第32回「大学に居場所をなくしたある青年の話」その3
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N君は、大学を辞める選択を選びませんでした。
むしろ選べなかったと言い換えたほうが妥当かもしれません。苦渋の決断の末、決死の思いで両親にありのままを話したところ、返ってきた言葉は次のようなものでした。第31回「大学に居場所をなくしたある青年の話」その2
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大学三年になったN君は、ついに大学を休むようになりました。
はじめは単位を落としてはならない義務感テから躊躇っていましたが、思い切って一度サボってみたことで、吹っ切れたようです。
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第30回「大学に居場所をなくしたある青年の話」その1
「TAKA氏、俺もう生きてる価値ないわ」
21歳を迎えたばかりの秋に、高校時代の友人のN君が私にこう語りかけました。
「俺もう死んだほうがいいかもしれない」
淡々とつ
第141回「11年ぶりの再会が教えてくれたもの」
2012年11月下旬のことです。
高校時代の恩師とも呼べるK先生と、11年ぶりの再会を果たすことができました。
誰しも、あの時、あの言葉があったから、あの人が傍にいたからここまでやってこれたという、人生を変える ...
第88回「恋人の携帯電話の中身をチェックしてしまった先には」
最近の出来事です。
喫茶店で隣の席に座っている無言でうつむいているカップルの姿が目に入りました。
互いが携帯電話の画面を凝視しながら、巧みな指捌きが印象的でした。
各々の世界に没頭している二人を見て ...