第150回「お前にできるはずがない」と言われたら
お前にできるわけがない。
時に他人は、冷徹にこの一言をぶつけてくることがあります。
お前が大好きになった人はモテモテなんだから、お前には釣り合わないよ。
実際に、傍観者がこのような横槍を入れてくる場合も少なくはないです。
かくいう私も、国家資格である宅建、社会福祉士試験を受験する前にぶつけられました。
社会福祉士試験では、会社の上司と親からでした。
会社で社会福祉士取得者が数名いたのですが、一発合格したのは一人しかおらず、仕事と両立しながら多年受験でようやく合格できたという背景があったからです。
社会福祉士という試験は、毎年1月下旬に行われるのですが、12月中旬の一か月前になって初めて問題集を解き始めたノコノコな私を間近で見ていた親が、
「そんなやり方で受かるほど、社会福祉士試験は簡単じゃないから」
と、呆れた語気で揶揄されていました。
他者からの指摘を受けて、やる気を削がれてしまう方も少なくはないと思います。
やっぱり、こんな自分じゃ受からないんだな。
すっかり意気消沈してしまい、そのまま頓挫してしまうケースも珍しくないようです。
ですが、その言葉をバネに、見事に合格を果たして、自信をつけた合格者もいるのです。
自分自身の経験から、あえて先輩として厳しい視点としてそのような言葉をぶつけてくる方もいれば、他人の成功や功績を快く思わない人間も必ず存在します。
時に、ある一部分だけ見て、分かったように過小評価を下す人間もいるのです。
人の不幸は甘い蜜の味とはよく言ったものです。
もしかしたら、あなたが合格や、恋愛成就することで、自分の地位やアイデンティティーを揺らすことになるから、畏怖の念を抱いているのかもしれません。
そう言った人間は、大抵試験を受けたことがないのに、イメージから判断してヤジを飛ばしてくることが多いです。
みなさんの周りにそう言う心無い人間がいたら、「合格」「告白成功」という結果を突き付けて閉口させてあげてください。
他人の経験や価値観でみなさんの人生は形成されるのではありません。
自分自身の努力で、未来はなるように変えられるのです。
私は合格報告を上司と親にしたところ、
「まさか受かると思わなかった」
というような意表を突かれたリアクションが返ってきました。
この瞬間、自分はやれたんだと実感できたのです。
もしも不合格や告白に玉砕してしまったら、それこそあわせる顔がないという焦燥感、不安感に駆られて、挑戦に気後れしてしまっている方もいらっしゃるかもしれません。
それでも、結果はどうあれ、他人の暴言に負けずに、チャレンジしたみなさんです。
少なくても、私は絶対的な味方ですよ。
みなさんの周りの理解者もそう思ってくれているはずです。
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