第191回「今すぐに自分から追うのをおやめなさい」
好きな人、気になる人にメールを送ってからしばらく経つけど、一向に連絡が来る気配がない。 LINEで送ったメッセージに既読になっているのに、なんで返信が来ないんだろう。 自分からばかりで、相手から誘いの連絡が来たり、自分に興味を持ってもらえるような連絡が来ない。 |
みなさんも、このような状況に立たされたことが一度や二度あるのではないでしょうか。
むしろ現在進行形で、今まさに自分自身が窮地に置かれているかもしれません。
送った内容が悪かったのかと分析を重ねて、改善したメールを打つものの、またもや返信が遅かったり、ようやく返ってきても素っ気なかったり、肝心の部分をスルーされてしまう始末。
何が悪かったのか。
相手に嫌われてしまったのか。
どうすれば相手に見捨てられずに、また仲良くなっていけるのか。
答えの出ない堂々巡りの連続から、ついに精神的に耐えられなくなってしまった究極の選択として、こんなメールを送ってしまったことはないでしょうか。
いつもメールをたくさん送ってゴメンね。
返事が来なくて気になってしまって。
もしかして、自分のこと嫌いになった?
あるいは、不安に限界を感じてしまい、メールやLINEを使ってそのまま告白をしてしまう衝動に負けてしまった経験があるかもしれません。
もちろん、私自身がどちらともやらかしてしまった経験があります。
結果は言うまでもありません。
不安で不安で仕方がない気持ちを前面に出したメールが相手の心を動かせることはないからです。
相手にとっては重荷以外の何物でもなかったでしょう。
この後ギクシャクしてしまって、修復不可能なほど距離が開いてしまったのは、至極当然の結果だったわけです。
文字にして振り返ってみると、なんであの時にあんな自爆行為を行ってしまったのだろうと、冷静になれるわけですが、当時は我を見失うほど追いつめられていたわけですから、そのように自分を顧みることは出来ませんでした。
まさに、私は執恋(しつこい=しつれん)モードだったわけです。
脳内ではドーパミンという神経伝達物質が分泌されているのもあって、自我をコントロールすることが難しい状況なのです。
私のように、相手の沈黙や自分への無関心ぶりに耐え切れずに、追い打ちをかけてしまい、相手にますます煙たがられてしまうサイクルを経験をしてしまう方は少なくはないようです。
自分の実体験を基にしても、他者の数千の事例を参照しても、もしもこのようなシチュエーションに立たされていたら、
一刻も早く連絡を自分からすること=自分から追うことをストップするように伝え続けています。
今の状況は、相手はあなたの好意に気付き、あなたからの恋愛アピールを肌で感じながら、あえてスルーしたり、返信を遅らせている可能性が高いのです。
「熱意を伝えれば相手の心が開いてもらえるはずだ」
「連絡をしなければ相手に強い印象を与えられない」
という打算は、筋違いである場合が多いです。
相手はあなたからの気持ちのこもったメールをもらえばもらうほど、あなたへの興味を失い、あなたと距離を置くようになる可能性が高いのです。
繰り返しになりますが、相手はあなたの好意に気付いていながら、自分のペースを崩そうとしていないわけです。
なぜならば、好かれているという相手の余裕と、今以上の関係を望んでいないという意思表示からです。
とどのつまり、追えば追うほど、メールを送れば送るほど、相手の中であなたの価値が下がってしまうのです。
連絡をやめることを畏れないでください。
こちらが退くことが唯一相手の中にあなたという存在価値を気づかせることができる形でもあります。
一旦自分からは一切連絡を控えてみてください。
そしてその間、今まで芽生えたことがないような新しい感情に気付くかもしれません。
今度はあなたが本当にその相手と幸せになれるか、その相手でなければならないのかを見つめ直せる時がやってくるのです。
もしかしたら、あなたがそこまで執着しているのは、相手にあなたという存在を認めて欲しいからなのかもしれません。
もしかしたら、この恋を逃したら、二度と本気になれる人間に出逢えないのかもしれないという不安から、後ずさり出来なくなっているのかもしれしれません。
もしかしたら、今まで築いてきた関係をリセットすることで、自分の存在価値がなくなってしまうのかもしれないという恐怖があるのかもしれません。
でも、きっとあなたは気づいているのではないでしょうか。
もうこの恋は限界が訪れているのかもしれないと。
追うだけの恋、一方通行の恋に溺れるようなあなたではないはずです。
本来のあなたはもっと自分らしさを発揮できて、活き活きとしているはず。
相手の顔色をうかがって、自分を殺しながら、追い続ける恋の先には幸せはありません。
道は一つだけではありません。
角度を変えれば、あなたが求めている道は、多岐に渡っていることに気付けるかもしれません。
ここで一度立ち止まって、新しい進路を考え直してみることをオススメします。
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