第34回「本気で死を選ぼうとしたその先には-片思いから壊れていく心」その5
聞きたくない。でも知らずにはいられない。
正直、彼氏の存在を無視するように努めて彼女と接してきていたのですが、”自分の知らない特別な男の存在”は心の片隅にこびりついて消えていなかったのです。
第33回「本気で死を選ぼうとしたその先には-片思いから壊れていく心」その4
私は彼女に自分の素直な気持ちを告げました。
近い将来イメージしていたワンシーンでしたが、ついにこの時具現化したのです。
追いつめられた私には、ステップを踏んで満を持して告白をする余裕などありませんでした ...
第33回「本気で死を選ぼうとしたその先には-片思いから壊れていく心」その3
彼女は包み隠さずに、あっさりと全てを認めた上で、私の問いに対して淡々と説明してくれました。
先輩の言っていたとおり、彼氏は存在するようでした。 関係はうまくいっておらず、この先の方向性を悩んでいる様子でした。
第33回「本気で死を選ぼうとしたその先には-片思いから壊れていく心-」その2
先輩によると、彼女は年上の彼氏と付き合っているものの、今は関係がギクシャクしており、別れる別れないの葛藤を繰り返している日々だということでした。
付き合って1年、そして7歳も年上の社会人の彼氏がいたショックと同時に、情 ...
第33回「本気で死を選ぼうとしたその先には-片思いから壊れていく心」その1
死にたい、苦しい、助けて……。
そう訴えてくるメッセージを見て、10年経った今でも胸が締めつけられています。 誰かを本気で好きになったからこそ襲ってくる絶望感と無気力は、体験した人間でないと解らないものです。 古傷のように今で ...