第2回「恋とは、愛とは」

2015年12月1日実体験・人間考察コラム


 「恋」と「愛」の違いは何なのでしょうか。


“恋愛に"絶対"は存在しないと考えるので、その問いに対する捉え方や考え方は千差万別でしょう。


今回は私が考える「恋」と「愛」の違いや、それぞれの意味合いを語っていきます。

“恋"という字と"愛"という字をみると、両方に「心」が使われていますね。

よく、「恋」という漢字は、下に"心"があるように、下心からはじまると言われています。

下心といってもやましい意味ではなく、


「好きな人をもっと知りたい」
「好きな人に自分を知って欲しい」
「自分だけを見て欲しい(独占欲)」
「好きな人ともっと仲良くなりたい」
「好きな人と二人で話したい」


など、「~してほしい」という願望や欲求に駆られて原動力になるのです。

恋をしていると、様々な場面で相手に自分の期待や願望が伝わらない歯がゆさを痛感するものです。

例えば、好きな人に告白をしたけど振られてしまった時や、仲良くなりたくて話かけても反応がそっけなかった時、好きな人が自分以外の異性と楽しそうに話してたり、自分の好意が裏目に出てしまった時に、決まってショックを受けてしまうのは、恋は基本的に自分本位の感情だからでしょう。

次に「愛」という漢字を見ていると真ん中に「心」があるように、真心や誠実な思いが源になっています。

愛は、

「相手を笑わせてあげたい」
「相手のために役に立ちたい」
「相手を励ましてあげたい」
「相手を大切にしたい」
「相手の立場を優先させてあげたい」

など、「~してあげたい」という、相手の立場になって物事を考えられる慈愛の精神から動いています。

愛は恋と違い、自分本位の感情ではないので、相手に尽くしている事、相手を愛している行為自体が自分にとっても大きな喜びなのです。

お互いを必要とし、尊重し合っているため、二人の間に深い絆が芽生えるのです。

よく、「愛は見返りを求めない」と言いますが、これは理屈ではなく、代償を求めがちな下心(恋)とは違い、「相手の全てを受け入れたい」「相手を幸せにしたい」というよう与える側の"真心"が表れているのです。

恋というのは、未知なる相手に対して自分にとって都合の良い妄想や捉え方を繰り返したり、チャレンジの連続から、"ドキドキ"や"ワクワク"などのエキサイトした感情が昂ぶります。

代償として、想いが届かなかった時に切なさや不安、悲愴感のような複雑な感情が交錯します。

愛は、恋とは異なり、刺激的な感情は芽生えにくいと思いますが、安らぎや信頼感と言った心地よい安定感が心の中に満たされています。

恋と愛の間には、絶妙なニュアンスの差があるように思えます。

ここまで私的な「恋」と「愛」の違いについて語ってきましたが、大切なことは恋にしても愛にしても、頭で考えて行うものでなく、自然に生まれる感情なのです。

これを読んでいるみなさんが恋愛に絶対的なマニュアルや法則など存在ない事に気づき、随所氾濫している情報洪水に溺れないで、自分らしい恋愛道を満喫されるよう願います。

2015年12月1日

Posted by TAKA