第98回「会社の上司や先生を好きになって気持ちを抑えているあなたへ」

2015年11月30日上手くいかない片思い

寄せられる相談内容の中でも、会社の上司や学校の先生、塾の講師を好きになられる女性の声は多いです。

自分の知らない世界や知識を教えてくれる尊敬の念や憧れの気持ちから、恋愛感情が芽生える傾向がうかがえます。


みなさんが共通して悩まれているのは、

「相手にどうすれば自分を恋愛対象として見てもらえるか」です。


生徒、部下、会員などと言った「目下の存在、教えてもらう側の立場」なので、相手に距離を感じているようです。

「好きになっても、相手にされないのではないか。他にもたくさん同性はいるし、教えてもらう身の一人だから」


「相手は自分の上司ですから、好きになって私情を伝えても上司を困らせて、業務に支障をきたしてしまうから言えません」


「相手には奥さんがいるから、私の出る幕はないですし、結局諦めるしかないんです」

みなさん相手の立場を慮って、気持ちを抑えている傾向がうかがえます。

中には、妻子あっても自分の気持ちに嘘がつけずに、「自分は二番目の女でもいい!」と不倫関係が続いている方もいらっしゃるようです。


みなさんは、「相手に迷惑がかかるかもしれないけれども、このままで終わりたくない」という相反する気持ちに板挟みになっていらっしゃいます。


また、転勤や卒業等で、いつまで相手の傍にいられるかわからないことから焦燥感に駆られている方も見受けられます。


相手と過ごせる時間は無限ではなくて、限られているからこそ、後悔だけは残したくないのでしょう。

私は指導者に片思いを募らせている女性の相談者様に対しては、


「その思いを一人で抱え込まなくていいんですよ。気持ちを伝えれば、相手も真剣に向き合ってくれますし、そこまで想われて嬉しくないわけがないですよ」


とお答えします。

私は当たり前のことを伝えているだけですが、それだけで一歩踏み出す勇気が芽生えてくださった方々もいらっしゃいます。


こういうと、非常識すぎて迷惑がかかるし、関係が悪化するリスクがあるから出来るわけがないと感じる方もいるかもしれません。


確かに、自分と相手の立場の違いから、関係を粗悪にしてしまう恐怖に駆られてしまうお気持ちはわかりますが、果たして描いている常識が相手にとっても受け入れ難い事実なのでしょうか。


実際には物事は想像以上にシンプルであることが往々にしてあるものです。


立場を気にされて告白を躊躇されている方が多いのですが、悩みに悩んだ末に相手には迷惑がかからないよう注意を払いながら意を決して行動に移られます。


ホワイトデーや退職、卒業などの節目をきっかけに、想いのたけを伝えられています。


みなさんの報告をお聴きすると、結果はどうあれ、思いきって告白してよかったと、口をそろえておっしゃっているのが印象的でした。

そうは言ってもどうしても出来かねる事情があって、告白まで踏み出せない方もいらっしゃるでしょう。

告白だけに拘らず、気持ちを伝えられるだけで、十分意義があることだと思います。


「異性として素敵だと思っているし、尊敬しています」


というように、自分の好意を相手に伝えられることによって、自分に対する印象が変わる大きなチャンスです。

先生や上司を好きになって悩んでいるのは一人だけではないんです。


そして、いけないことでもないんですよ。

男性からすれば、自分を男性として好きになってもらえるだなんて希少ですし、自信がついてくるはずです。


最後に一つだけ、好きすぎて相手にとって浮気や不倫相手でも良いという関係はオススメしません。

あなたの幸せは相手の欲望によって都合の良い風にコントロールされるものではないからです。

2015年11月30日

Posted by TAKA