると、スランプに陥ってしまった時にモチベーションを維持することが難しくなってしまうリスクがあります。

一方両立生活だと、ひたすら勉強の煩悩に支配されずに、強制的に仕事や子育てに目線を切り替えられることで、気持ちをリフレッシュしやすくなります。


また、仕事や子育ての集中力をそのまま勉強に応用できるというメリットもあります。

通勤電車の往復のスキマ時間や、休憩時間を勉強に充てることで、周囲の人間をよそに、「自分はこれだけ勉強に取り組めている」という自信を芽生えさせることが出来ます。

仕事や子育てを両立する上では、スケジュール管理が欠かせませんから、捻出した勉強の時間を有効活用できることは強みでもあります。

勉強だけに集中できる環境が用意されていることは、受験生にとって理想のようですが、よほど自己管理力や克己心がある人間でないと、ダラダラ過ごしてしまい、全然捗らずに、本番で力を発揮できないという話も珍しくはありません。

もちろん最難関試験の司法試験や公認会計士試験になると話は別ですが、仕事や子育てとの両立では国家試験は受からないというのは思い込みに過ぎず、可能性を自ら潰してしまっている先入観だということを改めて伝えたいです。


似たような話で、仕事が忙しすぎて異性との出逢いに縁すらないという嘆きもよく届きますが、どれだけ仕事に忙殺されていても、残業続きでも、最愛のパートナーと上手くいっている人間が少なからず周りにいるものではないでしょうか。

そういう良きパートナーや支えの存在によって心のバランスを整えられるのです。

それに、仕事を一生懸命こなしている姿は異性にとっても魅力的に映るものですし、付き合う前から一途にアプローチしてくる人間よりも、仕事を優先しているくらいの方が余裕を感じて惹かれるものです。

実は仕事の多忙さを理由に出逢いのチャンスや新しい挑戦から目を背けてはいないでしょうか。

だとしたら、実にもったいないです。

なぜならば、異性に縁がないのも試験に受からないのも、思い込みの一辺倒によるところが起因しているからです。

こんな自分が受かるはずがない。

こんな自分を好きになってくれる人間がいるはずがない。

だとしたら、最初から傷つくリスクを負わずに現状維持を続けた方が楽だという結論を出してはいないでしょうか。

全ては自己保身から生み出した幻想に過ぎません。

実際には、ほんの少しの勇気さえれば、チャンスをものに出来る一歩手前にいるのです。


私が知る中では、一念発起で70代で資格を合格した受験生の大先輩もいらっしゃいますし、30年間恋人がいなくて、受け身の人生を過ごしていたものの、このままの自分は嫌だと、気になる女性に話しかけたら付き合えたという体験を持つ方がいます。

現実は想像よりもシンプルであることを学ばせられます。

何事も一辺倒主義から一歩離れてみて世の中を俯瞰してみることで、意外な発見があるものです。

幸せはごく身近に手を伸ばせばつかめることに気づけば、今日から新しいターニングポイントです。

2015年12月1日

Posted by TAKA