第184回「人生はやり直せるかを実践した結果-その1-」

実体験・人間考察コラム

 

先日、下記のような一通のメールが届きました。

行動することで人生は切り拓かれるというTAKA氏さんの言葉には肯定できません。

私はこれまで、現実世界においてもネットの世界においても、気の合う友人を求めて

行動を重ねてきましたが、結局上手く行かずに再び孤独に戻ってしまう状態が続いています。

行動しても自信が芽生えるどころか、学習性無力感と言うものでしょうか、無力感ばかりが募ります。

行動してよい人間に出逢えたというあなたの経験は、単なる結果論に過ぎません。

行動すれば何とかなるというのは容易に肯定できません。


このようなメッセージを私に直接伝えてくるということは、まさにこの方が行動しても、

結果が出ない徒労感と絶望感に支配されている最中であることが想像できました。


何度も何度も行動を起こしたのに、空回り。

結局求めるものは何も得られなかった。

 
こんなはずじゃなかった・・・・・・。


私はこのメッセージを読んでいて、必然的に自分の人生を回顧していました。
 
行動を起こしたからと行って、自分が思い通りに描いていた結果が手に入るとは限らない。
行動を起こしたとしても、孤独から解放されることはないかもしれない。

でも、このままでは次に進めない。

止まったままの心の時計を再起動させるためには、新しい行動を起こすしか選択肢はないんだ。

あの頃の自分がそうでした。

今回、冒頭で取り上げた読者からのメールをきっかけに、

私が行動を起こし続けることの意義を唱え始めるにあたってのターニングポイントの一つを紹介したいと思います。
 

こんなはずじゃなかった。

私の執着は、大学生活に失敗した自分の人生をやり直すことでした。

18歳で大学に入学した後、一か月も経たないうちに、私は大学生活が自分が思い描いていた理想郷とは乖離していたことを突き付けられました。

それから4年後、私は失ってしまった時を取り戻すために、他大学に進学し、更に大学院にも進み、数年後にはまた違う大学に進みました。

のべ5年、20代後半までずっとずっと大学生活を繰り返してきて、私はある一つの事実に気付きました。


どれだけ学校を重ねようとも、過去は消せない。
新しい環境に身を投じても、孤独が消えることはない。
自分の人生にリセットを押せるわけではない。

期待しても思うようにならないことの連続だったりすることもある。
それでも、やはり行動を起こすことでしか、自分が望む人生は切り拓けないことを。
 

この5年間で得た私の「やり直し体験」を、数回にわたって紹介していきます。

もしも暗中模索を続けている方々にとって一筋の光が差し込むことができたら幸いです。


2006年4月1日、22歳で大学を卒業した3週間後には、私は第二の大学の敷地に立っていました。

「ここで大学生活をリセットするんだ」

この空間には、自分を知る者は誰もいない。
新しい自分で、リスタートをするんだ。

虚無感に終わった大学4年間に蓋をするかのように、私は新天地での躍進に胸を膨らませていました。

既に同級生達の多くは新入社員として社会人の生活をスタートしていましたが、私はほとんどの人間に告げることはなく、「大学生活をやり直す」という選択を進んだのです。

その2 に続く

Posted by TAKA