第107回「なぜか恋人ができないことに悩んでいる貴女へ」 

2015年12月2日上手くいかない恋愛関係


素敵な彼氏が欲しいのに、いつまで経っても理想の男性は現れそうにない。

結婚願望もあるのに、どうして私は男運がないのだろう。



数年前に、そうぼやいていた女性に好意を抱いた私は、アプローチをかけました。

飲み会の席で傍になったことをきっかけに、彼女の胸の内を聴けたのです。

その女性は当時23歳で、外見もかわいかったので、以前から、「絶対に彼氏がいるだろう」と思っていたわけです。

 
ところが、実は彼氏が長い間いないどころか、モテた経験が全くないと告げるのです。
 
彼氏がいない意外性に加え、容姿も自分のタイプだったので、私の中のスイッチがオンに切り替わりました。
 
俄然やる気になった私は、早速その夜からアピールを開始したわけですが、まさかの暖簾に腕押しの状態が続きました。

好意を匂わすメールを送っても、

「照れるよ」とか「そんなことないよ~」みたいな一文でかわされてしまい、他愛のない話題を振っても、会話が続かずに、相手からの連絡は一切ありませんでした。

これは「脈なしだな」と感じた私は、これで駄目なら諦めようと、実際に逢った時に、一対一のデートに誘ったわけですが、

「今日は、この後友達と予定があるからゴメンね」

と、定番の断り文句を告げたので、私は撤退しました。


月日は流れ、1年後にその女性と再び飲み会の場で、語り合う機会がありました。

その女性は未だに彼氏ができなくて、言い寄ってくる男性が皆無だと、以前と同じぶやきを出していました。
 
当時私がアプローチしたことをスルーしているし、こんなに可愛くて、男が放っておくはずがないので、一つのカミングアウトをしました。

「実は1年前、○○ちゃん(その女性の名前)のことを気になっていたから、アプローチしていたんだけど、気付いてた?」
 

その言葉を耳にした彼女は、目を丸くして、

「うそだ~、全然気付かなかったよぉ~」
 
と切り返してきました。

もしかしたら、本当は気付いていたものの、私の手前で気を遣ってそう答えたのかもしれませんが、彼女は、
 
「人の気持ちって分からないものだよね」
 
と、神妙な面持ちでつぶやいていました。

しばしば話を交わして思ったのは、彼女が一体どういう男性が好きなのかが伝わってこないことです。


好きな異性のタイプを聴いても、「優しい男性」という抽象的なイメージにとどまり、

「こういう男性が嫌い」という逆説的な具体例の方が多く挙げられているので、聴いていると一歩引いてしまうところがありました。

彼女は男友達も多いようで、二人で遊んだりすることも多々あるようです。


しかしながら、一度も告白されたこともないし、好きになった男性がいても、自分から告白したこともないとのことでした。

一度友達の紹介である男性とデートしたこともあるそうですが、第一印象で相手の嫌な面が目についてしまい、そのまま発展せずに終わったそうです。
 
恐らく、出逢いが皆無だったわけではありません。
 
かつての私のように、彼女に好意を持ってアプローチしてきた男性はいたものの、素っ気ない彼女の態度から、身を引いた男性が多数いる様子が想像させられました。

彼女の「彼氏が欲しい」発言を耳にすると、一見隙があるように見えるものの、実際にメールのやり取りをしても、脈を感じられない歯がゆさから意気消沈してしまう男性は多いことでしょう。
 

男性からしたら、壁を感じてしまい、頓挫してしまうわけです。
 
彼女は、そんな敏感な男心に全く気付いていないようでした。
 
彼女は私の話を聴いた後に、

「これからはアンテナを張って、男性からのアプローチを感じたら、意識してみるようにする」


と漏らしました。


もしかしたら、貴女も彼女のように、本当は周りの環境に出逢いがあるのにも関わらず、気付いていないで(もしくはわざと見て見ぬ振りをしていて)理想の男性を描きながら、悶々と過ごしている状況なのかもしれません。
 
チャンスは身近にあるものです。
 
自分の意識を変えて見ると、今までになかった発見もあるかもしれません。

自分を好いてくれる男性がいても、自分が相手を受け入れられないと次のステップには進めないわけですが、まずは自分に興味を持ってもらうことから始まります。
 
「あなたのことを知りたい」という好奇心を示すことから、良縁がぐっと近づきますよ。

2015年12月2日

Posted by TAKA