第109回「失恋の連続でも、諦めなければ良縁に巡り合える<相談者様の実体験から>」 

2015年12月2日失恋した心に贈る

毎年この時期になるとふと思い出す相談者様とのやり取りがあります。

既に7年以上が経っていますが、今回一部加工しながら紹介させていただきます。

※無料公開相談室につき、掲載しています。


当時の相談内容は、

「職場に新しく入ってきたバイトの女性を好きになった。でも、彼氏がいるからどうしたらよいのか迷っている」

といったものでした。

仮に名前はTさんとしましょう。

以下のような相談を聴かせてもらいました。

好きになった後で、その方に彼氏が居ることが分かりました。

本気で人をここまで好きになったのが初めてで、もう、どうしたら良いのか分からないときに、ここに出会えました。

TAKA氏さんには自分の気持ちを無理に諦めたりしないで良いんだ。

相手のことを想っていても良いんだと、本当に色々なことを教えてもらい、本当に助けてもらいました。

タイトルの決めたというのは、想いを相手に伝えることです。

実は、今度転勤でほかのお店に行くことになり、その女性とは離れてしまうことになりました。

想いを伝えるかどうかは、すごく悩みました・・・

でも、このまま自分の想いを伝えないで何もしないで離れてしまうのでは、この一年間の想いが無駄になってしまう。そう考えて、想いを伝えることにしました。

その後も、何日かその女性と仕事が一緒になることを考えると不安になって止めてしまおうという考えが浮かんできてしまいます。

自分だけでは、逃げてしまいそうで、ここに書き込みをさせていただきました。
どうか、勇気をわけてください。


Tさんの中では自分のやるべきことは決まっていました。

後は、一歩踏み出す勇気だけでした。

Tさんはその後、意を決して意中の女性にアタックします。

結果として想いは成就しなかったようですが、Tさんの中で後悔は残らなかったようです。

本日、想いを告白しました。

思いっきり「明るくダメですよ~」と言われました。

想いを伝えたとき、彼女は照れ隠しなのか笑いながら、突然なんですか、と言いながら売り場から出口に向かって先に行ってしまいました。

本当は、その場で想いを伝えた理由を言いたかったのですが、歩きながら「彼氏がいるのは分かっているけど、諦められなかったから」と言うのがやっとでした。

でも、最後に彼女が「ありがとうございます」と言ってくれたのは嬉かったです。

自分ではもっと落ち込むかと思っていたのですが、それよりも伝えることができて良かったという思いのほうが強いです。

彼女のことは多分、ずっと心の中にあると思いますが、想いを伝えたことに後悔はありません。


このように振り返っていました。

その後もTさんとは別の失恋の件でもお話を聴かせていただきましたが、そのポジティブさと謙虚な姿勢に好感を持ちました。

Tさんならば、いつか縁がある人間が必ず現れると信じていました。

そして、7年の歳月が経った2012年、久しぶりにTさんが私の元に再来して、近況報告をしてくれました。

私が初めてご相談させて頂いたのは、2005年で、その後も、2度ほどご相談させて頂きました。

その節は、本当にありがとうございました。

すべて失恋で、最後にはもう人は好きにならない、と言っていた記憶があります。

そう言っておきながら、今年になって好きな人が出来、付き合う事になりました。

実はその前に、人としては好きだけど付き合うとかは考えられない、と断られていたんです。

でも、TAKA氏さんに「諦めない大切さ」を教えてもらっていたので、「いつか好きになってくれるまで待つよ」と伝えました。

その結果、付き合えることになりました。

今、すごく幸せです。

それをお伝えしたく、報告させて頂きました。


この活動で冥利に尽きる瞬間の一つとして、このように幸せな後日談を聴かせていただけることです。

Tさんのような他者に感謝の気持ちを抱けて素直に表現できる心の持ち主で、諦めずに自分を信じて行動できる方ならば、必ず良縁にめぐり合えると信じてましたが、しばしの時を経て聴かせていただき、自分のことのように嬉しかったです。

結果が出るのには時間がかかるかもしれませんし、その過程は決して楽しいことだけではありませんが、努力が報われる瞬間というのは、本当に嬉しいものです。

Tさんの背中から、私も生きる勇気を与えてもらいました。

みなさんも何かを感じ取って、今後の糧にしていただければ、嬉しいです。

2015年12月2日

Posted by TAKA