第81回「好きになった異性の見た目と恋愛遍歴のギャップに苦しんだら」
恋愛経験が豊富な異性
あまり恋愛慣れしていない異性
もしもみなさんがこの前提だけで交際相手を判断するとしたら、どちらを選びますか。
もちろん好きになった人は、性格や外見など総合的要素から好きになるでしょうから、最初から相手の恋愛経験や交際遍歴の多寡だけで判断はしないとは思います。
自分が好きになった異性は、他にもアプローチしているライバルがいたり、既に彼氏・彼女と交際していているケースが多いものです。
実際、私がこれまで好きになった女性(片思い含む)の大半が、恋人がいたり、他にも好意を持っている恋敵がいました。
いわゆる“モテる女性”を好きになるパターンが多かったわけです。
高校・大学時代には、好きになった女性が過去に何人付き合ってきた男性がいて、リアルタイムでどのくらいの男性から言い寄られているかが気になって仕方がありませんでした。
自信がなかったために、他の男性と比較されるのを恐れていた心理からです。
当時の私の理想は、「交際経験が少なくて、好きな人がいないフリーな女性」を希望していたのですが、大学卒業まで望んでいたような女性にはほとんど巡り会えませんでした。
それなりの異性と接する中で、イメージとのギャップに苦悶したものです。
大人しくて清楚な雰囲気で、男慣れしていなそうな女性に限って、過去に何人もの男性と付き合っていたり、年上の彼氏とラブラブ中という衝撃的な実態を目の当たりにしてきました。
大学生活で所属していたサークルや学科の飲み会で、いつも遠くから眺めていただけだった気になる女性とお近づきになれる千載一遇のチャンスが到来した時のことです。
ぶっちゃけ恋愛トークの場面で、その女性の恋愛遍歴を耳にして、自分がいかに勝手な妄想を膨らませていたのかを痛感させられました。
真実を知ってしまった私は妙にギクシャクしてしまうようになりました。
さっきまで遠くから眺めていた存在なのに、別世界に生きる人間であるような気持ちになりました。
もはや携帯の番号やメールアドレスを聞く気力は失せていました。
動揺を隠せない私をよそに、交際している彼氏とのリアル事情を生き生きと語っているその横顔は妖艶でした。
「人は見た目が9割」なんてフレーズが一昔流行りましたが、まさに当時の私は、外見や雰囲気に惹かれて好きになるパターンが多かったのでした。
ごく当たり前のことですが、想像上と現実の人間は違っていたのです。
その反面で、世の中にはいかにも恋愛慣れしているような華美なファッションに身を包み、異性を惹きつける容姿を兼ね備えているのに、出逢いに恵まれていない人間も意外にいることを知りました。
バイト先で出逢った20歳の女子大生がいました。
いつものように第一印象や先入観から、
「この女性は絶対男慣れしていて、遊んでいそうだな」
なんて決めつけていましたが、彼女を知っていくうちに、実は長い間恋人がいないことと、女子校出身というのもあって、男性とまともに付き合った経験がほとんどないと、赤裸々に吐露してくれたのです。
これまで私のサイトで相談所で接してきた20代前半から30代前半までの女性の中でも、「一度も付き合ったことがない」とか「出逢いが全然ない」と、真摯に悩まれている方も少なくはありません。
見た目で勝手に判断して、諦めて身を引いてしまうのは、チャンスをみすみす逃していることなのです。
理想と現実のギャップに遭遇した時に、激しく心が動揺するのは恋愛のつきものですが、「木を見て森を見ず」という言葉があるように、相手の一部分だけを見てその全てを把握したように思えても、錯覚と偏見である場合が多いです。
恋愛において思い込みはマイナスに影響してしまう危険性が高いですよね。
自分には釣り合わないと諦めるのは自由ですが、みなさんの身近にいる「この人とはこの先絶対付き合えないだろうな」と、立ち居振る舞いから感じさせられるような異性でも、話してみると案外相性が合ったり、違った一面を発見できるかもしれません。
恋愛は凹凸のように、お互いにないものを補い合う良さがありますよね。
人間多面性があるから面白いのですし、何事も表裏一体です。
見た目のギャップを恋のスパイスに変えて、チャンスをつかんでくださいね。
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