第245回「SNSの時代だからこそ生身の交流で得られるものは大きいです」
言うまでもなくSNSの普及によって、つながるためのツールとして格段に便利になりました。
恋愛の構図を一つ見ても、告白や別れの場面をメールやLINEで済ます方々が増えているように、わざわざ本人に直接伝えなくてもスピーディにやり取りできる時代になりました。
それが良いことなのか悪いことなのかはさておき、意思をたやすく相手に伝えられるSNSの利用は、
今後も広がっていくことでしょうし、そういうインスタントな関係がどんどん当たり前になってくることが想像できます。
このようなオンラインのコミュニケーションが当たり前になっているからこそ、オフラインでの関係が人の心を豊かにするものです。
当たり前のことが当たり前でなくなっているからこそ、原点を見つめ直してみると、違う発見があるものです。
そこで今回紹介するのは、オフ会です。
とりわけ私がこれまで開催してきたオフ会経験からコラムにしました。
私は、2012年の年末から2014年まで、リアルタイムのオフ会を数回開催してきました。
実は16年前の高校時代に、趣味で作ったサイトに集まった音楽ゲーム好きの高校生達とオフ会を開いて集まったことがありました。
ですが、私が目的とした心と心のつながりを大切にするという目的のオフ会は初めてです。
文字だけの支援活動に限界を感じた私がオフ会を開いた理由は、この世界のどこかで悩みながらも生きている人間の生の声が聴きたいという思いからでした。
そうして思い切って開いたオフ会に参加してくださった方々との交流は、私にとって活動の原動力を高めて、生きる希望になりました。
主サイトの相談室・メール相談での文字上でやり取りしたことがある方もいらっしゃいましたが、やはり直接逢って会話を交わせる臨場感は格別でした。
オフ会に参加してくださった方々とは、私もキャラを忘れて魂のぶつかり合いのように熱弁を振るい、8時間連続で談義に盛り上がったこともありました。
今では戦友のような存在として、プライベートで連絡を取っていたり、定期的に集まっている方もいます。
オフ会に参加するという行為は、自分を変えるための行動として、ネットだけの世界から一歩踏み出す勇気が必要になります。
直接見知らぬ人間同士で顔を合わせることで、気後れしてしまう方もいらっしゃるでしょうし、遠方からの参加という物理的・金銭的な面からも乗り気にならないこともあるでしょう。
ですが、そういうめんどくさいように思える行動を実行することで、文字上の人間関係では得られない何かをつかめるものなのです。
私がオフ会を開いてよかったと思えるのは、置かれている環境や育ってきた背景が異なっていても、どこか共通点があったり、一人一人が新しい目標に努力している姿を受けて、
「悩んでいるのは自分だけではないんだ」
「自分もこれからやる気になったぞ」
というエネルギーを分けてもらえるからです。
中には100km以上離れた遠方から高速バスや青春18きっぷを使って、わざわざ遠征してくださった方もいて、そういう本気の姿勢は胸に響くものがありました。
文字のコミュニケーションに行き詰ったり、新しい出逢いを模索している方は、ぜひ趣味のオフ会やセミナー等に参加してみてください。
いつの時代も生身のコミュニケーションに勝るものはありません。
そこから同じ志を持つ人脈が広がるかもしれません。
投稿者プロフィール

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恋愛がうまく行かずに、明日を見失っている方に向けてのコラムを20年間発信してまいりました。メールと通話を使った直接対話サービスも10年以上続けております。累計の相談実績は約5000件。
マイナビニュースでも拙コラムの一部を掲載しております。
筆者自身が20代から30代前半まで10回連続片思い失恋を経験したこともあります。
男女の心理が分からない、片思い止まりでどこからどう変われば良いのかさまよわれている方に向けて、拙コラムがお役に立てれば幸いです。
関連取得資格
公認心理師
精神保健福祉士
国家資格キャリアコンサルタント
伴走型支援士
ストレスチェック実施者
メンタルヘルス・マネジメント検定II種III種
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