第163回「何度失敗してもめげないエジソンのように」

2015年11月30日上手くいかない人生

白熱電球、蛍光灯、録音機、電気自動車、掃除機、扇風機、合成接着剤、

テープレコーダー、アイロン、トースター、ガムテープ・・・・・・。

これらは全て発明家トーマス・エジソンが創り出した代表作です。

エジソンは幼少時代から、学習障害(LD)や注意欠陥・多動性障害(AD/HD)を抱えながら、周囲の人間に呆れられてきました。

 「1+1はなんで2になるの?」

 「鉛筆一本と鉛筆一本を足してごらん。二本になるだろ。当たり前のことじゃないか」

 「でも先生、二つのコップの水を別のコップに入れると、水は一つのコップに入っちゃうよ。なぜ1+1は2なの?」

一年生のエジソンが担任の先生とかわした算数の授業のワンシーンです。

「なぜ」「なぜ」と繰り返される質問に耐え切れなくなった先生は爆発しました。

 
バカ、ドジと怒鳴られ続けたエジソンは、たったの三ヶ月で退学します。

高校でも中学でもなく、小学校中退です。


そんなエジソンを見捨てなかったのは、他でもない実母です。

母親はエジソンに対して家庭でマンツーマンの教育を行います。

エジソンの「なぜ」にとことん向き合って、知的好奇心を伸ばすことで、エジソンの才能は開花していきます。
 

そんなエジソンの母ナンシーは、元小学校教師でした。

ところで、エジソンの発明品の代名詞とも言える白熱電球を製品として発表するまでに、彼はどのくらいの実験を繰り返したと思いますか。

次の5肢から正しいものを一つ選んでください。

 1.約500回
 2.約1500回
 3.約8000回
 4.約10000回
 5.約14000回

正解は、5の約14000回です。

エジソンはそれだけの数の実験を重ねても、成功するまでは失敗であったとは捉えていませんでした。

後に彼は、


「一回も失敗なんかしていない。うまくいかない方法をそれだけ見つけられたのさ」

と答えています。

また、エジソンは、

「あなたはなぜ史上最高の発明家になれたのか」

という問いに対して、

「私は学歴がゼロだ。だから、発明家として成功した」

と答えています。

まさに逆転の発想です。

自分を否定することなく、知的好奇心を最大限に活かせる母ナンシーの教育を受けてきてからこそ大成を収められたのでしょう。

エジソンのように歴史に名を残す先駆者にはなれなくとも、自分の可能性を諦めずに挑戦し続けることは誰にできます。

 
本当に自分に向いていないのかどうかは、何度か試行錯誤してから判断するのでも遅くはありません。


たとえ10回上手くいかなくとも、11回目には成し遂げられるかもしれないのだから。

 

 
 参考文献:『天才エジソンの秘密 失敗ばかりの子供を成功者にする母との7つのルール) 』 ヘンリー幸田著 

2015年11月30日

Posted by TAKA