第123回「今のままのあなたで愛されます」
片思いが上手くいかずに苦しんでいる方、
失恋から立ち直れずにどん底を味わっている方、
人間関係が上手くいかずに、出社や登校が嫌になっている方、
生きづらさを抱えている方の声を、10年間でのべ3500人ほど聴かせていただきました。
みなさんに共通しているのは、「理想の自分像」や「かくある自分像」を脳内で作り上げていて、イメージ通りに生きられない自分に失望していて、思い通りにならない現実に苦しんでいらっしゃいます。
こんな自分じゃ絶対成功しないんだ。
自分は魅力なんてないんだ。あいつがうらやましい。
何で自分は何をやってもダメなんだ。
相談者様のリアルな声を聴いていると、かつての自分を思い出させられます。
私自身、10代後半から20代前半までは、片思い失恋の連続で、男として自信を失う日々の連続でしたし、大学生活も勉強・人間関係ともに上手くいかずに、3年生になってからはサボりがちな日々が続いていました。
大卒後の就職先では、若気の至りもあって、上司の理不尽なやり方にたてついて、事あるごとに潰されそうになりました。
ストレスから毎朝胃痛に襲われて、トイレが恋人のように毎日通っていました。
みなさんと程度は異なれど、冒頭の悩みケースを一通り経験していました。
世の中、上手くいっているのは、どいつもこいつもふてぶてしい人間ばかり。
いい人はいつまでもいい人のままで、浮気をしたり、二股をかけるようなチャラ男の方が得するようになっているんだ。
真面目で一途な男は、損するだけで、何の面白みもなくて恋愛は無縁なんだ。
あまりにも両思いに縁がなくて、すっかり僻んだ精神に支配された時期が続いたのです。
だから、みなさんが思うように生きられずに、苦しんでいるお気持ちがよく分かるんです。
そんな私は、暗中模索を繰り返していました。
失恋のショックから、18年間黒髪だったのに、市販のカラーリング剤を使って派手に染めて、周りから「何かあったの?」と驚かれたり、夜の街を散策して、つかの間の癒しを求めた時期もありましたが、虚しさしか残りませんでした。
今のままの自分でいいんです。
そのことに気づくのにはしばしの時間がかかりましたが、受け入れてからは人生が好転し始めました。
そのことに気づかせてもらったのは、親友と、母親からでした。
そのままのTAKA氏で十分いいんだよ。
生きているだけで、丸儲けだよ。
そのうち絶対自分に合う人が現れるよ。焦らなくていいんだよ。
この温かい言葉は、頑なに閉ざされていた私の心の琴線に触れました。
たとえ、今まで数人の人間に恋愛対象として受け入れてもらえなかったからって、自分の全てを否定されたわけではない。
自然体の自分を受け入れてくれる人と必ずめぐり合える。
自分を信頼してくれる周囲の人間のおかげで、徐々に立ち直れたのです。
先日、そのことを改めて教えてくださった、相談者様からのメールが届きました。
TAKA氏さん。お久しぶりです。このたび付き合っている彼女と結婚することになりました。
半年前に交際を始めた彼女との結婚が決まったという、サプライズ報告をしてくださいました。
その相談者様とは、約1年半に及んで連絡を交わしていました。
当時の相談者様は、恋愛も、仕事面も苦労の連続でした。
劣悪な就労環境に苦しみ、好きになった女性に告白しても成就することなく、諦められずに、途方に暮れていました。
彼は自分の可能性を諦めませんでした。
自分の夢に向けて、資格取得を志したり、積極的に出逢いの場に足を運んでいくうちに、自分と境遇や価値観が似ているパートナーとめぐり合えたのです。
今の世界が絶対ではないんです。
特別なことは必要ありません。
現状打開は、ほんの少しの勇気とチャレンジ精神から始まります。
過去から脱却できて、未来に目線を向ければ、あなたを必要とする人間や環境が待っています。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません