第286回「学生時代に恋愛経験がない生き方は損だという声に対して」
※箱根湯本の商店街で見かけたツバメの夫婦
私が10代の頃は、「大学生なのに恋愛経験がない」という悩みを抱えている同級生がたくさんいました。
中高生時代まではカップル率は少数だったので、まだシングルでも目立ちませんでしたが、
大学生にもなると恋愛しているのが当たり前といわんばかりの風潮があったからです。
ところが今日では、「中学生なのに付き合ったことがない」「高校生なのに付き合ったことがない」という悩みの声も耳にしています。
周りと比較しながら恋愛経験の多寡を憂うのは、いつの時代も共通しているのかもしれません。
今回は、発言小町にて、「学生時代に恋愛経験が無いのは、損なのか?」というトピックを紹介します。
女性の方の回答を中心に、50以上のレスが返ってきています。
トピック主は大学5年生の20代の男性です。
恋愛経験は皆無だったようです。
研究室旅行で4年生と院生を交えコイバナで盛り上がった際に、
「今まで彼女出来た事もないし、女の子とも遊んだ事もないよ」と答えたそうです。
周りの反応は、冷ややかなもので、引かれてしまったようです。
「大学生にもなって恋愛もした事ないの、おかしいよ。恋愛楽しまないの人生損しているよ」
「今時中学生でも恋愛してるのに、恋愛しないと成長できないよ」
「大学生の時に恋愛しとかないとそのままずるずるいって一生独りのままだよ。早くしないと可愛い子取られちゃうよ」
「見た目は悪くないけど君は背が低いから、人より努力しないと難しいよ」
と散々言われたそうです。
トピ主は学生生活の中で、独り旅等の趣味や好きなことに没頭していて、
生活に凄く満足しているので恋愛経験の有無については気に留めていなかったようです。
この出来事を境に、今までの自分の生き方を全否定された気持ちになったようで、
恋愛経験のない自分、背が低い事に劣等感、焦燥感を抱くようになったそうです。
どうしたらこの嫌な焦燥感から抜け出せるかという質問で締め括っています。
恋愛を経験していない人間は人生を損しているという多数の意見に振り回されてしまったトピ主の心理が伝わってきます。
これに対して、
「まだまだ先は長い」「気にしなくしても良い」という励ましの声から、
「一度経験したほうが良い」という対照的なアドバイスも含めて、下記のようなたくさんの声が集まっています。
・研究熱心な36歳のまじめな男性がいましたが、23歳の本当の美女と結婚しましたよ。
・私は学生時代、付き合ったことはありません。
彼氏がはじめて出来たのは24歳の時です。
・わたしの兄は非常にハンサムで、高校生時代から数え切れないほどの女性と付き合いました。
26才で2才年下の女性と結婚、浪費家でわがままな女性であったことから27年後に離婚して、また多くの女性と付き合うようになりました。
今は19才年下の女性と再婚、その女性もわがままで浪費家。おそらく長続きしないものと思われます。
兄は何十人もの女性と付き合いましたが、その経験を生かせていないのです。
対して弟は地味なタイプで、大学院を卒業するまでガールフレンドはいませんでした。
就職してからも、たった2人の女性とつきあい、2人目に付き合った2才年下の人と34才で結婚しました。
その女性は働き者で、フルタイムで働きながら2人の子どもを育て、出張の多い弟の仕事を献身的に支えてくれています。
他人と比較して自分だけが劣っているという強迫観念や焦燥感に駆られてしまっているのは、他人の価値観に翻弄させられているからなのです。
勝ち組、負け組という数年前に流行った言葉から、現代ではリア充、非リア充というカテゴリーに人生を二分化していますが、そもそも幸せの基準というものは他でもない自分自身が感じるものなのですよね。
リンク元:学生時代に恋愛経験が無いのは、損なのか?
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