第348回「勘違いから始まる恋、脈ありか脈なしか判断出来ずに苦しんでいたら」

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恋は勘違いから始まるもの

と言われています。

相手が自分に垣間見せる言動から“脈有り”と判断して、恋愛モードに切り替わるような経験は、誰もが一度や二度は経験しているのではないでしょうか。

 

らり、ちらり、ちらり。

女性からの視線に気づいた男性は思います。

「自分に気があるに違いない」と。

実際のところ、女性は特別な意識があるわけではありませんでした。

たまたま目が合っただけです。

しかし、自分に気があると思った男性は、それから女性に積極的なアプローチをし始めます。

アプローチが功を奏して付き合うようになるのは、よくある話です。

恋する勇気が出る30の言葉「恋は、勘違いから始まるもの。」より

 

勘違いから恋愛スイッチがONになって、積極的にアプローチして相手もその気になって恋愛が成就するという展開ですが、私のもとにいらっしゃる悩める男女の多くは、正反対の苦しみを抱えておられます。

自分に気があると思ったことから思い切ってアプローチしたものの、相手の反応は素っ気なく、脈なし状態である。

一度好きになった自分の心はギアチェンが出来ずに、悶々とした片思いの葛藤を抱えているという場合や、

自分に気があると思ったことから思い切ってアプローチしてみたら、相手の反応は良好で、LINEや文面から判断しても好意を感じられて、勢いでデートに誘っても応じてくれる。

これはイケると思って告白するものの「恋人としては考えられない」という予想外の答えが待っていたり、そもそも告白する前に相手から「好きな人が出来た。今は恋愛する気がない」と強制バリアを張られてしまうという展開を辿ることも少なくはありません。

中には脈なしか脈ありかの狭間で判断できずに苦しみを独りで抱えておられる相談者様も多いです。

どういうことかと言うと、片思いの場合ならば、このようなシチュエーションです。

・誘えばほぼOKしてくれるし、LINEの文面もノリノリで、会った時の反応を見ても楽しそうにしているから友達以上の関係だと思っていてくれているはずだけど、相手からの誘いや自発的な連絡は少ない。会った時も恋愛を感じられるような言動が極めて少ない。

という片思いの関係や、

・交際している彼氏が最近、仕事が忙しいという理由で、なかなか会ってくれない。
連絡も会う頻度も、付き合った当初と比べて明らかに少なくなっている。

というカップル間の関係です。

前者は、脈ありを覚えつつも、相手発信が少ないという力関係の差から不安が入り混じっているのかもしれません。

後者は、付き合っているという特別な関係があるからこそ「信じたい」という想いが強い半面、付き合っているからこそつながっていた心が離れてしまっている不安感が勝っているのかもしれません。

勘違いから妄想が膨らんで、「よし、行ってみるか!」と告白をして玉砕したとしても、「もう無理だ、さようなら」と判断して、自分からお別れ発言をしたことで、破局を迎えることになったとしても、それ相応の苦しみを抱えることになるでしょう。

・告白するんじゃなかった。
・早とちりして相手を追い詰めるような言葉をかけるんじゃなかった。

そのような後悔の念で苦しまれている方が実に多いですし、私も数えきれないくらい経験が有ります。

ここで私なりの意見を言わせていただくと、人の気持ちというものはそう簡単に判断できるものではありませんし、勘違いしてしまうのも仕方がないと思っています。

「あなたのことが好きです」と言っていても、「友達としての好き」であって、恋愛対象外であると切り分けている場合もありますし、「あなたのことが嫌いです」と口にしていても、本心は好きな気持ちを悟られないようにわざと反対の言葉を表出していることもあります。

表に出している言葉と本音が異なっているというのは、往々にして見られる光景です。

アメリカ人の友人が「日本人の本音と建前がイマイチ分かりません」と私にぼやいたことがありますが、日本人が相手の心を完全に解釈しようとしても「分かったつもり」であって、勘違いが生まれてしまうというメカニズムも至極当然です。

LINEやメールという文字情報の場合は、「ハートマーク」や「楽しかったです」という視覚やキーワードから脈ありだと判断して勘違いを起こしてしまうのも、勝手な解釈というよりも自然な流れです。

勘違いしてしまう自分を責めたり、相手への猜疑心を植え付けないことが大切です。

むしろ、人の良いところに着目出来る自分を褒めてあげてもいいくらいです。

 

自分はモテると勘違いした人がモテます。

「自分はモテる」と思えば、なんでもできます。

行動力があるからです。

勇気を生み出すのは、勘違いからです。

勘違いでも、立派な勇気は出ます。

「自分はモテない」と思ったら、最後です。

容姿が整っていても、行動をしなければ、ゼロです。

嘘でもいいから「モテる」と思う。

勘違いでいいのです。

勘違いは、恋の第一歩。

「自分はモテる」と思うことで、恋への勇気が出てきます。

異性に話しかける勇気が湧いてきます。

恋につながっていくのです。

恋する勇気が出る30の言葉「恋は、勘違いから始まるもの。」より

 


このように、勘違いを恋のモチベーションに転換させられるようになれば、勘違いが現実に具現化して行きやすくなります。

ここで「相手の本心は別にあるはずだ」と、勘ぐれば勘ぐるほど人間不信になってしまって、自問自答に連続で心身ともに疲弊し切ってしまうでしょう。

勘違いになってしまうのは自然現象として、その後どのような行動を取捨選択して行くのかが大切になってくるでしょう。

前述したように、勘違いをモチベーションに転換しようと図ったものの思い通りに運ばずに、より傷口が広がって苦しまれている方もいらっしゃるかもしれません。

勘違いから始まった恋が思い通りにならなかったとして、恨みつらみを相手にぶつけてしまったら、執恋モードに切り替わってしまいますし、勘違いから「もうダメだ」と結論づけて失恋モードに切り替われば、望んだ通りに終止符を打てる展開になるでしょう。

勘違いしても上手くいかないこともある。むしろ上手くいかないことの方が多い。
勘違いは自分中心に発生する気持ちだけれども、相手の心は相手のペースで相手次第で変化するものなのです。

そうは分かっていても、いざ自分の身にふりかかってきたらそれまでの期待と現実のギャップに苦しみも倍増するものですが、苦しみから解放されるためには、最終的には「期待しすぎないこと」「人の気持ちは思い通りにならないことだと諦めること」に尽きると思います。

相手の一言一句から脈ありか、脈なしかを判断しようとすると、勘違いにつながってしまうこともありますが、自分の進路を定める上でそのようなプロセスは大切な作業でもあります。

勘違いかどうかは第三者の客観的な意見を求めるのも一手ですし、行動を重ねた結果に、例え勘違いで上手く行かなかったとしても、「仕方がなかった」「縁がなかった」と、自分の実力だけではどうすることも出来なかったと諦めることも、未来に進むためには必要な考えだと私は思います。

Posted by TAKA