第213回「出逢いがないのは自分に魅力がないからではない」

2015年12月1日実体験・人間考察コラム


私は長年のヤフーオークション(通称ヤフオク)使いです。

ヤフオク歴は高校時代からなので、もう15年くらい常用しています。

ヤフオクの魅力は、市場では見かけないようなレア商品が出品されていることと、買いたいものが市場価格よりも割安で入手できる点といったところです。

私は商品だけではなく、ヤフオク出品者との取引も楽しみにしています。

ストア出品の物を落札することもありますが、大多数は個人出品の物なので、全国津々浦々の出品者の方々と巡り合えます。

そこに一人一人の個性が如実に表れるのです。

商品到着時に直筆で御礼状を添えてくださる方もいれば、おまけで落札外の品を追加してくださる方もいらっしゃいます。

発送の速度や梱包の仕方やあて名の文字からも、人柄が垣間見れる楽しみがあります。

そんな私のヤフオクの使い方は、気に入った商品の落札が大半ですが、近年は出品に力を入れています。

そこには、予想外の展開が待っていることも少なくはありません。

不用品や、もとは無料の特典品などを出品すると、意外な高値で落札されることがしばしばあるのです。

ヤフオクの世界では、どんな物でも必要としている人間が少なからず存在している実態が分かります。

世界中からアクセスできる知名度とユーザー数を誇るヤフオクだからこそ、あらゆる購買者が常にアンテナを張っているのです。

今回のコラムタイトルとは全く関係がないじゃないか!


半ば呆れていらっしゃる方もいるかもしれませんが、実はそうではないのです。

その理由は後述します。

さて、ここからが本題です。


出逢いがない、あってもいつも思い通りにならないと嘆いているとしたら、まずお聴きしたことがあります。

そう感じるようになった出逢いのきっかけや異性とのやり取りはどのような内容だったのでしょうか。

私はこれまで合コン、紹介、出会い系、ナンパ、学校、ボランティア、職場、街コンといった有名どころの出逢いを一通り経験してきましたが、自分に向き不向きな世界が明確になっていて、勝率に大いに影響してくることを学びました。

合コンを例に使うと、合コンのような初めての男女が集う場では、短時間で自分の長所をアピール出来るような人間にとっては好都合のような印象を受けます。

裏を返せば、人見知りがあって、すぐには打ち解けないような人間が合コンに参加しても、相手に興味を持ってもらえて、そこから恋愛に発展する可能性は低いものです。

そもそも、合コンは、参加者全員が恋愛につながる出逢いを目的にしていない場合もある点も忘れてはなりません。

連絡先を交換しても、音信不通になってしまうのは、自分に魅力がないことが主な要因ではないとも言い換えられます。

結論を言えば、良縁を結ぶためには、自分のストロングポイントを異性に表現できる出逢いの場に足を運んで、自分と似た価値観や目的を持った異性を探した方が効率的です。

自分は何が得意か、どの分野ならばライバルとも勝負できるかという強みや、ずっと続けている趣味・嗜好を発揮できる場に進めば、遅かれ早かれ求めている縁を手繰り寄せられる確率が高くなります。

私からすれば、出逢いがないと答えを出すのは、最低20回以上の出逢いの場に足を運んでみてから判断していただきたいと思っています。

実際、私にこれまで出逢い方を相談してこられた方は、20回どころか、だいたい5箇所くらいの場所を回った後に、好きになれるような異性や交際に発展する縁を見つけられています。

20年以上彼女がいなかった片思い止まりの男性がボランティアに初参加して念願の初恋人をゲットしたという話をうかがっていると、そこでは自分の長所をしっかりとアピール出来たことが分かります。

繰り返しますが、今まで異性に縁がなかったとしても、決してあなたに魅力がないわけではなくて、あなたを必要としたり、評価してくれるような異性に巡り会えていないだけなのです。


そこで、比喩に出したいのが、冒頭に登場したヤフオクのエピソードです。

ヤフオクのような世界中から誰もがアクセスできるような広大な市場に進出すると、ニーズをはっきりと持っている人間とダイレクトと出逢えます。

需要の高い物や希少価値があれば、競合相手も現れます。

そして、特別に行動を起こさなくても、目の前でターゲットの価値がどんどん上がっていきます。

最終的に最高値で競り勝った人間と取引できるわけです。

これのシステムは決して、ヤフオクというバーチャルの世界だけの絵空事ではありません。

恋愛の市場も同じで、ニーズを持った多くの人間の前で、あなたという個性と強みを上手にアピールできれば、今まで全く恋愛に縁がなかった人間でも逆転してモテモテになれることは夢ではないのです。

みなさんは『ナイナイのお見合い大作戦!』という番組をご存知でしょうか。

嫁不足に悩む地域に住む男性陣一人一人がテレビ番組を使って、お見合いの公募PRをして、女性視聴者の参加を促しています。

そして、当日には特定の男性を気に入った女性が参加したり、一人の男性に十人以上の女性が群がるハーレム状態が発生して、それぞれが男性にアピールを行い、最終的に男性が一人の女性に絞るのです。

それまで恋愛に全く縁がなかったような男性でも、テレビの力を使って広く募集をかけた結果、ニーズを持った女性の方から好意を持ってやってきます。

お互いのニーズが合致しているために、相性が合えば短期間でもカップリングしやすい仕組みになっています。

もしかしたら番組を知っている人間からすれば、「だってあの番組で得してるのはイケメンや金持ちだけじゃん!」と感じられたかもしれません。

それはまさにその通りです。

高容姿と高収入というのは、現代社会において、お見合いでないとしても好条件であることは紛れもない事実です。

その点は別のコラムでも何度か例に上げているので、ここではこれ以上触れません。

しかし、だからと言って、卑屈になる必要はありません。

ナイナイのお見合い番組を見ても、イケメン男性陣以外の参加者でも一人以上の女性と楽しく会話を交わしていて、お宅訪問時には数名やってきている光景が毎回映っています。

そして、告白の場面では、イケメン組以外でも、十組以上がカップリングしている実態があるのです。

何度も言うように、世の中にはあなたという人間、あなたが歩んできた過去や現在の生き方を含んで、気に入ってくれる異性が必ずいるからです。

少しでもそういう異性との縁を増やすためにも、あなたをPRしやすい効率の良い出逢いの場を研究し続けてみてください。

最後にもう一つだけ私のヤフオクの話を使わせていただきます。

もう勘弁してという方も、あと数行で完結するので、しばしの辛抱をお願いします。

私はヤフオクで自分が出品した物を落札してくれた女性とメール交換をするようになり、電話をして、二人でデートや食事を交わせる仲にまでなったことがありました。

これは決して自慢話ではありません。

視点を変えれば、こういった縁も見つけられることを示したかったのです。

15年以上ヤフオクを経験している私の中でも稀有な出来事ですが、偶然よりも必然のような展開でした。

いつかこういう関係も生まれるであろうというシミュレーションを描いた結果でした。

出逢いの場は未開拓の地だけではなく、案外身近にあるものです。

いつでもチャンスをキャッチできるように、自分の長所を磨いて、いざという場面で本領発揮してくださいね。

2015年12月1日

Posted by TAKA