第67回「自分のしていることが正しいのか間違っているのかわからなくなったら」
自分が選んだこの生き方は果たして正しいのだろうか。
人生というものは悩みと選択の連続です。
恐らくこのコラムをご覧になっているみなさんもまさに今、何らかの壁に突き当たっている最中なのかもしれません。
第59回「自分の選んだ人生に自信がなくなった時に」では、過去の後悔を乗り越える発想にスポットを当てましたが、今回は迷いの連続の今をどう乗り越えるかに着目して描きました。
私自身、30代になった今でも、自問自答は続いています。
これまでの葛藤をざっと振り返ってみると、
恋愛においては、
彼氏がいる女性を好きになった時、
告白して断られたけれど諦められずに再告白を志していた時、
元カノに振られたけれども、諦めずに復縁を目指していた時、
付き合っている女性が好きかどうかわからなくなって別れを切り出した後、
生活においては、
自分が選んだ進路(高校や大学、就職先)、
仲が良かった親友との決別、
日々職場の中で直面する自分の判断、
休みの日の過ごし方、
など、振り返ってみればあらゆる場面から、「これで本当に正しいのだろうか」という疑念と向き合ってきました。
生きるということは、決断の繰り返しで、何かを得る時は必ず何かを失うのが運命です。
時間は待っていてはくれません。
どれだけ悩んでも、いつかは必ず答えを出さなければならない日がやってくるものです。
例えば、告白して振られてしまった時、
「こんな結果になるならば、告白なんてしなければ良かった」
と思える人と、
「振られてしまっても、自分の気持ちを伝えられたことに後悔はない」
対照的に思える人がいます。
恋愛経験の少なさから、
「自分の人生は恋愛に縁がない虚しい日々であって、後悔でいっぱいだ」
という悲観的な気持ちに支配される人と、
「今までは縁がなかっただけだし、恋愛が全てではない」
と気持ちを割り切っている人も中にいます。
前述したような考えに陥ってしまっても、時間が経って後述したような心境になるケースも多々あります。
大切なのは、どちらかが正しくて、どちからが間違っているという視点ではありません。
あくまでも、自分の決断によって、悲しみの渦中に埋もれてしまう日々から脱却できるかを模索することが目的です。
主人公はいつだって自分なのです。
自分の行為を他者から認めてもらうことも大きな意義があります。
でも、自分の人生を評価されて、それだけで判断してしまうのは、実にもったいないのです。
10年以上、あらゆるケースの相談者様と向き合ってきましたが、ほとんどの方が自分の恋愛や人生を後悔していたり、自信をなくしています。
でも、そこで打ちひしがれているだけではなく、多くの方は自分を救えるのは他でもない自分と気付き、現実世界に戻って行かれます。
「もうダメだ。辛くて辛くて仕方がないし、自信がない」
と嘆いていた方も、自分の気持ちを第三者に表現することによって、気持ちの整理と同時に、明日への自信を取り戻されるのです。
やっぱりこんな自分が、あんな魅力的な相手を好きになること自体が間違っていたのでしょうか。
上手くいかないことの連続から、すっかり意気阻喪されている相談者様からこのような悩みが寄せられますが、私はその都度、「あなたの選んだ道は間違っていません」と答えます。
「それでも自分の可能性を諦めたくない」という気持ちがひしひしと伝わってくるのです。
だから私は支持して応援するのです。
世の中にはいろんな恋愛の形や、生き方があるので、絶対はないのです。
たとえ間違っていても、軌道修正すれば良いのです。
何か大きな物事を成し遂げようとすればするほど、障害や乗り越えなければならない壁は多いですし、周りには自分を妬んだり、邪魔をしてくる人間も現れたりするものです。
私も暗中模索の中、自分を見失いそうになり、潰れそうになることが山ほどありました。
でも、必ず自分の味方をしてくれる人間が傍でサポートしてくれるのです。
自分を支持してくれる人間が一人でも傍にいれば、それだけで明日への活力を与えてもらえるのです。
あなた自身の大切な個性が失われてしまい、他者の評価によって精彩を欠いてしまったら、私は悲しいです。
あなたの努力している様をちゃんと認めてくれている人間が傍にいますよ。
みんな見ていないようで見ているものです。
たとえ結果が出ない日々の連続だとしても、諦めないでください。
今が苦しくて上手くいかなくても、そのスランプを脱却できた先には、解放感と感動が同時に待っています。
一寸先は光なのです。
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