第335回「期待しすぎると上手くいかないけれども、期待しなくて上手くいくこともある」
いつだって期待しすぎると上手くいかなかった時の反動からショックが大きいものです。
「それってウケねらいでしょ?」
きっと笑ってくれるのに違いないという思いから、練りに練ったギャグを飛ばした後に、真顔で相手にそう返された時ほどリアクションに窮することはありません。
先日も飲み会の場で、長年の付き合いがある和風美人の女性に対して、
紫式部にそっくりだとよく言われませんか?( ̄ー ̄)ニヤリ
と冗談と真面目を混合させたような絶妙なネタを振ったらそう返されたのです。
まさにウケねらいで図星なのですが、そこでそう認めてしまうと、自分のふがいなさを露呈させてしまうことになるので、苦し紛れの言い訳を重ねます。
いや~、かぐや姫って言った方が分かりやすかったですかね~(汗)
更に寒い空気で室内が覆い尽くされたのは言うまでもありません。
これは一例ですが、相手を笑わそうとして放ったネタほど滑ってしまうことに気づきました。
それとは反対に、笑わそうとせずにごく自然に放った一言でなぜか相手が爆笑しているというケースの方が断然多いことも思い出しました。
これは笑いの話だけではくて、恋愛面においても共通しているのです。
好きだからこそ相手に喜んで欲しかったり、振り向いて欲しくて一生懸命に努力すればするほど空回りしてしまうという経験がまさにそうです。
相手の態度から脈ありだと感じて、勝負に出たら全く興味を持たれていなかったという期待外れの結末を迎えた時と同じような感覚です。
私の場合、その事実を受け止められずに、すかさずアプローチして更に溝が深まってしまうという末路という痛い経験も一度や二度ではありません。
挽回しようと次なる一手を打つわけですが、相手はもともと興味がないから突き返しているのに、鬱陶しく感じるのでしょう。
先にあげた紫式部滑っちゃった事件は異性と言っても恋愛対象ではなくて仕事関連の間柄なので引きずることもありませんが、こと恋愛対象だとしたら相当堪えていたかもしれません。
対して、私の人生の中でも数少ない相手の女性の方から好意をもっていただいた経緯を思い出すと、「なんで好きになってくれたの?」という点が共通していました。
自分としては好かれようとして接していたわけではないですし、返って素の自分をさらけ出しすぎていて引かれてもおかしくはないはずなのに、なぜか好意的に受け取ってもらえていたという展開です。
空回りしてしまう相手には、好かれようとして行動を起こすと高い確率で不発に終わるし、いつまで経っても自分の持ち味が発揮できずに終わってしまう可能性が高いことに気づかされました。
(中には、最初はいい感じだったのに、尻すぼみのように関係が開いていった仲もありましたが)
最初は自分の個性が伝わらなくても、徐々に打ち解けてくる中で反応が変わってくることもあるので、もう駄目だと決めつけるのはよくはありません。
ただし、人と人とは相性がありますし、感じ方はそれぞれですから、どれだけ自分が努力しても期待通りに受け取ってくれる可能性の方が少ないと思っていた方が対人関係は上手くいくでしょう。
昨日、初めてニコニコ超会議2016という大規模なイベントに参加してきましたが、全く期待せずに物見遊山のような気持ちで足を運んだ分、想像以上に刺激的で得るものも多く楽しい思い出になりました。
人生は期待通りにはいかないことが多々あり、人の気持ちも思い通りにはいかないものですが、時に想像以上のサプライズ体験もやってくるものです。
だから、物事を断片的に解釈せずに、自分の思ったままに取捨選択し続けることが大切になってくるのでしょうね。
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